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シャルル・ドゥローネ「ジャンゴ・ラインハルト伝」河出書房新社


彼のことは以前、姉からの誕生プレゼントでCDをもらったことから始まった。ジャンゴは奇跡のギタリストである。

3本指で見事なまでのギタテクを展開するジャズギタリストであり、しかも彼はジプシーだった。生粋のジプシー魂の持ち主だった。そのことが彼をして超一流までいたらしめたのだ。

ジプシー魂とは「逆境を乗り越えることを習慣とするような情熱的で冷徹な魂」のことをいうらしい。環境によって自分をかえるのでなく、自分が環境を変えてしまうような主体性をもった人間である。

ジプシー達は東欧のジプシー音楽(チャールダーシュ)とスペインのフラメンコを愛する。使う楽器はヴァイオリン、マンドリン、ギター、シタールである。フランスの詩人ジャン・コクトーは後に「恐るべき子供たち」という作品を書くが、そのモデルはジャンゴだったらしい。

彼が築いたマヌーシュ・スイング、ジプシー・ジャズという地平は今も多くのミュージシャンに影響を与え続けている。3本指が奏でる世界は実に豊かだ!

3年前まで姉は大阪アメリカ村でライブとアートが売りのショットバーを経営していた。音楽についてはいつも影響大!俺が高校生の時、石田長生とか金子マリ、憂歌団とかといった大阪のR&B界のトップランナーと直接会えたのも姉のおかげ・・。感謝・・。

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