【mtg】推しでデッキを作りたい ②
はじめに
前回の記事はこちら
先日の記事はオチありきのネタ記事のつもりだった。「モダホラ3までデッキ作りは休憩かな」とか思いながらサンダージャンクションのプレブューを見ていると衝撃的なカードを見つけてしまった。
コヨーテおるやんけ!
ウィザーズに心を読まれているのでは?とかなんでイヌ科はこんなに細かくタイプを分けるんだ?とかいろいろ疑問はあるがそんなこと推しの前では些細な問題である。組むしかない、この《狡猾なコヨーテ》を使った「博衣こより」のデッキを。
デッキ構築
テキスト確認
博衣こより「こんこよ~。holoXの頭脳、博衣こよりだよー。今日は助手くんといっしょにデッキ構築をしていくよー」
まずはテキストを確認しようか
こ「計画?っていう見慣れない効果があるけど、それ以外は赤のウィニークリーチャーとして優秀な効果をしてるね」
計画はサンダージャンクションからの新しいギミックだね。事前に計画コストを支払うことで後から踏み倒してカードを使うことができる効果だよ。
こ「でもこよのカードはもともとのマナコストが2マナなのに計画コストも2マナだよ。コストが軽くなってるわけじゃないし、ただただテンポロスしてない?」
普通に使うとそうなるね。ただMTGは1ターンでたくさん大きなアクションをすることにちゃんと意味があって、例えばこのカードだと
3ターン目に計画なしで使うと
狡猾なコヨーテ+1マナのクリーチャー(+1修正と速攻)
にしかならないけど
3ターン目に計画で使うと
狡猾なコヨーテ+3マナのクリーチャー(+1修正と速攻)
になってより大きな効用が得られるようになるんだよね。
こ「なるほど。3ターン目に合計5マナ分の動きができることが強いんだね。それを踏まえてどんなデッキを組むの?助手くんが好きなモダンやレガシーだとちょっとカードパワー足りなくない?」
確かに単純に3ターン目に殴り始めるだけだとさすがに下環境では厳しそう。ここは計画の追放領域からマナコストを踏み倒して唱えられる、というところに注目してみようか。例えばこのカード
実は《狡猾なコヨーテ》は点数でみたマナコストが一番小さい計画カードなんだよね。ほかにも2マナの計画カードはあるけど、《暴走魔法のソーサラー》と合わせるとなんと2マナの続唱カードに!
こ「うーん、さすがに微妙じゃない?ソーサラーがいないと続唱できないから安定感ないし、マナも重いし、そもそもコヨーテじゃなくていいじゃん」
…確かに、もう少しコヨーテの効果を生かしたいな。踏み倒せる速攻クリーチャーで、他のクリーチャーにも速攻を与えられる能力。つまり”殴れたら強い”みたいなクリーチャーと相性がいいんだよね。強いけど除去に弱いクリーチャー、なんかいたっけ。
???「どうやら私の出番のようだな」
!?お前はッッ!
ウィノータ「久しぶりだな、あおいいん」
瞬間、俺の脳内にあふれ出した”かつて存在した記憶”
突然の回想シーン
MTGとの出会いは、友人からの勧めだった。彼はアリーナをプレイしていたがテーブルトップはしていなかった。そこで私も含めた3人の友人に「4人せーのでやろう」と声をかけてくれた。それぞれ統率者デッキを一つずつ買った。自分はストリクスヘイブンの緑黒。パッケージのクリーチャーがいかにも"MTGっぽくて"気に入った。
それからしばらくして一対一の構築戦もしたくなった。もともとローテーションのないカードゲームで遊んでいたからスタンダードにちょっと抵抗感があり、パイオニアを選んだ。そしてウィノータに出会った。
その頃のウィノータはそこそこ安くて強い、いいデッキだった。パーツも汎用性の高いカードが多く、自由度も高かったからアレンジの楽しみも十分あった。何より当時のお気に入りカード《エシカの戦車》が強く使えるという点がよかった。(エシカの戦車は初めてシングル買いしたカードで今でも大好き。MTGはいわゆる海外風のキモいカードばかりだと思ってたから初めてみたとき、イラストに衝撃を受けた。)
ナヤ・ウィノータは強く楽しいデッキで、だから禁止になった。デッキを失った自分は次にモダンに進むことになり、そして今に至る。
ここに「推し、博衣こより」のカードと「かつての相棒、ウィノータ」が揃った。組むしかない、最強の全力の「推しデッキ」をッッ!
最強の推しデッキ
ウィノータ「デッキを組むとして、フォーマットはどうする?私はどちらかというとレガシーでアーキタイプが成立しているが」
まずはモダンで考えてみようかな。最近のモダンは魔境とはいえ全体的なパワーはやっぱりレガシーに劣る。簡単な環境から考えたい。
こより「色はどうするの?パイオニアの時は赤緑白の3色だったけどウィノータちゃん自体は赤白で成立するよ?」
とりあえず赤白で考えて、足りない要素が見つかってから色の追加を考えよう。というわけでまずはモダン環境を観察
ウィ「ハンデスビート、土地コンボ、クリーチャーコンボにクロックパーミッション。いろんなデッキがあってなかなかいい環境じゃないか」
挑む側は大変だよ…一番に考えなきゃいけないとこは「4ターン目にウィノータを出すのは遅いのか」ってとこだね。
こ「モダンでよくある4ターン目の動きはヨーグモス、シェオル、オムナス、独創力X=1 、濁浪+対抗呪文…」
わかったもうやめて、気分が悪くなる。
ウィ「アミュタイ、御霊シュート、力線ズーはもっと速いぞ」
やめてって言ってるでしょ!眺めただけでもかなりしんどいな。
いや、冷静に見るとそうでもないか?4ターン目にバシッとヨーグモスが決まることなんてあんまりないし、こっちも4ターン目にウィノータを出して殴れたらそこそこやれるんじゃないか?
こ「じゃあ問題になるのは4ターン目までにウィノータちゃんを出して(引いて)殴れるかと」
ウィ「私が踏み倒す人間クリーチャーがどれだけ強いか、だな」
まず1個目の問題だけど、クリーチャーサーチは詳しいよ、一時期ヨーグモス医院使ってたし
こ「助手くんのHNの由来でもあるもんね。最近のヨーグモスだと《召喚の調べ》4枚が多いみたい」
えっそれだけ?《異界の進化》は入ってないのか。結構リスト変わってるな…
ウィ「おい、あおいいん。最後にヨーグモス医院回したのいつだ?」
……23年の5月ぐらい?
ウィ「指輪物語以前ではないか!そんな古い情報でデッキを語るな!」
ごめんなさい!勉強してきます!
こ「まあまあ、《異界の進化》はマナ拘束とテンポロスがキツくて、《召喚の調べ》はX=4が厳しいってことで採用できないってことでいいかな?」
ウィ「そういうことになるな。無理にサーチするより赤いカードで手札を回すか、私に頼らない別軸を考えたほうがいいだろう。赤白にするか?」
いや、その2枚のサーチは不採用にするとしても緑は魅力的なんだよね、《喜ぶハーフリング》と《エラダムリーの呼び声》はありなんじゃないかな?
こ「ハーフリングは今一番強いマナクリだね。単純に1ターン先の動きができれば強いんじゃない?呼び声の方は、今のモダンでいっぱい使われてるカードではないから、リストを作ってみてから5枚目以降のウィノータちゃんとして考えたほうがいいね」
ウィ「私を出すところでインチキは出来なさそうだな。では人間クリーチャーはどうする?パイオニアの頃は小当たりに《粗暴な聖戦士》、大当たりに《トヴォラーの猟匠》を使っていたな」
とりあえず候補を挙げてみようか
小当たり(3マナ以下)
《粗暴な聖戦士》
普通に強そう
《精鋭呪文縛り》
タフネス1がネック、飛行は優秀
《選定された平和の番人》
PVよりはこっちか
《スレイベンの守護者、サリア》
デッキを全体的にヘイトベアーに寄せる必要がある?
《歴戦の紅蓮術士》
ウィノータとの相性は抜群、好き
《輝かしい聖戦士、エーデリン》
3マナなら最強クラスの攻撃力
大当たり(4マナ以上)
《トヴォラーの猟匠》
盤面制圧力は文句なし、でもモダンで通用するか?
《恐れを知らぬ騎士、エオウィン》
追放除去内蔵、パワーは3しかない
《信仰を穢すもの》
デッキにどれほど白いカードがあるか
《帰還した王、ケンリス》
強いのは知ってるんだけど、うーん
《統一王、アラゴルン》
書いてることは強いが色は合わない
ウィ「おい待て、さっきからネガティブな評価しかないじゃないか。本当に選ぶ気あるのか?」
いやだって、モダンで大きいクリーチャーを踏み倒すガチャデッキの知識と経験がなさ過ぎてわかんないんだもん。
こ「確かに、当たりの細かい枚数とか非人間クリーチャーの選抜もしないとだもんね」
ウィ「そういうことならもう少しリストを作ってからまた考えるか。今回はこんなところでお開きだな」
こんな変な記事を読んでいただいてありがとうございます。よろしければアドバイスなどいただけると幸いです。次回作もなるべく早く書きます。
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