〇〇な人は認知症になりやすい
「認知症にだけは絶対なりたくない」
これは全人類共通の願いでしょう。認知症になると、大切な家族の顔も分からなくなり、自分でトイレもまともにできなくなり、外を徘徊して行方不明になったりする。そんなネガティブなイメージがあるからです。
では知りたくないですか?「一体どんな人が認知症になりやすいのか?」
僕はこれまでケアマネジャーとして10年以上仕事をしてきました。当然認知症の人ともたくさん関わってきました。
その経験に、年間100冊以上の読書をする僕が様々な書物を読み込んだ結果、認知症になりやすい人の特徴が分かってきました。
ではその特徴とは?それは
挑戦しない人
「え?何それ??」
恐らくほとんどの人がこう考えたでしょう。
そして「ヤバッ、何かに挑戦なんて全然してないよ」とちょっとドキッとした人もいるのではないでしょうか?
ではなぜ挑戦しない人が認知症になりやすいのか?説明します。
脳は死ぬ程怠け者なやつ
あなたは「コンフォートゾーン」という言葉を知っていますか?これは簡単に言うと自分にとって安全で快適な場所です。
・慣れた仕事や職場
・付き合いの長い人間関係
・自分が昔からやっている得意な趣味
こういうのをコンフォートゾーンと言います。
長年勤めた職場で、半分思考停止でもできるようなルーティンワークを毎日のようにこなす。付き合うのは長年付き合いのある友人や家族のみ。
休みの日は自分の好きなゲームオンリー。アウトドアとかも興味あるけど、面倒臭くて結局やっていない。
こういう生活をしている人も多いでしょう。
「快適で安心。でも、楽しいやワクワクを感じるような刺激はない生活」
です。
一見悪くない。しかしこれが落とし穴。実は最近の研究からも、コンフォートゾーンから出ない人ほど認知症になりやすいことがわかっています。
これは、脳科学的な面からも言えることです。理由は
人間の脳はサボり癖が強く、怠け者だから
人間の脳は大きさに対して大量のエネルギーを使用するコスパの悪い臓器です。
そして頭を使う事はエネルギーを大量に必要とします。だから脳はエネルギーを節約する為に、全力で怠けようとします。
あなたの家族に、ムダにお金を浪費する人がいたら「止めろ!ムダ遣いするんじゃない!」って全力で怒って止めようとするでしょう。
これと同じで脳はエネルギーをムダ遣いしようとするあなたの行動を全力で阻止しようとする、究極の怠け者です。
だから僕達は慣れたことしかしようとしません。しかしこれが続くと、脳は本来の機能を使おうとしなくなります。
脳は筋肉と一緒です。使わない機能は「これ、もう必要ないよね」って判断されて低下していきます。その結果、認知症になりやすくなると考えられます。
ではどうすればいいのか?その解決方法が
「新しいことに挑戦すること」
新しい事に挑戦するという事は、コンフォートゾーンから出るという事です。当然脳には強い負荷、分かりやすく言うとストレスがかかります。
しかしこの壁を乗り越える事で、脳は
「おいおい、コンフォートゾーンから出ちゃったよ。このままじゃやばいから、全力で現状に対応するぞ」
このように脳が本来持っている機能をフル稼働させて、現状を乗り越えようとします。
このように挑戦をすることが脳を刺激することになり、結果として認知症を予防することができると言えます。
僕もたくさんの認知症の人を見てきて分かった事があります。それは認知症になっている人は単調な生活をしている人が多いという事です。
コンフォートゾーンから出ない期間が長くなればなるほど、どんどん出るのが難しくなってきます。つまり歳を取ってから新しい事に挑戦するのでは遅いという事です。
そう、認知症の予防はあなたが今この瞬間から始める必要があるのです。
「認知症の心配は歳を取ってからすればいい」
このように考えている人ほど、実際に高齢者と呼ばれる年齢になった時には手遅れ。認知症になりやすくなるのです。
どんな事に挑戦すればいいのか?
ここまでの話で、認知症にならない為にも若いうちから積極的に新しいことに挑戦することが大切であることが分かったと思います。
「若いうちから新しい事に挑戦する事が大切なのは分かった。でも具体的にどんな事をすればいいのか分からなくて挑戦できない」
こう考える人もいるでしょう。それは多くの人が「挑戦」という言葉をオーバーに捉えすぎているからです。
何か大胆な事、これまで全くやってこなかったような事をしないといけない。
そんな風に挑戦のハードルを上げすぎです。実は小さな挑戦でも、脳には十分な刺激になる事が分かっています。
一番簡単なのは「これまでやってみたいと考えていたけど、色々な理由からやってこなかった事」から始めてみる事です。
例えば
・スポーツ
・アウトドア
・旅行
もちろんこれ以外でもOK。そしてやりたいと思っていた事をまずは小さくでもいいから始めてみるのです。
例えば旅行。いきなり遠方の宿泊旅行が難しければ、まずは近場で日帰り旅行なんていかがでしょうか?
アウトドアもいきなり本格的な人達がやっているような事をやらなくてもいいです。
家に庭があるなら、庭でやってみるのも良いし、近所のBBQ店なら道具の用意も火起こしも全てやってくれるので、簡単に体験する事ができます。(お金はかかるけどね)
僕のオススメは、普段行ったことがないような高級レストランで食事をする事です。自分自身にとって特別な人と共に、豪華な料理を楽しむことは「こんな時間の使い方があったのか!」と自分の人生に新しい価値観が加わる事になります。
また僕はお酒が好きです。ただ健康の事を考えて、週末だけしか飲まない。つまり平日はお酒をあえて飲まない「平日限定ソバキュリアス」をやっています。
お酒を飲む人で多いのが、安いお酒を大量に飲む事です。
これは勿体ないです。お金の無い学生や社会人デビューしたばかりの若者ならいざ知らず、年齢と経験を重ねて、それなりに経済力を身につけた大人のあなたにはもっと違った楽しみ方をしてほしい。
それが1本5000円~1万円くらいするような高級なお酒を買って飲んでほしいのです。
安酒だから大量に飲んで二日酔いや、最悪依存症になってしまうのです。でも高級なお酒だったら、もったいないからゆっくり味わって飲みますよね。
美味しい上に体にも優しい。何より新しいお酒の世界を知る事が、コンフォートゾーンから出る経験になるのです。
まとめ
結論
新しい事に挑戦しない人は認知症になりやすい
あなたは挑戦する事を恐れて、つまらない毎日をこれからも続けて、将来は認知症になりますか?
それとも、今この瞬間からワクワクする事を積極的に行って人生を楽しみつつ、結果として認知症になるリスクを減らしていきますか?
どういう選択をするか、決めるのはあなた自身です。
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