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北青鵬のこと

このままウヤムヤになるかとも思われた北青鵬の騒動。処分案が出た。
引退勧告、師匠宮城野は2階級降格。思ったよりも重い。引退の意向とのことでおそらくこのまま処分となるのか。

正直それだけの事があったのかとも思ったが、情報では稽古中に財布から金を盗む、部屋力士への平手打ちなどの暴行を繰り返していたという。窃盗と暴行というかなりの不良力士ぶりが明らかとなった。火であぶっていじめたとも。それに対し宮城野に対し後輩力士の親が押しかけ抗議していたが改善されなかったという話まで出ている。宮城野は一切暴行を知らなかったようだがどうも怪しい事だ。盗癖は学生時代よりあったとの情報もあり今になって始まったことではないのだろう。この話を知っていて入門させたなら宮城野と間垣の責任は重い。盗癖は一種の精神障害で、地位があっても万引きしてしまうケースは多々あるがほぼこの手の病気だそうだ。

どうしても北青鵬とかぶるのが双羽黒。並外れた体格で出世が早く師匠が弟子を甘やかしてしまったのも通じる。双羽黒の場合、エアガンで弟子を撃ってふざけてたという噂があった。暴行というのはこの手の話もあるのか。相撲界は稽古中のことはある程度認められており、骨折などの重傷でも過失とならない。北青鵬の暴行云々は稽古以外の事であろう。

さらにどことなく伺える能天気さはこれまた解雇となった若ノ鵬を思い起こす。若ノ鵬も師匠の病気により思うような指導はできなかった。結果、自由な土俵ぶりと生活から大麻で土俵から消えた。

今回の処分は北青鵬はまだ関取12場所と無名に近く、報道の見出しも白鵬の降格を筆頭にしている場合が多い。白鵬のネームバリューが報道を大きくしている。

横綱大関は引退時より委員待遇年寄として実質委員からスタートする。主任や年寄は経験しないものだ。それが年寄まで降格すること自体異例のことで、過去武蔵丸が5年間の現役名年寄の期間が切れ、借株で名跡を襲名の際、委員待遇から年寄に落ちた程度。現役時代の懲戒処分からの累積という予想まであるが、降格以上に理事も目論んでいた宮城野の親方としての今後にも響く。

理事会で今後の宮城野部屋の運営について議論というのも気になる。取り潰しまではなくとも、相撲協会の管理下となり宮城野は謹慎ということになるのか。過去野球賭博の問題で木瀬部屋が2年間閉鎖となった。宮城野にとっては北青鵬よりこちらの方が痛いだろう。

正直北青鵬のことは厳しく指導すればこれほどの問題とはならなかったとも愚考してしまう。独活の大木で終わってしまうのは残念だ。


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