#忘れられない恋物語 そんなものあったかな。 頭の中をグリングリン回して、私は今までの人生を思い返す。 モノクロで出来た、少し古めの映画のように、"こんなことがあった"とか"あんなことがあった"とか、引っ切り無しに過去の出来事が、頭の中に投影された。 私には、異性との絡みはそれなりにあったようだ。 小学生のときは、絵を描く子を気に入り、よく授業中に落書きしては、その子と描いた絵を交換しあった。 中学生のときは、頭の良い子を気に入ったが、丁度思春期にはいってしまい
妙な不安、それは一体なんだろうか? 毎朝コーヒーを飲み、自室で創作活動。夕飯には、大好きなお肉を食べている。ゲームもあるし、ネット環境だって整っている。私の体調を心配してくれる家族がいて、療養できる家があって、精神を安定させてくれる錠剤もある。 しかし、充実してるはずの私の毎日は、働いているときよりも、なぜか落ち込んでいった。 "なぜだろうか" 私はいつも、自分に問いかけた。 "なにも無い、からじゃない?" 私はいつも、そう自分に言い聞かせた。 そして、同じ問