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天国とはどんな喜びがある場所なのか①

結婚愛 No.1、2

 ある時、スウェーデンボルグ(以後、私と表記)は、東方にある天国の下に、天使が飛んでいるのを見ました。

 天使はラッパを持って口に当てて、北方、西方、南方に向かってそれぞれ吹き鳴らしました。
 
 その天使が空中を飛ぶと、身につけているマントが後ろにひるがえります。ルビーとサファイアのついたベルトを締め、燃えるように輝いています。

 天使は、ゆっくりと降りてきて、南側の丘陵の上に立っている私を見て、近づいてきました。

 そこで、私は天使に「どうしましたか?私はあなたが吹くラッパの音を聞いて、空中から下りてくるのを眺めていました」と話しかけました。

 天使は、次のように答えました。
・私がこうして東にある天国社会から派遣されてきたのには理由があります。

・地上から最近やってきた人たちが言うには「地上では、天国の喜び、永遠の幸せ、天国はどんな場所なのかを知っている人は一人もいない」とのことです。私はそれを聞いてビックリ仰天しました。

・しばらくお待ち下さい。この場所に精霊界から集まってくる知者の群れをご覧に入れます。神は、彼らが集まれる建物を準備して下さいます。


 私は待っていると、30分ほどして、北方、西方、南方から二つずつのグループが来るのが見えました。彼らは到着すると、ラッパを吹いた天使の指図で、準備された建物に入りました。

 それまでは、6つのグループでしたが、7番目のグループとして、東方から来た者たちがいました。

 天使は、皆が集まってから、集められた理由を説明し、それぞれのグループから「天国の喜び」と「永遠の幸せ」について発表するように頼みました。

 すると、それぞれのグループは輪になって顔を突き合わせ、地上で得た考えを話し合った後、その結果を報告し始めました。

・・・この続きはまた次回以降で記します!お楽しみに~。

【神保慶明の解説・補足コメント】
 ここから、男女の愛を主題に取り上げた『結婚愛』というスウェーデンボルグ著作の中に記されている霊界探訪メモ(メモラビリア)も紹介していきます。

 この『結婚愛』という著作は、『真のキリスト教』(1771年初版)という著作よりも3年ぐらい前の1768年に初版が出たものです。

 今回の内容は、ある天使が神の命を受けて「私たちがいる地上では、あまりにも天国や永遠の幸せについて無知であることを明らかにするため」に、スウェーデンボルグの前に現れた体験談です。

 彼らは、地上を去ったばかりの人がまず最初に集まる精霊界から集められたキリスト教徒を中心とする最も英知があると思われている人々でした。

 彼らが、これから「天国の喜び」と「永遠の幸せ」について、チームごとに発表し、彼らの無知ぶりが次第に明らかにされていきます。

 この霊界探訪メモを通じて、私が知って頂きたいと思うのが「今の私たちの世界は、目に見えて手で触れられるものだけに幸せを求める物質至上主義になっていて、死んだら終わり、神なんていない、といった感覚的な価値観で満ちている」ということです。

 彼ら精霊界の人たちがこれから語る、彼らにとっての天国とは何かを知ることを通じて「真に私たちにとっての幸せとは何かを考え、見つめ直す新たな機会として捉えて頂けたら望外の幸せ」だと考えております。

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※静思社刊「霊界日記」表紙からの一部、抜粋・編集
・英国思想界の巨星、トマス・カーライルいわく  
「スウェーデンボルグ、その著作には他のどの著作よりも多くの真理が明らかにされている」


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