脳内

たまにSNSやYouTubeで、脳内メーカーというのを目にする。脳内でどんな考えが占めているのかを表したものだ。

あれを連想するものを今日感じた。

今日は部活の先輩達と卒業してから2ヶ月振りの食事会だった。私の周りはみんな大学生。
浮いた話は特になく、また、あまり盛り上がらないので、何か切り出そうと思ったが、私から話せることは本当に無かった。

上がった話題は、推し活、バイト、免許など。
浪人生とは世界が違う。

私が思いつく話題は、
面白い講師がいる、とか、
最近気づいた英文の読み方が革命的だ、とか、
今日の倫理で出ていた本を読みたいと思った、
とかだ笑。

つまらないだろうなぁ、と思って何も話せなかった。

大学生のようなことを普段から考えてはいない。
私の脳内は、勉強、入試、自分。
ずっとこれがグルグルしている。
だからきっと、全然違うことを考えている人達に話したら、冷めて終わりだなと。

でも一人、お話ができる先輩がいた。
先輩の方から、予備校どんな感じなの?と聞いてくれた。
大人しい先輩で、みんなで話す時には話題の中心になるような人では決してなかった。

今年から変わる入試制度のお話をすると
びっくりしたり、笑ったりして聞いてくれた。

情報でプログラミングがあることを話すと、
僕今プログラミングしてる!と言って、
○○とか、○○とかやってるの???

と、理系バリバリで答えられてしまい、
しどろもどろした笑

でも何故か、その時間が一番楽しかった。
きっとこの先輩の脳内には、
大学の勉強のことがちゃんとあるんだろうなと
思った。
別の分野でも、脳内で考えていることが近い人との会話は、今日1番の充実感があった。

よく、偏差値が10違うと会話ができない、などと聞く。でもちょっと違うかなと思う。
脳内に何があるかだと思う。

確かに、今日の先輩、同輩達は私より偏差値が高い人も低い人もいた。
でも、だから話が出来なかったわけじゃない。

そのプログラミングの話をした先輩も
私より遥かに偏差値は高いはずだからだ。

逆に、私には専門学校に通う親友がいる。
でも、先月会ったら、沢山沢山話が出来た。
ちゃんとメイクして、髪も染めて、可愛くて、
そんな風にキラキラしてたけど、
彼女は自分に向き合って、自分の人生を真面目に考えている人だった。

だから、高校生3年間も今も、環境も(こんなこと言いたくないが)偏差値も違うが、
全然話が出来るのである。

大学生になったらもっとおめかししたいな、とか
バイトしたい、彼氏欲しいとか、
そんなものはもちろん私にもある。

でも大学生になっても、今の脳内にあるものが
それらに押しつぶされてしまうのは嫌だなと思った。

SNSとの時間を減らして、
自由に使える時間がある今
脳内にあることは
きっと本来の自分のあるべき姿なのだと思う。

あの先輩が、あの若者ばかりの町にどこか溶け込めていないように見えたのはきっと、
見た目とかそんなんじゃなくて、
脳内にあるものの違いだ。

私も、自分の脳内が変わりやすい、影響を受けやすいと分かっているからこそ、
今の脳内を大切にしたいと思った。そして、そう思える感性も、大事にしたい。

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