ウチが大変だった現状

ゴールデンウィークを迎えた頃、息子は不登校になりつつも部活動の試合には参加していた。部活動のない日に、私たち夫婦はなるべく外出し楽しい休日を過ごさせたいと思って、息子と娘を連れてアウトレットモールでショッピングした。何かものを買ってあげればテンションも上がり、学校に行くんじゃないかと思っていた。
  ゴールデンウィーク明け、相変わらず学校へは行き渋っていた。遅刻して登校し、保健室で昼まで過ごし早退する、という日はまだいい方だった。
ある日の朝、「行かない、行きたくない」という息子とまた揉み合いになっていた。私は「お願い、お母さんだけに教えて。誰にも言わないから。どうして学校に行きたくないの?」と聞いた。そして息子はこう答えた。
 「俺、背が低いから、嫌だ」
「はっ?えっ?」それが学校に行きたくない理由?
訳が分からなくなりつつも、何か励ましの言葉をかけてあげたくて。
「背はまだこれから伸びるから!」「大丈夫だから」「お願いだから学校行って!」
もう精一杯気持ちを込めて言った。
だからといって息子は素直に母親の言葉を受け入れ学校に行く訳ではなかった。


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