ウクライナ情勢① 「ゼレンスキー大統領の覚悟」が、プーチン大統領に勝利する鍵となる
プーチン大統領によるウクライナ侵攻。
刻一刻と変わる状況をニュースで見ていると、涙が出そうになります。
なぜこのようなことが起きたのか。そう思い、ここ数日は様々な情報を集め、情報を整理してある程度ウクライナ侵攻について理解をしました。
詳しい情勢に関しては、より分かりやすく詳しい情報サイトやYouTubeが多数上がっていますので、そちらを見ていただいた方がよいかと思います。
しかし、ここで書きたいと思ったのは、ウクライナのゼレンスキー大統領の覚悟についてです。
ゼレンスキー大統領の覚悟
「土壇場において、人の本性がでる」
そいういう言葉を聞いたことがあります。
当初は国外へ逃げるのではないかと言われていたゼレンスキー大統領ですが、結果的にウクライナの首都キエフに留まり、SNSで動画をあげながら国民を鼓舞し戦い続けています。
ゼレンスキー大統領の想いに応えるかのように、ウクライナ軍も善戦しています。この記事を書いている段階では、首都キエフは陥落することなく健在です。
それだけでなく、EUへの加盟申請を行うなど、出来得る限りの手立てを取って国を守ろうとしています。
もともとコメディアンであり、ヒットしたドラマの主役と同じように電撃的に大統領となったゼレンスキー大統領。
大統領になった後は、政治に不慣れなこともあり支持率も低迷していたそうですが、プーチン大統領による侵攻が始まってからの支持率は41%から91%へと跳ね上がったそうです。
まさしくそれは、ゼレンスキー大統領の「命がけで国を守る」という強い想いを、ウクライナ国民の多くが知ったからだと思います。
その覚悟には、本当に頭が下がります。
ゼレンスキー大統領がウクライナ国民へもたらしたもの
調べた限りですが、プーチン大統領はかなり周到に計画をして、ウクライナへの侵攻を行っています。
しかし、ゼレンスキー大統領の行動はプーチン大統領にとって大きな誤算だったのではないかと思います。
プーチン大統領にとっての最高のシナリオは、ゼレンスキー大統領が国外逃亡をすること。そして次善のシナリオは、1日~2日程度で首都キエフを陥落させ、ゼレンスキー大統領を武力によって退陣させることだったと思います。
このどちらかであれば、プーチン大統領はウクライナにロシア寄りの政権を樹立させることができたはずです。
それと同時に、ウクライナ国民の心も折ることができていた。
ここが重要です。
「また、ダメなのか」「俺たちは、ロシアの一員になるしかないのか」
そういう想いがウクライナ国民に広がったと思います。
しかし蓋を開けてみれば、ゼレンスキー大統領は逃げずに留まり、ウクライナ軍は持ちこたえた。
ゼレンスキー大統領は、ロシアの軍事力に屈せず「強いウクライナの姿」を示した。同時に、ウクライナ軍はロシア軍に押されながらも、なんとか持ちこたえている。
ウクライナ国民は、知ってしまった。
「俺達は、ロシア相手でも戦える」と。
おそらく、プーチン大統領はゼレンスキー大統領を殺せないと思います。
たとえ、ゼレンスキー大統領の命を奪おうとも、その魂は殺せない。
西側の情報機関によれば、プーチン大統領はゼレンスキー大統領を暗殺するために傭兵を送り込んだそうです。しかし、今ゼレンスキー大統領を暗殺をしても、逆効果だと思います。
暗殺されたゼレンスキー大統領はウクライナ国民の英雄となり、ウクライナ国民の多くが憤り、後々大きな火種となります。その結果、ウクライナはロシアから離れ、ロシアは得ようとしたものすべてを失うことになると思います。
それは、仮にウクライナ軍が敗れ、首都キエフが陥落してゼレンスキー大統領が囚われたとしても同じことです。
もはや、ウクライナ軍の敗北はウクライナ人の敗北を意味しないと思います。
たとえ、ウクライナの主権が奪われることになったとしても、ウクライナ国民は再び立ち上がり、ロシアからの脱却を図る。
そうなるような強い意志を、ゼレンスキー大統領はウクライナ国民に植え付けたのではないでしょうか。
そして、もしそうだとするならば、大国ロシアを22年間率いてきたプーチン大統領は「ゼレンスキー大統領の覚悟」に敗れたことになります。
今後、ウクライナ状税はどのように推移するかは全く不透明な状況です。
それでも、いち早く事態が収束し、ゼレンスキー大統領の想いが成就し、ウクライナに平和が訪れることを願っています。
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