詩「天使の梯子」
雲間から刺す光が
地上を優しく照らした
僕達は
その真下で暮らしている
時に
ひしめき合いながら
離れながら
ぶつかりながら
懸命に
不器用で
不恰好で
酷く情けない
生の自分
いつだって
現状を上手くは飲み込めないけれど
それでも
きっと
僕が
本当の優しさを諦めたくないのは
僕の心に
優しさの橋を架けようとする
天使の仕業なんだろう
ーー降り注ぐ光の中で
僕は
この先
どんな時代が来ても
人への優しさを
決して
忘れたくはないと思っていたんだーー
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