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【超高配当銘柄!!】ブリティッシュ・アメリカン・タバコ -業績まとめ- (2024年6月14日)

今日は英国のタバコ会社であるブリティッシュアメリカンタバコ(ティッカー : BTI)について書きたいと思います。

英国は配当金に対しても値上がり益に対しても
税金がかからないので、NISAを利用して購入すると国内株と同じように無税で投資できるというメリットがあります。
※ADR手数料というのが若干かかりますが、税率と比較すると微々たるものです。

タバコ会社というと日本のJT(日本たばこ産業)が高配当株として有名ですが、このブリティッシュアメリカンタバコも高配当株です。

個人投資家の中には配当金を目当てに投資しているという方も多いので、気になる銘柄ではありますよね。ということで、その高配当の原資となる業績について見ていきたいと思います。

1. 売上高推移

まずは売上高を見ていきます。売上高そのものは配当金には直接影響しませんが、やはりビジネスの規模を表しす値なので一応チェックしておく必要がありますね。

以下の図はBTIの過去t年間の売上高高の推移を棒グラフで示したのものです。オレンジ色の折れ線グラフは利益率を表しています。

BTIの5年間の売上高推移

グラフから少なくともここ5年間は売上高は大きくは変化しておらず売上を安定して維持していると言えそうですね。利益率については20%台とかなり高い水準で推移させてきましたが、昨年は大きな赤字を計上したためマイナスになっています。

2. 純利益推移

続いては純利益を見ていきます。
以下の図に過去5年間のBTIの純利益の推移をグラフで示しています。

BTIの5年間の純利益推移

グラフからは2022年までは若干ではあるのもも増加傾向かなとも読み取れますが、先ほどの利益率のところでも見たように2023年は140億ドル以上という大変大きな損失を計上しています。

これは米国市場での事業を強化するために企業買収を行なってテコ入れしているものの、紙巻きタバコの市場規模縮小や加熱式の電子タバコでの競合の新商品投入なとで苦戦しているためと言われています。

少し古いですが、関連する日経新聞の記事が以下です。

保有株を売却することで現金を確保して配当を維持したようですが、当然ですがこの業績では配当は継続できないので今後の業績に注目ですね。
BTIは四半期決算を発表しないので、半年に一度の中間決算を楽しみにしておきます。

3. 自己資本比率推移

続いて自己資本比率です。
他の項目と同様にこちらも過去5年間の推移を図に示しています。オレンジ色の折れ線グラフが自己資本比率で、緑色の棒グラフが株主資本です。

BTIの5年間の自己資本比率推移

グラフを見ると2022年までは純利益によって株主資本積み上げてきているものの、2023年にはそれを大きく減らしていることがよく分かりますね。損失の計上に加えて、持株を売却したことも効いていますね。その影響で自己資本比率も低下してしまっています。

4. ROE(純資産利益率)推移

では収益性の方はどうなっているかというのを確認するためにROEを見ています。以下の図な5年間のROEの推移を示しています。

BTIの5年間のROE推移

ROEは10%程度という、特に高いというわけでもないですが、まぁまぁ稼いでいると言える水準で推移させてきています。2023年は損失を出したことにより継続不能となっていますが、2024年以降は回復することを期待しておきます。

5. 配当金・配当性向

いよいよ、本命の配当金についてみていこうと思います。
以下の図の黄色の棒グラフは1株あたりの配当金額、灰色の折れ線グラフが配当性向を示しています。

BTIの5年間の配当金推移

グラフから増配を継続しているというわけではないですが、割と安定した額を配当しているということが分かります。ただし、配当性向を見てみると、100%を超えることもあり、2023年は損失を出しても配当したように単年の利益には関係せずに配当しています。

個人投資家としては短期的には嬉しいですが、やはり利益を上げないと配当の継続はできないので米国市場が好転することを願います。

6. 配当利回り推移

最後に配当利回りを見て終わりたいと思います。以下の図が過去5年間の配当利回りななります。単位は%です。

BTIの5年間の配当利回り推移

グラフからここ5年間は上昇傾向にあるということが分かります。先ほど見たように、配当金自体を大きく増配しているわけではないので、この上昇は株価の下落によるところがおおきいですね。

2023年時点で9.6%となっていますが、記事を書いている2024年6月時点では10%を大きく超える配当利回りまで上昇していますね。

7. まとめ

ここまで英国のタバコメーカーであるBTIの業績の推移を見てきましたがいかがだったでしょうか。かなり高い配当利回りになっているので注目されるところですが、やはりそういう銘柄にはタコ足配当となったかこであったり、昨年の大赤字であったりとリスクが損害していることが分かったのではないでしょうか。

配当金は魅力的ではありますが、投資される際には自分のリスク許容度を超えることがないように注意する必要がありますね。

それではBTIの業績まとめはここで終わりたいと思います。最後までご覧いただきありがとうございます。

また、他の記事もよろしくお願いいたします。

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