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【MTG】一万円ではないレガシー ~第3話~

第1話はこちら

 一通りデッキを回して各カードの感想を纏めていきます。今回も猫又おかゆが一緒です。


デッキリスト

デッキの動き

 《幽霊の裁き、ケイヤ》がキーカード。《苦花》《未練ある魂》で用意したトークンをフィニッシャーに変え殴り倒すデッキ。前のターンからいるトークンをコピーさせれば擬似的な速攻になるから、フィニッシャーは攻撃誘発のある《残虐の執政官》《墓所のタイタン》を採用してるよ。
おかゆ「パーツはリアニメイトと共存できるから、《納墓》《再活性》も採しているんだね。残りの枠は《剣を鋤に》《思考囲い》《暗黒の儀式》など単純に強いカードで埋めたんだ。」
 実戦では青いデッキとしか当たらなかったけど勝ったパターンとしては
1.ハンデス+リアニで残虐の執政官がそのまま走りきる
2.リアニは妨害されるものの《苦花》が通ってビートダウン。消耗戦の最後にケイヤが着地。
っていう2パターンが基本かな。

ケイヤはどれも好みの性能

お「MVPのカードを挙げるならだれになるかな?」
 特に活躍したと感じたカードは《カザド=ドゥームのトロール》《再活性》《苦花》の3枚だね
 トロールはとにかく損せずに墓地に落とせるのが優秀。ケイヤの追放で墓地の大型クリーチャーの弾切れが心配だったけど、トロールがバンバン落ちてくれるのでそこまで気にならなかったよ。
 再活性は相手に与えるプレッシャーが大きく常に打ち消しを構えさせるカードだと感じた。その分他のカードの通りが良くなるので見た目以上の働きをしていると思う。さらにこのデッキはリアニ以外の勝ち手段があるので再活性がwillで消されてもアドだと考えられるからホントに強い。
 苦花は再活性が作ってくれる隙を埋めるのに最適なカード。クロックを産み出しながらトークンのおかげでケイヤが2種類目の釣竿になるのが魅力。サイド後に多角的な対策を要求できる点もgood。

レガシーでもう一度はばたけ

個別カード解説

メイン

お「まずはメインから~」
《墓所のタイタン》3枚
 高スタッツとトークン生成で盤面を支える攻防一体の優秀なフィニッシャー。ただしライフ回復はできず、飛行もないため詰めきれなかったりブロッカーとして届かない部分があるため注意。
お「下の《残虐の執政官》とどっちが強い?」
 単純な強さだとさすがに残虐の執政官だね。実際1枚入れ替えるのは検討しているよ。でもこっちは素出しが現実的だから枚数いじらなくてもいいかなと今は思ってる。

《残虐の執政官》2枚
 こいつがこのデッキで最も強いクリーチャーです。実質9点のクロックとアドバンテージ獲得能力はフィニッシャーとして文句無しの性能。書いてることがシンプルに強すぎてあんまり言うことないかな。
お「しいて欠点をあげるなら?」
 8マナってところかな。素出しはほとんど不可能だし、再活性で釣り上げたときのライフルーズも3点のキャッシュバックはあるとはいえ馬鹿にならない。そもそも釣り上げられないって状況にはなりやすいかも。

《カザド=ドゥームのトロール》4枚
 土地になるフィニッシャー。簡単に墓地に落とせて、そこにいるだけでプレッシャーを放ってくれる。クリーチャーとしての性能は上2体に劣るけど、それでも文句無しの4枚採用。
お「ケイヤでコピーしたときは飛行かつ3体以上のクリーチャにしかブロックされないだから、もうほとんどアンブロだね~」

もう少しスタッツが高いか、常在型能力であればあるいは

《剣を鋤に》4枚
 レガシー最強除去の1枚。なんでも1マナで倒せるのは強すぎる。一応苦花ビートしている時はかなりシビアなライフレースを要求されるため考え無しに撃つのは危険かも。
お「じゃあ何か別の除去と入れ替える候補があるの?」
 いや、これがメイン4枚から減ることは絶対ないって言っていいんじゃないかな。汎用性の塊だし自分のクリーチャーに撃ってライフゲインするっていう使い方もあるから。
お「それ1回うまくいっただけでしょ~。普通じゃない使い方なんだから調子乗って変なミスしないようにね。」

《暗黒の儀式》4枚
 強いんだけど強くない、使うのも評価するのも一番難しいカード。
お「どういうこと?もっと詳しく。」
 
まあ一番気がかりな点は「このカード自体は何もしない」ってところかな。マナを出すだけでアドバンテージは失うし他に使いたいカードがないと腐っちゃう。これの後続のカードを打ち消されたりしたらもう悲惨だね。
お「じゃあ強いところは?」
 これは明確に上振れの強度を上げてくれるところ。そもそものデッキパワーが高いわけではないから上振れに期待することは間違いじゃないし、多少無理なプレイを通してくれる1枚ではあるよ。
お「で、結論はどうなの?」
 うーん。デッキに必ず必要とはいえない、という意味ならいらないカード。でも手札に来ると強さを実感できるんだよね。でもこのデッキが暗黒の儀式でのターボを必要としているかどうかがまだわかんないからもう少しこのまま様子見かな。
お「手札1枚をマナに変えるカードはエターナル特有だから難しいよね」

使われ慣れしてなくてこいつにボコボコにされた

《納墓》4枚
 強い、特に言うこと無し。
お「未練ある魂も落とす候補なのを忘れないようにね。ほかに強い使い方あれば教えてほしいです。」

《虹色の終焉》2枚
 かなり役に立った。パーマネントなんでも触れるのが便利。サイド後に入ってくる相手の置物を割るのに向いているけど、もちろんメインでも当てどころはいっぱいあるね。
お「《秘密を掘り下げる者》《オークの弓使い》《ダウスィーの虚空歩き》各種トークンなどなど…」
 サイドにもう少し増やしたいなぁとは思ってる。
お「ただこのデッキでは3色までしか出ないし、それもトライオームからだから土地の置き方とテンポには注意だね。」

《再活性》4枚
 強い、特に言うこと無し。レガシー始めたい人はこれと納墓と好きなデカブツで遊べるデッキになると思う、そう思わせるほど強い。
お「まさしく最強の”リアニメイト”呪文だね」

《思考囲い》3枚
 めっちゃ強ハンデス。いろんなデッキ・カードがあるレガシーでとにかく"なんでも"というのはほんとに助かる。コンボ前の前方確認、1geme目に相手のデッキを確認するなど使い道は無限にあるn。
お「じゃあ4枚に増やす?」
 そう言われると下の《強迫》で十分かな。

《強迫》1枚
 こっちも強いハンデス。最初は思考囲いを3枚しか持っていないという理由で3:1の枚数調整だったけど、使った感じだとこっちで十分。
お「じゃあ強迫増やすんだ」
 それはそれでまた考えることが多いから一旦保留です。コンボ搭載のミッドレンジっていうデッキ分類になると思うんだけど、コンボとビート、妨害の比率がわかんないんだよね、まだまだ経験不足。一応《コジレックの審問》と比較すると、《意志の力》を捨てさせられる点でこちらが上かなと思ってる。
お「コジ審でだけ落とせるカードとしては《ダウスィーの虚空歩き》《オークの弓使い》《スレイベンの守護者、サリア》とかになるのかな」
 反対に強迫で落とせるカードは《意志の力》《騙し討ち》《一つの指輪》とかになると思う。
お「クリーチャーは他の除去でどうにかなるし、打ち消しがないこのデッキだと確かに相手のスペルに触れるほうがいいみたいだね」

なかなかこっちも捨てがたい

《集団的蛮行》3枚
 ハンデス、除去、ドレインの3モードを使い分けられて、マナコストじゃなく手札を捨てることでモードを増やすことのできる器用な呪文。でも、今のところはこのデッキで一番弱いカードだと思っている。
お「どういうところが弱いの?」
 下2つの効果がレガシーで使用するにはちょっと物足りない性能かな。でもこのデッキは手札に入ってきた不要なカードを交換するのが苦手だからまだ続投の予定。
お「もっといいカードがあれば教えてほしいです。」

《未練ある魂》3枚
 生成させるトークンはそこそこの性能だけどマナコスト・カード枚数の両方でパフォーマンスに優れているね。
お「さすがにこの子でゲームを大きく動かすことはできなそうだけど、リアニメイトをめぐる攻防で消耗しきった後の中盤戦を支えることはできそうだね。」
 やっぱり1枚が2枚になるカードは強いね。ケイヤとのシナジーも申し分なしです。

《苦花》3枚
 デッキ構築の時には思ってもみなかったほど強いカード。レガシーでは全体除去の採用が多くないみたいで、特に2枚設置できたときの攻撃力はかなりのものだったよ。ただ1枚だけだとイマイチ打点が足りず、自分より大きい飛行クリーチャーが出てくるとちょっと厳しい。
お「ってことは4枚に増やすの?」
 それが難しくて2枚設置だとこちらのライフがどんどん減っていくので気軽には置けないし、3枚設置は多分無理。4枚に増やすかはかなり迷うカードだね。さっきも言った通り手札に来た不要牌を片付けるの苦手だし。

《幽霊の裁き。ケイヤ》3枚
 このデッキのコンセプトとなる重要なカード。ただ伝説のプレインズウォーカーかつ4マナと重めなので3枚。
お「盤面に干渉する性能はとっても高いね。でもさすがにこれのトークンで20点を削りきるのは難しいんじゃない?」
 それはもちろんそうだからあくまでも除去とシナジーのPWと考えておくべきでしょう。

土地

お「続いて土地カ~ド~」
《湿地の干潟》4枚《血染めのぬかるみ》1枚
 フェッチランドが計5枚、家にあったものを採用。枚数に特に不満無し。
お「フェッチは何枚持っててもいいね♪」

《薄暗い裏通り》1枚
 新カード諜報ランド。使用感は非常にいい、モダンのデッキでも採用したいぐらいだったよ。墓地にカードが落ちることでコンボの助けになるのはもちろん、単純に次のドローを確認できるだけで嬉しい。
お「でも確定タップインなのは常に気を付けてね~。2ターン目までに沼2枚だとソープロが撃てないけど、沼平地だと納墓+再活性ができないところが難しいね。」
 プレイヤーズコンベンションでも結構活躍していたみたいだし、他の色の組み合わせのサイクルとかも買っておいたほうがいいかも。

めっちゃ売れてる

《インダサのトライオーム》1枚
 虹色の終焉用のトライオーム。サイクリングもあって便利なので特に不満無し。家にあったからこれを使ってるけど3色目は青赤緑のどれがいいとか違いとかあるのかな?
 お「多分だけど白黒赤の《サヴァイのトライオーム》がいいんじゃないかな~。細かいところだけど対戦相手の《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》とか《広がりゆく海》で緑や青が出る可能性があるよ~。」
 それぐらいの小さい違いなら無視して大丈夫です!

《皇国の地、永岩城》1枚
 とりあえず家にあったので1枚採用。レガシーの経験が少ないから、《不毛の大地》《血染めの月》の強さがまだよくわかってない。
お「能力土地と基本土地のどちらが強いかはこれからゆっくり吟味していこうね。」

《ヨーグヨスの墳墓、アーボーグ》1枚
 家に(以下略)。こちらも上記同様に基本土地どどっちがいいんだろう?
お「メリットはもちろん白単色の土地から黒マナが出せるようになることだよね。何かデメリットはあるの?」
 まあ、単純に基本土地じゃないってところは常にリスクだよね。あとレガシーは土地の枚数もマナベースもギリギリまで絞ってるから相手に黒マナを渡しちゃうってのも無視できないと思う。
お「でも今は僕たちのデッキのほうが弱いし、妨害のあるデッキじゃないから自分の動きを優先していっていいんじゃないかな。似たような平地から黒マナを出せるようになる土地に《悪臭の荒野》(ハイブリッドランド)があるけどどう?」
 ハイブリッドランドはそれ単体では無色しか出せないことと、2マナ同時に寝かさないといけないとこがイマイチだね。

ヨーグモス握ってた時はこれの緑黒をよく使ってた

サイドボード

お「最後にサイドボードの解説です」
《沈黙》2枚
 使わなかったので詳細不明。多分コンボデッキに強いと思う。
お「カスケード、ANT当たりに使う予定だね」

《強迫》1枚
 打ち消しが増えそうなデッキにサイドインしたけどハンデスの枚数の正解は全然わかんない。
お「自分より早そうなコンボデッキにはサイドインしたいね」

《外科的摘出》2枚
 使ってないけどマナがかからず墓地対策ができるのは強そう。
お「なんでモダンだとあんまり使われてないんだろうね?」

《大祖始の遺産》1枚
 置物墓地対策。自分の墓地を追放してケイヤを誘発させる使い方もあるかも。

《魂標ランタン》1枚
 上とだいたい同じ。モダンの時から思ってたけど正直違いがよくわかってない。
お「教えて詳しいひと~」

《石のような静寂》2枚
お「これ強いの?」
 さあ?よく採用されているのを見たから入れてみたけど使い方は全くわかってない。白黒のカラーリングでは優秀なアーティファクト対策なんじゃないかな。

《消失の詩句》1枚
お「書いてあることは強いね。」
まだ使ってないから、実際の使用感は不明。

《シェオルドレッドの勅令》1枚
 耐性のあるクリーチャーとプレインズウォーカーに対して撃ちたい。
お「《真の名の宿敵》とか対処難しいもんね。」

《絶望の力》1枚
 ピッチの全体除去。スニークとかゴブリンに使えるんじゃないかな。
お「カスケードにも使えそうだね。」

《毒の濁流》1枚
 軽いマイナス修正全体除去。便利そうな気がしてる。
お「マイナス修正は破壊不能を超えられるからいいよね。ライフペイは大丈夫そう?」
 大丈夫ではないけどそれでも3マナはありがたい。なんだかんだ軽いことは正義だよ。

《イニストラードの君主、ソリン》1枚
お「これ結局一度もサイドインしてなかったけどどういう使い方を想定してたの?」
 トークンビートで使えるかなと思ってたんだけど、これを思いついたのが当日直前だったからトークン用意してなくてちょっと使いづらかったんだよね。まあもう少し言い訳するとすれば初レガシーだったから「難しいことはしない、デッキを大きく動かさずにメインボードの使用感を確かめる」と決めていたってのがあるかな。
お「それで終わってみての感想はどうだったの?」
 トークンビートは結構やれそうなので今後は使う予定。トークンと紋章の両方用意しなくちゃ。

《黙示録、シェオルドレッド》1枚
 セトブ1パック購入から出てきたなかなか思い出深いカード。
お「でも特にシナジーなどはないから絶対に必要とはいえないカードなんじゃない?」
 そうれはそうだけど、それでも強力過ぎるカードパワーのおかげでサイド番長となってくれてるよ。サイド後はだらだらした消耗戦となることが予想されるから、そういうときは強烈に刺さるし。
お「いるだけで強い軸をずらしたフィニッシャーってことだね。」

ショーケースfoilなのです

その他いろいろ

デュアルランドについて

お「結局デュアルランドは必要?」
 うーん。答えとしては「めっちゃ強いが絶対必要とはいえない。数万円の価値があるかは冷静に見極めるべき。」という結論だね。
お「ゲーム中にほしいなって思ったことはなかったの?」
 7ゲームして一回あったよ。でもそれも厳密には「1ターン目にフェッチから持ってこれるアンタップインランドが欲しい」だったからデュアランじゃなくてショックでもよかったんだよね。2点のライフペイに4万円の価値があるかは分からないけど、あの時のアンタップインに1000円の価値はあったと思う。
お「じゃあショックいれるんだ」
 でもそうはいかなくて入れたくないんだよね。少なくともこのデッキではショックはデュアランの”完全下位互換”だから……。このデッキの土地はデュアランと差別化できるものだけしか入れてないの。強くないデッキでもいいって言った手前矛盾しちゃうんだけど、明らかに”弱いカード”を入れるのは納得できなくて。
お「じゃあしょうがないね~。カードゲーマーは面倒くさいものだから。」

サイドボード入れ替え候補

お「サイドボードはこれで満足してる?」
 いや、2つ不安なところがあって《虚空の力線》と《時を超えた英雄、ミンスクとブー》をうまく対処できるカードがないんだよね。あと気持ちとしては《封じ込める僧侶》を入れたい。
お「封じ込める僧侶は自分の首も絞めるからやめといたほうがよくな~い?力線とミンブーは除去でどうにかするしかないよね。」
 ただメインデッキのコンボとビートのバランスがまだ全然わかってないからサイドボードが完成するのはもっと先になりそう。

結局プランはどうなの?

お「ケイヤのコンボはうまくいったの?」
 2回トークンをコピーしてゲームを決着できたよ。でもそれよりも印象に残ったのは2試合もサイド後に《墓堀りの檻》が出てきたことだね。
お「おっ、ということはケイヤ自体はいい働きをしたってことだね」
 まぁ厳密には再活性が仕事したおかげでケイヤが活躍できたって感じだけど。それでもやっぱりケイヤは一部の墓地対策を貫通できて相手に難しい選択を迫ることができるということはわかったよ。

墓地から出ているわけではない!ヨシ!

あとがき

お「レガシー楽しい?」
 めっちゃ楽しい。というか今カードゲームしてて一番楽しいまである。オリジナルでデッキ作ってそれの試行錯誤をするのはまさにカードゲームの醍醐味だね。次はまたショップ大会に出た後にそれの感想を書くつもり。
お「じゃあまた次回に。ばいば~い」


表紙《納墓》のつもり
左右にたくさん人が並んでるイラストだったんだね

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