【続いてる写経 1495日め】當麻寺は、秘伝薬発祥の地でもある
當麻寺には、色々な興味深いエピソードがあります。
その一つは、授与所にバーンと展開されている医薬品、”中将湯”。
これは、”中将姫”様のお名前にあやかってつけられた生薬かと思いきや、もっとちゃんとした理由がありました。
中将姫が當麻寺に入山する前にお世話になった藤村家とは、現在のツムラ(津村順天堂)の、初代津村重舎氏の母の実家だそう。
藤村家に代々受け継がれていた婦人薬を、現在飲みやすくし売り出したのがツムラの初代。発売から100年以上のロングセラー商品なのでした。
すごいですねえ〜。
中将姫のご利益効いてますね。
まだお世話になったことはありませんが、中身をみるとトウキやシャクヤクなど一般に婦人薬と言われるものに使われる成分構成。
女性特有の冷え、生理痛や肩こりとか、いわゆる更年期障害などオールマイティに効くようです。
今度當麻寺行った時には、記念に買って帰ろうっと。
さらに、當麻寺は”中将湯”とならび、”陀羅尼助丸”という胃腸薬も、授与所で展開されてました。
この”陀羅尼助丸”、下痢にも便秘にも食あたりにも効く万能胃腸薬で、當麻寺に来る前から利用してたのでびっくりしました。
”陀羅尼助丸”は、修験道の祖・役小角(えんのおづぬ)が開祖だそうで、今ではいろんな会社さんが”陀羅尼助”を出されています。
どこが本家なのかしらん。。
と思って調べてみたら、どうやら”元祖”争いがあったようです。
なんと、吉野と争ったのでした。しかも裁いたのは大岡越前守!
面白いなあ。
詳しい製作方法を読むと、當麻寺の陀羅尼助、効くのも当然と思えてくる内容です。
しかしながら、いまは厚労省による製薬基準(GMP規格)に適合し辛くなこの伝統的な製法は廃止されてしまったようで、現在は吉野のものが販売されているのだそう。
とはいえ、1300年を経て現代に伝わっている製法。
効かないはずないわ。
お試しあれ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?