鶴竜はどこへ行く?
鶴竜が漸く引退相撲。それは良いのだが問題は今後。年寄名跡の当てがない。今は横綱特権の5年時限の一代年寄を名乗っている。あと3年。
当てがあるのが陸奥と井筒。しかしどちらも先行き暗い。陸奥は64歳で定年まで1年だが再雇用制度を行使するだろう。そうなると無理。井筒は空いているのだが知られてる通り志摩ノ海が井筒娘の娘婿となった。もう予約済みのようなもの。志摩ノ海も十両で苦戦が続き夏場所1年ぶりに勝ち越した。しかし依然幕下陥落の瀬戸際。幕下でとるかは怪しい。そうなるとだめ。鶴竜は引退相撲で師匠弟の錣山(寺尾)への感謝を口にしていたが錣山が時津風一門を離脱しているのがまたことを複雑にしている。
錣山は師匠の井筒(逆鉾)の弟だが貴乃花に共感し時津風一門を離れた。その後一門加入強制の規則で二所ノ関一門に。2019年に井筒が亡くなった。その時点で弟子3人の非常に小規模な部屋であり、本来なら錣山が引き取っても良かったが他の一門というのもあってかならず陸奥に移籍となった。その際話によれば「時津風一門に戻って鶴竜を引き取りたい」と言ったが一門の実質総帥である鏡山に激怒されたということも聞いた。あり得る話。相撲界は一門を超えた動きには今でも敏感である。正直一門内では針の筵の感もあり戻れるなら戻りたいのでは。
兄弟仲も良くなかったようだ。副理事ポストを争っていた訳でさもありなんだが。時津風にいれば死後に禅譲されてさらに理事昇格もあったかもしれない。今となっては貴乃花グループ移籍が全て足枷である。
引退後の鶴竜を引き取るか、逆に鶴竜が二所ノ関一門に移り錣山部屋に移籍というのもある。二所ノ関一門としても横綱がくることはプラスではないか。鶴竜にとっても一門にとっても良い。
現役の長かった寺尾も気づけば還暦を過ぎ定年が見える。体調が優れないようで以前不整脈で場所休場もあり、阿炎の優勝時は入院していた。この前解説に出ていたがかなり痩せ(もともとアンコではないが)声も枯れていた。三兄弟のうち2人が亡くなり寂しさが増してるようにも思う。わだかまりをなくして綺麗にすべきだが鶴竜の処遇に全て懸かってきそうだ。
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