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誰でもできる、もらえる年金の増やし方

記憶に新しい「老後2000万円問題」
この影響で、老後の生活。特に経済的な事に強い不安を抱えながら暮らしている人も多いです。
特に僕と同じアラフォー前後の30~50代の人達。老後はまだもう少し先だけど、でもボーッとしてたらヤバいんじゃないか?
そんな危機感を感じる微妙な世代です。だからこそ、不安を解消しようと副業を始めてみたり、転職を考えたり、よく分からんけど銀行がやってる投資をやってみたり・・・etc
しかし目に見えるような効果を感じられず、不安は解消されません。

皆さん、ここで基本に立ち返りましょう。老後のお金を支える基本は?そう、「年金」です。
基本をおろそかにして、他に浮気するなんて本末転倒。まずは年金についてちゃんと知る事が大事です。

「いやいや、その年金だけじゃ老後2000万円足りないからヤバいんだろ?」

そんな人へ。実は誰でもできる、もらえる年金の額を増やすやり方があるんです。知ってますか?
今回はもらえる年金の額を増やすやり方について紹介します。

今回の記事を音声で聞きたい人はコチラから

年金を増やす方法「繰り下げ受給」について


年金は何歳からもらえるか知ってますか?そう65歳からですね。
だから多くの人は、65歳まで何とか会社にしがみつけないか?それに必死なわけです。
しかしこの年金受給額、もらえるタイミングを遅らせる事で金額を増やす事ができるのです。これを「繰り下げ受給」といいます。

計算式は至ってシンプル。それがコチラ

遅らせる月数×0.7%アップ

例えばですが、65歳でもらえる年金を70歳まで、5年延長した場合はこうなります。

12ヶ月(1年)×5年×0.7=42%

5年遅らせると42%も金額が増えます。
仮にですが、月額約20万円もらえる場合だとこうなります。

20万円×1.42=28万4千円

5年遅らせると、月額で8万円以上増えました。これは大きいですね。

ちなみに現状のルールだと、最大10年まで遅らせる事ができます。
つまり75歳まで遅らせれば、増額率は84%
上記の月額20万円の人の場合だと、月額で16万8千円も増えます。年金がほぼ倍になっていますね。

早くもらいたい場合は繰り上げ受給


逆に年金は早くもらう事も可能です。その場合ですが、繰り下げと異なりもらえる金額が減ります。これを「繰り上げ受給」と呼びます。

その計算式がコチラ

繰り上げる月数×0.4%ダウン

例えばですがもらうタイミングを65歳ではなく、60歳定年後すぐにもらう場合はこうなります。

12ヶ月(1年)×5年×0.4%=24%

年金の金額が65歳から月額20万円もらえる人の場合はこうなります。

20万円×0.76=15万2千円

4万8千円。約5万円も減ってしまいました。これは結構痛い気がしますね

繰り下げ、繰り上げ受給についての詳細なルールについて。より詳しく知りたい方はコチラをご参照ください。
日本年金機構HP

年金はどのタイミングでもらうのが一番お得なのか?


つまり年金とはこういう特徴があります。

もらうタイミングを遅らせるほど金額が増え、早くもらうほど金額が減る

この基本を踏まえて、ほとんどの人が気になるのはコレです。

「じゃあ、結局どのタイミングで年金もらうのが一番お得なの?」

この結論は「あなたが亡くなるタイミングから逆算する」が答えです。

あまり長生きできない人は、タイミングを早めたほうがいいし、逆に長生きできる人は遅らせたほうが理論上は得になります。
しかしこんな考えが無意味なのは分かりますよね。なぜなら僕達は自分がいつ死ぬのか?知る事はできないからです。

しかしそれで終わらせないのが僕の使命。一つ参考になる情報を示します。

仮にですが、60歳から繰り上げで24%の減額で年金をもらった場合。
75歳くらいまでに亡くなる場合は得になります。しかし75~80歳くらいのタイミングで損する事になります。

現在の日本人の平均寿命(令和3年)はこのようになっています。

男性:81.47歳
女性:87.57歳

これ、あくまで現時点での平均寿命です。現在寿命はどんどん延びてます。
僕と同じアラフォー世帯が高齢者になる頃は、男性で90歳前半、女性で90歳後半まで平均で生きる。そんな世の中になっているかもしれません。

もちろんガンなどの病気で若くして亡くなる方もいるので、皆がこの年齢まで生きるとは言えません。ただ自分がどのタイミングで年金をもらうのがいいか?一つの参考にしてもらえればと思います。

最強戦略は老後も働いて収入を得る事


人生100年時代と言われるようになった現代。
考え方としては、平均寿命より早く死ぬ場合を考えるより、自分が100歳くらいまで生きた場合でも大丈夫な戦略を考える。
これが最適解だと個人的には考えています。なぜなら、戦略とは楽観的に考えるものではなく、最悪の場合を想定して、それでも大丈夫なように考えるのがベストだからです。

ではどうするのがいいか?それは「老後も働いて収入を得る事」です。

「今でも働くの嫌なのに、定年退職して歳とってからも働くなんて嫌だ」

こう考える人も多いでしょう。しかし老後は若い時と比べて、少ないお金で生活ができます。
子どもの教育資金もいらないし、家のローンも払い終わっている人も多いでしょう。そして若い時ほど遊びに行ったりすることも無いし、流行の服が欲しいなんて物欲も少なくなります。食事の量も減るので、食費も少なくて済みます。
つまり、老後は今より経済的にはかなりダウンサイジングした生活が送れるのです。だから老後は今と同じ金額を無理に働いて稼ぐ必要はないのです。

負荷の少ない仕事を短時間やる。収入は現在の半分以下になるかもしれません。それでも今より満足度の高い生活ができる。
なぜなら仕事が苦痛でないから楽しい。そして今より自分の為に使える時間がたくさんある。

どうですか?なんだかワクワクしてきませんか?少なくとも僕はワクワクします。

仕事は週に3~4回。午前中の数時間だけ働く。午後からはゆっくりカフェでおいしいコーヒーでも飲みながら好きな本を読む。夕食は好きなモノを自分で料理し、おいしいお酒を少量嗜む。
そんな生活をイメージすると今から楽しみです。

そして僕はケアマネという仕事をしているから分かるのですが、老後になっても長く働いている人は、定年退職して仕事を全くしていない人より圧倒的に元気です。

人間が弱っていく原因には様々ありますが、僕はその中でも影響が大きいのが「社会的役割の損失」だと思います。

人は誰かに必要とされている事に大きな喜びを感じます。その喜びが人をいつまでも若々しく、元気にしてくれます。
逆に役割を失い「自分は誰からも必要とされていない」と感じる。そんな生活が何年も続いたらどうでしょう?どれだけ元気な人でもあっという間に弱ってしまい、認知症になったり歩けなくなったりして要介護状態になってしまいます。

だから老後になっても働きましょう。できるなら死ぬ直前まで働いて収入を得ましょう。そのほうが心身の健康を保てるので、余計な医療や介護の費用を抑えられます。

75歳まで貯金を取り崩さず、仕事による収入だけで生活。75歳以降は1.84倍になった年金をもらいながら無理のない範囲で仕事も続け、年金+仕事のW収入で貯金をさらに増やしていく。
余ったお金はインデックス投資などに回し、複利の効果でさらに資産を増やしていく。
このスパイラルに入ると、仮に80歳くらいで仕事も体力的にできなくなったとしても、かなり余裕がある状態で生活できるでしょう。なにせ年金額が1.84倍にアップしているうえ、十分すぎる程の貯金と投資資産があるからです。

上記のプランを実行するには?それは今から「自分」に積極的に投資しましょう。

具体的には「健康」、そして「経験」「将来有望なスキル」です。
健康であれば長く働き続ける事ができます。しかし定年以降もある程度収入を得る為には、価値ある仕事ができないといけません。
そこで他の人にはない経験をし、それを活かすためのスキルが必要です。
現代であれば、自分の経験や知識を動画やテキストで情報発信し、広告収入を得る事がそれに当たります。しかしこれからの未来では、今は無いような仕事も増えているでしょう。
その時に向けてしっかり自分に投資する。それが今できる事だと思います。


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