見出し画像

白銀時代に生きた人々の結婚愛①

結婚愛 No.76

 黄金時代に生きた男性の天使から、黄金のタネを私スウェーデンボルグがプレゼントされた翌日、昨日と同じ天使が私のところに来て、次のように言いました。
・あなたを白銀期すなわち白銀時代に生きていた人たちのところへお連れして、ご案内しましょう。その時代の結婚について聞くことができます。

 天使はまた、神の思し召しでなかったら、彼らに近づくことさえ出来ないと付け加えました。

 私は以前と同様、霊の状態で案内役の天使について行きました。

 まず東方と南方の境目にある丘に連れていかれました。その斜面に到着した時、天使は私に広大な土地を見せてくれました。

 遠くに山脈のようにみえる高台があり、私たちが立っている丘との間には谷があります。

 谷の向こうには平野があり、平野の向こうは次第に上がる坂になっています。

 丘を下りて谷間を通っていると、両側のあちこちに人間の形をした木像や石像が立っています。それにあらゆる種類の獣や鳥、魚の彫刻もあります。

 私は天使に「あれは何ですか?偶像ですか?」と聞くと、天使は次のように答えました。
・偶像ではありません。色々な道徳や、霊的真理を表象的にかたどったものです。

・あの時代の人たちには、相応の科学(対応の知識)がありました。

・人も獣も鳥も魚も、みんなある種の性格(特質)に相応していますから、それぞれの像は皆、道徳また真理の一部を表現しています。

・それら多くのものが一緒に、全般的に拡大された形として「道徳そのもの」「真理そのもの」を表象しています。

・エジプトでは、これが象形文字と呼ばれました。


 私たちは、谷間を通って平地に入りました。

 すると、何頭かの馬や馬車が見えてきました。馬は色々な飾りや手綱がつけられており、馬車のほうは種々様々な格好をしています。

 ある馬車は鷲の彫刻がしてあると思えば、ある馬車は鯨、ある馬車は角のある鹿、ある馬車は一角獣が彫られており、その後ろには荷台をつけ、側面からは馬小屋が取り囲んでいます。

 私たちは近づいて行きました。

 すると、馬も馬車も姿を消し、その代わりに二人ずつになった人が歩いたり、話しあったり、議論しあったりしているのが見えました。

 その時、天使は私に向かって言いました。

 この続きについては、また次回以降で記します!お楽しみに~。

【神保慶明の解説・補足コメント】 
 いよいよ、黄金時代は終わり、白銀時代の体験に入りました。

 白銀時代の特徴は、偶像が登場することです。

 正確に言うと、普段、私たちがお寺などで見る仏像などとは違った意味合いのものですが、これらは本来、今のように私たちが拝む対象や神々ではなく「道徳や真理を意味するシンボル」だったのです。

 それがいつのまにか、お寺などに置かれて、私たちが拝む神々になってしまいました。そのようにして堕落してしまったのが現代の信仰です。

 GLA創設者の高橋信次も偶像崇拝の愚かさを強調しています。

 よく考えればわかることですが、偶像は、私たち人間が、金属、青銅、石、陶器、木材、骨、角など使って作った素材そのものでしかありません。

 全く神様などではないのです。

 今でいうと、ガンダムとか、超合金のロボット、リカちゃん人形、モンチッチなどを神様として拝んでいるようなものです。

 信仰とは恐ろしいもので「信仰は阿片なり」とマルクスが言ったように、妄信狂信すると、馬鹿馬鹿しいことでも、まかり通ってしまう世界でもあるのです。

 今のニューエイジなどのスピリチュアルの世界でも同様です。

 さて、あなたはどのように感じたでしょうか?

 次回は「遠くから見えた馬、馬車、馬小屋の外観」の謎解きから始まります。

 あなたご自身のイメージを膨らませながら、次回以降にもご期待下さい。

※最後に、サポートボタンや♥ボタンをプチっとよろしくお願いします!

※スヴェーデンボリ出版物からの一部、抜粋・編集
・バイエル博士いわく
「スウェーデンボルグは、賞賛に値する色々と有用な科学で、目覚ましいほどの知識を持っていた。哲学における最も深遠な知識、数学、建築学、博物学、化学、経験哲学、天文学、歴史学その他、それと特に解剖学の知識である」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?