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介護士ばかり給料をあげることに物申す

今回の記事は、批判覚悟で書いています。
反論があれば、ぜひコメントで。

先日、こんなニュースが流れました。

「介護現場、働き始める人を離職が初めて上回る 担い手不足が危機的」

どういう内容かというと

介護士として働き始める人よりも、介護士を辞める人の方が多かった、というものです。

これを「離職超過」といいます。
つまり、介護士がどんどん減っているということです。

この「離職超過」が昨年、初めて起きていたらしい。

この傾向が続けばますます、介護士は足りなくなります。

なんか、変じゃないですか?

数年前、介護士には処遇改善手当が支給されるようになりました。

介護士は給料が安いから、特別な手当を支給しよう。
給料が上がれば、介護士が増えるだろう。

ということで、この手当が支給されることになりました。

私の病院でも、介護士の毎月の給料は数千円増えました。
ボーナスはど~んと増えました。
介護士の管理職の給料は、めちゃくちゃ増えました。

理学療法士の給料は、まったく増えませんでした。

なんか、変じゃないですか?

✨介護士の給料を増やせば、介護士が増える。
✨だから税金を上げてでも、介護士に処遇改善手当という手当を支給して給料を上げた。
✨それなのに、去年、介護士になる人よりも、介護士を辞める人の方が多かった

変ですよね?

実は、変ではないのですよ。

令和3年の介護労働実態調査の結果では、介護士が離職する理由で最も多いのが「人間関係」、次いで「ライフステージの変化」、「収入が少ない」ことは3番目の理由でした。

介護士になる時点で、給料が安いのは分かっているんです。

それでも介護士になろうと思うのは、他の仕事が出来ないからか、福祉の仕事にやりがいを感じているからです。

給料が安くても介護の仕事を続けるのは、他の仕事に就く能力がないからか、介護の仕事を楽しいと思っているからです。

質の高い介護士を獲得しようと思ったら、目先の給料だけ上げても、意味がないわけです。

介護士の離職理由のNo.1は、「人間関係」です。

これは、変ですよね?

介護士って、良い人がやってるイメージないですか?
それが人間関係でもめるんです。

つまり、良い人ばかりが介護士になっているわけじゃないってことです。

これが現実なんです。

そもそも、介護士は生産性がありません。
どれだけ増やしても、経済が発展することはありません。

福祉の仕事というのは、そういう面があります。
ちなみに私も、元々は福祉職でした。
だから分かります。

介護士の給料を上げるということは、税金が上がるということになります。
これはイコールです。

それでも良いよと言う人は、介護士の給料アップを応援してください。

あなたたちの手取りが減るだけですけどね。


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