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夏場所の行方

夏場所も序盤が終わり6日目。とはいえどこか締まらない。


全勝は3人で宇良、御嶽海、宝富士だが、御嶽宇良の直接対決に宝富士が敗れ宇良1人に。琴櫻大の里も早くも組まれ大の里が圧倒。1敗は他に大栄翔・湘南乃海・欧勝馬。

平幕が潰し合いだけに好調不調が読みにくい。2敗3敗でも終盤残る可能性もあるだろう。琴櫻は動きはさほどよくないが堅実ではある。いつもの地味な琴櫻。大の里はやはりパワーでまず圧倒。それで何とかなるのが今の角界。


琴ノ若は完敗

琴櫻を除く2大関。

豊昇龍は動きを戻してきたか。この力士は本場所1番の勝負勘に懸けるタイプ。豪ノ山を吹っ飛ばしていた。豪ノ山とは以前も長い睨み合いがあった。何か遺恨でもある?

霧島は絶不調。動きが軽すぎで以前と全く違う。首の痛みもあるようだがそれだけではないだろう。不調の王鵬にも完敗で1勝5敗。平幕からも舐められている。初場所までの2場所は24勝6敗だったが、以降6勝15敗とこの急降下ぶりは類を見ない。先場所より圧力負けも目立ち単純に力が落ちているのか。もともとこれという勝ちパターンがないのが災いしているようだ。ここから立て直せるとはとても思えず大関陥落も現実的。

突き倒され・はたかれと内容も酷い

次の大関はやはり大の里が最有力か。ハワイ勢の曙、武蔵丸を思わせる馬力。巨体ながら腰を割って体を寄せるのが上手い。駆け上がってきた力士は一旦上位の壁に当たるのだが、今はその役目を果たす力士もロクにおらずあっさり昇進もあるだろう。早ければ来場所後も機運が出そうだ。大負けも考えられず今年中の大関は固いだろう。 若元春も上位に在り続けるが何かが足りない。今のような時代では功労的に大関昇進もあっても良いが。


霧島も陥落なれば短命大関が続くことに。6場所在位で1場所が優勝というのも珍しいが、過去と今の異常時代を比較するのも酷か。 豊昇龍・琴櫻は手堅く大関は務まりそうだが横綱は見えない。

十両は新十両3人とも好調。特に家賃が高いと思われた風賢央も4勝。10枚目以内の勝ち越しがないのだがここまでやるとは。十両下位はいかにロートル揃いか。明るい兆しである。

優勝予想
◎ 大の里・琴櫻
〇 大栄翔・豊昇龍
△ 御嶽海・宝富士


行司の庄之助は2日連続のポカ。4日目は俵に足を取られつまずき、立ち上がろうとしても動けずしゃがんだまま軍配。5日目は琴ノ若と勝ち名乗り。失態を恐れて頭がいっぱいだったか。もはや恒例となってしまった。


週刊誌に二所ノ関が嫌われているという話。信憑性もアレだが、横綱としては短命・殆ど休場ながらも大横綱気分の親方ぶりとか。たしかに解説では顔じゃないと思うこともあった。現役時の稀勢の里はどちらかと言えば愚直で不器用なタイプで、おっつけの技術はあるが技能派ではなかった。何度と優勝が逃げて行ったのもソレ。しかし地に堕ちた白鵬より下というのも極端である。平幕時より次世代の柱として優遇されていたという話は聞き覚えあるが...


入門者が激減というのに危機感は見られない。今の課題は5年後10年後にツケが来る。体格制限を撤廃しても劇的な効果は見込めない。本来深々と頭を垂れてでも大相撲を担う人材は肝要なのにどこか安閑としている。これも長すぎる伝統が足枷となっているのか。浮かれてばかりで相撲協会広報部と化しているNHKまで躍起となっている。今場所も初日の総倒れが、最後まで響くかもしれない。






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