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天国とはどんな喜びがある場所なのか⑨

結婚愛 No.9

 前に投稿した「天国とはどんな喜びがある場所なのか⑧」の続きです。こちらからお読みの方は、そちらからお読み下さい。

 天使は、キリスト教世界の知者たちが集まっている、ゆったりとした大きな建物に戻り、天国の喜びと永遠の幸せは「永久に神を賛美し、永遠に続く祝祭であること」にあると信じている知者グループのところに行きました。

 彼らは「地上で、やがて神を見るだろう」と信じていました。神に仕える、という点で、天国での生活は永久の安息日だったのです。

 天使は彼らに向かって「私の後について来て下さい。あなた方の考える喜びの中に連れて行きましょう」と言いました。

 天使は、ある小さな町に彼らを連れて行きました。待ちの真ん中には、神殿(教会)があり、その町の家は皆「聖なる会館」と呼ばれていました。

 彼らがこの町で見たのは「町の周りから、溢れるように流れ入ってくる人々」でした。

 そこにはまた大勢の祭司がいて、来る人来る人を迎え、挨拶を交わし、手に手を取って神殿の門に連れて行き、そこから神殿の周りにある聖なる会館に案内します。

 こうして、永遠に続く神への礼拝が始まるのです。

 祭司たちは次のように言いました。
・この町は天国への玄関で、天国にある壮大極まりない大神殿を訪れる前の入門用の神殿です。

・天国の大神殿では、天使たちが永遠に祈りと賛美をもって神を褒め称えています。

・あちこちに決められた規定があり、人はまず神殿に入り、三日三晩そこに留まります。その後、人々は、町にある祭司たちが浄めた聖屋を一つ一つ訪ねまわり、集まっている人と祈ったり、叫んだり、説教を繰り返し唱えています。ただし、宗教的で神聖・敬虔なことしか心では思っていけないし、そばにいる人とも話してはいけません。


 天使は、連れてきた人たちを、神殿に案内しました。神殿の中は、人々でごった返しています。地上で地位が高かった人、庶民も大勢いました。

 神殿の入口には護衛がいて、三日間の籠りが終わらないうちに出て行かないよう見張っています。

 天使は「彼らは神殿に来て二日目です。よく見ていて下さい。彼らが行っている賛美がどんなものかわかります」と言いました。
 
 よく見ると、眠っている人たちがあちこちにいます。起きている人でもアクビをしたりしています。

 ある人は、心を絶えず神にあげているせいか、顔が身体から遊離し、自他ともにそのように映ります。

 いつも心を高めようしていいて、虚ろな目をし、放心状態から精神が錯乱しているような人もいます。

 一口で言えば皆「嫌気がさしている」ということです。

 その時、ある人が講壇から目をそらし、次のように叫びました。
・耳がタコになった。お説教はやめて欲しい。言っている声も聞こえないし、響いてくる音を聞くのももうコリゴリだ。

 叫んだ彼に共鳴した人々は、立ち上がって入口に押しかけ、扉をこじ開け、守衛を押しのけて神殿を出て行きました。

 それを見た祭司は、彼らを追いかけて、ため息をつき懇願して次のように言いました。
・祭りを祝い、神を褒め称えましょう。あなた方を神に捧げ、自分を浄めましょう。ここは天国の玄関口で、神を永遠に褒め称える手始めであり、その後、永遠の幸せが味わえるようになるのです。

 祭司がそのように彼らを説得に励んでも、彼らには伝わりません。

 なぜなら、彼らは「丸二日間、精神の高揚で、疲れ切っている」からです。

 彼らは、祭司の手から逃れようと必死になりますが、祭司たちは、彼らの腕を捕まえ、衣服を引っ張り、説教が繰り返されている神殿に引きずり込もうとします。

 それで彼らは「もう、放っておいて下さい。気が狂いそうなので身体をこうして動かしているんですから」と叫びました。

・・・この続きはまた次回以降で記します!お楽しみに~。


【神保慶明の解説・補足コメント】
 さて、この後、神殿から逃げ出そうとした彼らはどうなるのでしょうか?

 これまで神保慶明のブログを読み続けてこられた方はもう、既にピンと来られていると思います。

 私たちだって、いくら大好きな音楽やコンサート、講演など好きだとは言っても、延々と何もせず、ただただ神社やお寺のようなところに監禁されるかのように閉じ込められて、繰り返し聞かされたら、きっと飽きてしまい、嫌になってくるのではないでしょうか?

 国内外の観光地への旅行や豪勢なご馳走も、たまにだから良いとは思いませんか?

 いくらありがたいと思っている神社仏閣、教会への参拝・礼拝も、毎日のようにそこに籠り、長々と同じような説教・木魚や鐘の音を聞かされたり、読経・写経をしたり、念仏を唱えたり、加持祈祷の様子を眺めたり、賛美などを続けていたら、あなたはそれで天国のような永遠の幸せを本当に感じるでしょうか?

 これからもまだまだ精霊界グループの体験は続きます。

 あなたご自身のイメージを膨らませながら、次回以降にもご期待下さい。


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※静思社刊「霊界日記」表紙からの一部、抜粋・編集
・ニューヨーク州立大学スィグ・スィネストヴェット教授いわく
「パフォン、カント、ラプラス、ライト、ラムベルトは各々、創造論を提唱したが、その全てはスウェーデンボルグの原理論の中に予見されていたのである」

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