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九州大詰めだが

13日目。大関陣もグダグダになるかと思ったが霧島が何とか2敗で残る。霧島も叩きや土俵際の逆転など内容がいまひとつで印象が薄い。突き進むかと思われた豊昇龍が沈んでしまい結局5敗。貴景勝は崩れず4敗。その上を行って熱海富士が絶好調。豊昇龍を土俵際で突き落とし、高安にも辛抱の末勝利。立ち合い一気の押しだけでなく粘りもある。大柄ながら一気の押しと四つの繊細さもあるのが大きいようだ。いよいよ霧島と直接対決。

4敗勢の可能性は消えたが貴景勝も最古参大関として底力を見せる。気づけば再大関の照ノ富士より以前から大関に在り続ける。押し一本で並みの精神ではできないだろう。他の4敗をみると琴ノ若は今場所優勝であれば大関もあったのか。来場所次第だが大柄ながら相撲は地味で相手に研究されていないのもありそうだ。翠富士は小柄ながら力強さがある。小兵の弱弱しさがなく骨太な印象。春場所の10連勝よりも上。一山本は崩れると思われたがしぶとく残っている。単調な突きで上位には通用していないが翠富士戦は残念だった。

竜電はいつの間にかの4敗組。琴ノ若を力強い相撲で引きずり下ろした。序盤の2敗で埋もれたが熱海富士平戸海とどちらも好調で黒星も納得である。

元大関3人は明暗色々。
朝乃山は途中出場で貴景勝には勝ったが悉く上位に白星配給。相変わらず大雑把でバタバタ。不調若元春に勝ったが負傷を考えると何のために出たのかとも思ってしまう。
正代は不調から好調モードになりキーマンになるかと思われたが結局4連敗で負け越してしまった。得意の体当たりから迷わず一気に相手を持っていく相撲は魅力だがムラが酷い。3関脇に勝利のあたり好調時の地力は大関クラスを思わせるのだが…

御嶽海はすっかりただの平幕力士に埋没気味だが何とか勝ち越した。三役復帰が目標のようだが土俵下に軽々と落とされる相撲もあり苦しい土俵が続く。

新入幕が4人いたが現時点で3人負け越しと見かけ倒しのようだ。特に狼雅と北の若はあっさり十両に後退は寂しい。 一方地味な美ノ海が一時優勝争いにも顔を出し勝越し。

取組編成はまた混乱。霧島が貴景勝、豊昇龍のいずれかしか対戦なしが確定。だからこそ序盤でも関脇大関戦があるべきではないか。平幕下位の好調力士は毎場所2人はいる。いつも同じような事態。結果的に優勝の価値を下げているように思える。

幕下は三段目から2場所連続優勝を目指した北はり磨。残念ながら敗れ羽黒山以来、6場所制初の連続優勝からの十両昇進はならなかった。

13日目は幕内を通して何かあっさり決まる相撲が目立った。今場所珍しく1場所2度の水入りが出る(1978年以来?)など四つ相撲の勢力がまた盛り返しているようにも思えたが… もうどの力士も疲れ切ってる?

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