やりたいことがあるのになぜかできない。そんな自分を改善しようと思った(始めの一歩)

私はこれまで、「やりたくてやろうと決めたはずなのに、なぜかできない」ということがたくさんありました。
これまでは、できている人に聞いても
「目標を立て、やり遂げたい時から逆算して計画し、その通り実行する」
という、言葉だけ聞けば当然な答えが返ってきて、
「計画してもその通り実行できないんですけど…?」
と自己肯定感を下げるばかりでした。

そもそも、受験を頑張ったこともないし仕事もサポート役または末端仕事なため都度もらうような職だったことが多く、全体工程を意識したことはほとんどありませんでした。
旅行に行くとしても無計画に出かけるほうが多いという、何かを計画すること自体がまれな人間だったので、計画の立て方すら知らなかったわけです。

そんな人間が「実行可能な計画」を立てられるわけがない!

というわけで、
「できるようになるためには、やることを小さくすればいいんだよ」
と言ってくれた人に自己管理について教わることにしました。

そして教わったことを元に、自分がきちんとやるために必要な策を考えてみました。
私と似たタイプの方に少しでもお役に立てば嬉しいです。

ブレーキになっているものを探す

まず行動を阻害する要因を思いつく限り書き出してみます。

その要因は
「道具を出すのが面倒くさい」
「仕事中なのに家族が話しかけてくる」
「暑さ寒さ」
「作業に関係ないものが机の上に出ている」
「他人との比較」
というような、普通なら「そんなことまで?」と言われるような小さなものやストレス要因も対象です。
5~15分くらいかけてひねり出すのが良いようです。

そうして書き出してみたところ、私にはブレーキになっているものがたくさんありました。それはもう、書ききれないくらい。
それらすべてに対策ができたらいいのですが、いきなりすべてをやろうとすると「小さく」できないのでそこからつまづいてしまいます。

そこでまず要因をグループ分けしてみることにしました。


面倒くさがりで、できていない方に注目しがち
グループ分けしてみると、

「面倒くさい」
「できたことを見ず、できていない方を見る」

ことが多いのに気づきました。

私は面倒くさい作業が増えると、「辛い」に「重い」という気持ちが加わることがあります。
その理由を考えてみたら、面倒くさい作業Aをちゃんとやったのに「作業Bはできていない」になりがちなので、やり終えて解消されたはずの作業Aの「面倒くさい」に作業Bの「面倒くさい」気持ちが上乗せされてしまうのでは、と思いました。

この「面倒くさい」と「できてないほうに注目」の組み合わせは、面倒くさい気持ちが溜まっていってあまり良くない気がしますね。
逆に、どちらかを解決すると全体もずいぶんスムーズに進むかもしれない、とも感じました。

動けているけど実際はブレーキなもの
できているけど結果的にブレーキになっているものもありました。

一度作業に入ると没頭しどんどん「深く潜る」感じになり、快適で戻りたくなくなることがあります。
そのときは話しかけられても何を言われているのか分からなかったり、タイマーのアラームを放置したりします。分かっていても無視または生返事、ですね(苦笑)。
ゾーンに近い状態かも知れません。
職場にいるときになるのはまれなので、気兼ねない環境だとなりやすいようです。

「できるのだから何が問題なの?」と思う人もいるかも知れません。
私も以前はそう思っていました。
でも
「そのパフォーマンスがずっと続くのならいいけど、無理でしょ。くたびれて“次”のパフォーマンスは相当落ちてるはず」
と言われて
「ああそうか。仕事を頼む側に立つと質は一定の方がいいよね…」
と納得したのです。
完全に腑に落ちたかと言われるとまだ自信はないですが、行動は能動的にコントロールできた方が当然いいですよね。


こうして動けない理由や要因を文字として書き出してみると、思いがけないものが出てきたり思っていたより軽かったりして、頭の整理もできました。
書き出せた行動できない要因に対策をとれば、動けなかったことが少しは動けるようになるはずですね。

ブレーキを取り除く策

自分をやる気にさせる
人間には作業興奮というものがあり、「手を付けるとやる気になる」ということが多いです。
これは実際にやってみるとその通りだということが分かります。

なので、メイン作業つまりやりたいことに取りかかるまでのハードルを下げるのが有効です。

「面倒くさい」はたいていの場合、何も準備していない段階から 「メイン作業に対するやる気 だけ」 で始めようとしています。

でもメインの作業を始めるまでには、例えば

 机につく
  ↓
 PCの電源を入れる
  ↓
 アプリを立ち上げる
  ↓
 ファイルを開く
  ↓
 メイン作業

など、準備の段階があります。

この準備の部分がメイン作業にとりかかるまでのハードルになっていることも多いです。
「メイン作業に対するやる気」だけで始めようとすると、準備の部分にやる気が用意されていないからです。

そこで、準備の過程をすべて“順番の決まった別個のタスク”ととらえます。
上記の例では
「机につく」
「PCの電源を入れる」
「アプリを立ち上げる」
「ファイルを開く」
を別個のタスクとします。
タスクなので、それぞれできたら「できた」と認めます。
ちょっとバカバカしい感じがしますが、やってみると意外と効果があるのが分かりました。

こういった手順は、細かければ細かいほど手を付けるのが楽になります。
全くおっくうにならない慣れた部分は、まとめて1タスクにしています。ただしほんの少しでも抵抗を感じる工程は分けます。

“ゾーン”防止
暴走防止策は、最初は難しいと思いました。潜ってしまうと音を無視するからです。

じゃあ光はどうだ?
そう思ってフラッシュタイマーを買いました。
なるべくチカチカビカビカ派手なものを。
これを目につきやすい場所に置いておいて時間が来ると光るようにする。
PC使用時はモニターの下。

光には敏感な方らしく、
 チカチカが気になって止める
  ↓
 止める動作で作業が中断する
  ↓
 休憩する
この流れが少しづつできてきました。

だた、まだ「タイマーをしかける」が習慣化しておらず潜り倒してしまうことはありますが…。
少なくとも休憩予定の2回に1回は家族に声をかけてもらうことにしました。

対策をしたのに解決しない場合は、対象とする要因が大きすぎ、もっと手前の策が必要ということですね。
要因をもっと細かく分解して策も見直します。

アクセルになるものを探し、頻繁に意識する策

アクセル系は少なかったです…。
でもこちらも重要だと思うので、軽いですが意識する策を考えてみました。

前向き系
▼現状より良くなりたい
計画の立て方とか、目標とタスクとその細分化とか、まともに身についていないからこそ、教わったことをまじめにやります。
「すでにある程度できるけど変なクセがついていて直しづらい」より良いと思おう。

▼カッコいいおばあちゃんになりたい
近年ストレッチしたりウォーキングしたり体に気を付けたせいか、年を取ってからの方がプロポーションは良くなっている気がしています。
それはこの気持ちがあるからできるんだと思います。
同じように、今取り組んでいることもできていたらカッコいいだろうな、とイメージします。

▼姪になんか残せたらいいな
子供がいないので姪がかわいいです。
夫が先に逝ったら私の後始末は姪に頼ることになるはず。
それもあって何か残したい。
姪に最近の写真を送ってもらって毎日見ようかと思い始めました。

恐怖系
▼このままだと老後自由がない
老後必要額は2000万などと言われていることを考えると、生きてはいけるだろうけどたいした自由はないな…と思ったりします。
年を取るとそもそも出かける機会も減りますが、でも「行ける」と感じているのと「行けない」と感じているのでは気持ちに大きな差が出ると思うので、両方を想像しつつ「行ける」と思える未来へ向かいます。

アクセルはやりながら前向き系が増えてきたらいいなと思うので、時々考えてみようと思います。

主体的にやることで楽しくなる

「やりたくてやろうと決めたことはできるようになりたい」
その思いで、ここでは人にヒントをもらいながら策を考えました。

自分のことは分からないな…

と痛感しつつも、なんとか始めの一歩くらいは踏み出せたのではないかと思います。
ただヒントはもらえても、策を考えるのは自分、やるのも自分。

 いつかはひとりでやる

何でもそうですよね。
まだ納得いくまで実行できていませんが、これらを実行し、できる自分に近づいていきたいです。


きっと自分から動く方が楽しいはず。

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