【続いてる写経　745日め】〜「神のご意志は全員死刑」

今回の旅で宿泊したのは奈良駅近くのコンフォートホテルさん。

このホテルには、ライブラリーの選書で有名な、ブックディレクターの幅允孝さんが手がけるライブラリーコーナーがあるというので選びました。
自分が選んだのではない本が並んでいる本棚は新鮮です。

ここで出会った『名文で巡る国宝の千手観音』を読んで、唐招提寺にいくことにしたのは書きましたが、他にも興味深い本がたくさん並んでました。

そのうちの一冊に、鍼灸師の若林理沙さんの『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話』があります。

まずは前書きにアンチエイジングに関する疑問が書かれていて、
・アンチエイジングは『若いは美しい、若いは健康』という考えの発露
・年をとるのは不健康で美しくないというイメージを広めている

アンチエイジングや病院通いに精を出すのも、
・結局のところ、死が怖いから
・けれども結局生き物は、最後には全員死ぬ運命

そこに、エレファントカシマシの「コールアンドレスポンス」という曲のMCが紹介され、
・神のご意志を発表します、（省略）全員死刑です。

正直、本文の内容より何より、このエレカシの一文が刺さりましたね。

法のもとより何より、死を以ってして、
全ての生き物は平等だった…のでした。

そして、まさに仏教における四苦（生・老・病・死）ですねえ。。
まさに誰も避けられないことです。

願わくば、その死刑宣告が穏やかな形で訪れることを祈るわけです。

最近、疫病やら戦争やらで、なんとなく夢想していた”ピンピンコロリ”、とはならない死の可能性があることを、身近に思うことがありますからね。

せめてこの四苦のうち、コントロール権がある程度自分にある、
「老と病」については、なんとかしたいって思いますよね。

若林さんいわく、この最後のゴール「死」までに、どういい塩梅で生きていくか、ちょっとした日常の養生を心がけるのが良い、って話で、
その実践が本文で述べられていました。

とは言え、養生や健康法は玉石混交、千差万別。
試して、気に入らなければすぐ止めていいと思います。

本文中には若林さんが試して全然効果が感じられなかったもの（例えば布ナプキン、冷えとり靴下など）も紹介されていて、正直すぎて笑いました。

そんなワタシの養生の一部は、
・朝食は固形物は摂らない、果物と野菜ジュースのみ

このホテルは無料の朝食にそれがあったのです。
スムージーと、ちゃんとくし切りされた果物（りんご）。
ビジネスホテルの無料の朝食で、缶詰でない果物が出るとは驚き！！

ただ、他のメニューも魅力的でそこで終えればいいものの、
・大和茶の出汁茶漬け
・鶏肉のアボガド和え
・ジャーマンポテト
・ミネストローネ  etc
魅力的なものが並んでいる。。

せっかくだから、と一口ずつ食べちゃうんだよね、これが・・・。
旅行のワナなのであります。

さすがに
・土日限定、アメリカンクッキーとマシュマロ

は自制しましたよ。はい。