【順調なスタート！！】-KDDI- 2025年期1Q決算 (2024年8月11日)
今日はKDDI(9433)ついて、先日発表された四半期決算である2025年3月期1Q決算について記事を書いていきたいと思います。
KDDIといえば、大手通信会社の一角であると同時に日本の巨大IT企業でもあります。かなり高収益をたたき出している企業であり、そんな2024年3月期の通期決算を記事にまとめているので、ぜひ参照してみてください。
この記事では、上記の記事の続編として今回のKDDIの今年度の1決算がどのようになったのか、前年および前々年と比較しながら記載したいと思います。
１．売上高
まずは売上高を見てみましょう。今回の1Q決算で発表された売上高を前年、前々年と比較した図を以下に示しています。
今回の1Q決算は昨年の1Qと比較すると売上高が増加しています。2024年1Qが1.33兆円たっだのに対して今回が1.39兆円だったので約4.4%増加したことになります。大きな成長とは言えませんが、着実にビジネス規模を拡大できているということが分かります。
２. 営業利益
続いては本業での稼ぎを表している営業利益について見てみましょう。以下の図は過去の四半期決算と比較した今回の1Qでの営業利益を示しています。
グラフから今回の1Q決算は昨年の1Qより営業利益が若干増加していることが分かります。昨年が2,667円だったのに対して、今回は2,770億円だったので昨年比率で3.9%増加したことになります。前年を上回るいいペースですが、2023年の結果である2,973億円には及ばないので、2Q以降の更なる加速を期待したいところです。
３. 経常利益
KDDIは国際会計基準IFRSを採用しているため、経常利益の報告はありません。収益としては営業利益と純利益でみることにします。
４．当期利益
それでは、最終的に1Qで稼ぎだした利益である当期利益について見てみたいと思います。以下の図に過去に四半期からの推移を示しています。
グラフより、今回の四半期での純利益は昨年の1Qの純利益からと同程度である分かります。昨年が1769億円だったので、今回も,1769億円だったので増加率としては0.0%増加になります(正確には前年の1Qに対して600万円の増益となっています)。好調だった前年の決算と同水準ということで問題はありませんが、中期経営計画の達成に向けて1Q以降にどのように成長していくか注目し続けたいと思います。
５．純資産
続いては、純資産の推移を見てみたいと思います。以下の図が各四半期のでの純資産の額を示しています。
グラフから昨年の1Qの時より純資産を大きくしていることが分かります。KDDIはしっかりと利益を稼いで純利益を積み上げ続けているので何も心配ありませんね。
６．株価
これらの業績発表を受けて、株式市場はKDDIに対してどのような評価をしているでしょうか？株価がどのように動いたかという観点でチェックしてみたいと思います
グラフは1Q決算発表(8/2)の前後数日間の株価推移を示したものです。
グラフから決算発表に日程付近で大きく下落していることが分かります。ただし、8/2に四半期決算発表があったので、8/2の株価推移が決算結果の市場からの評価ということになりますが、8/2と8/5には日銀の利上げの影響を受けてか、日経平均平均株価の歴史的な暴落ありましたので、決算発表の影響がどの程度だったのかが判断できなくなってしまいました。
とはいえ、短期間で利上げ以前の株価に戻りつつあるので、決算の評価自体は少なくとも悪くはなかったのではないかと推察することができます。
では、もう少し長いスパンで見た株価の変動を見てみたいと思います。以下はここ半年間の株価の推移を示した図です。
グラフはここ6か月の株価の推移ですが、上昇と下落を繰り返して4,200円から4,600円程度の間で推移していることが分かります。業績は問題なく堅調に伸びていますので、直近の市場の混乱を乗り越えて引き続き上昇していってくれると期待しつつも、2Q以降の業績の行方を引き続き見守っていくようにします。
７．まとめ
ここまでKDDI(9433)の四半期決算について見てきましたが、いかがだったでしょうか。
純利益こそ去年と同程度の結果となっていますが、売上高も営業利益も拡大していて、ビジネスとしては成長しているという決算であったことが分かったのではないでしょうか。
それでは、これでKDDIの四半期決算まとめを終わりたいと思います。最後まで御覧頂きありがとうございます。
その他の記事もどうぞよろしくお願いいたします
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？