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アートチーム「黒幕」とはなにか?

黒幕は2019年から活動しているアートチームである。

フライドポテトで大富豪をするポテト富豪。

136人の歴史に残る美術家の牌を使って「おれのかんがえるさいきょうのてんらんかい」の組み合わせを作り競う美術家麻雀。

TOKYO ART BOOK FAIR2021の会場内でのパフォーマンス。
中之条ビエンナーレ2023での作品展示などを行ってきた。

ポテト富豪
美術家麻雀

黒幕のやっていることは、

既存のフォームをズラして別の新しいフォームをつくる。
新しいフォームでの遊び方を提案し人々を巻き込んでいく。
巻き込まれた人々と遊びながらつくり上げていく。

作品「その前の日」
作品「その前の日」
作品「その前の日」


既存のフォームとは何か?


既存のフォームと聞くと特別な何かのように思われるかもしれないがそうではない。
既存のフォームとは、ルールや決まりごとによって形式化した物事で世の中にある物事の大体が当てはまる。
黒幕は形式化された物事を素材に作品をつくる。
作品、展覧会、美術館のような美術の形式から日常的に行う行為の形式まで扱う。

TABF2021でのプロジェクト「檸檬」
TABF2021でのプロジェクト「檸檬」

既存のフォームをズラす

普段当たり前に行われている物事のルールや決まり事の一部を別のやり方に置き換えると不具合がおこる。
不具合を解消する為にコミュニケーションが必要になる。

例えば、トランプの大富豪のトランプの部分をフライドポテトに変更するポテト富豪の場合。

大富豪の重要な要素である順位付けがフライドポテトだとトランプのように明確ではない。

明確ではなく、基準となる価値判断(ポテトの長さとか、ポテトの揚げ具合とか)が複数ある場合、
そこで不具合を解消する為にコミュニケーションがおこる。

一本のフライドポテトに対して真剣に議論し、その価値をプレゼンする。

そんな変なことがおこる。

不具合が起こることで、普段意識しない元々のフォームがどのようなものか意識するようになる。

トランプのように明確で絶対的な価値判断があるわけではなく、フライドポテトのように複数の価値判断があるのが我々の生きる世界ではないのかと。


黒幕の目指す創作物は、「誰もが知っているが誰が作った知らないもの」
鬼ごっこやだるまさんが転んだ。大富豪に七並べ。知ってはいるが誰が作ったか知らない遊び。
つくられた後、広く伝わり世代を超えて遊び継がれることでその起源が曖昧なもの。

黒幕はスタート地点だけつくる。後は遊ぶ人たちが遊びながらつくりあげていく。そのようなものを目指している。

黒幕ができること

ポテト富豪(ワークショップ)
美術家麻雀(ワークショップ)
展覧会
その他既存のフォームをズラしたプロジェクト

▼展覧会、プロジェクトなどのお誘いは下記のXの黒幕アカウントにDMでお願い致します。

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