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【続いてる写経 1393日め】『陰陽師』が東洋思想の教科書状態

というわけで、夢枕獏さん+岡野玲子さん版『陰陽師』にハマっております。

毎晩寝る前にちょっとずつ読み進め、ようやく6巻め。
この巻のエピソード冒頭は、ほとんど”陰陽五行”や”風水”の教科書のよう。
安倍晴明が親友の源博雅に解説しているお話なので、わかりやすい上、ご丁寧に巻末には出典と解説まである!!

このエピソードの中でハッとしたのは、八卦の話で、
「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」(けん・だ・り・しん・そん・かん・ごん・こん)。

この図がキモらしい

八卦というと、この順番で通常解説されています。


いつも奏上している「神道大祓全集」にも掲載されている「三種大祓」では、文字は異なりますが順番は逆で、
「寒言神尊利根陀見」(かん・ごん・しん・そん・り・こん・だ・けん)。

樹なつみ先生の『八雲立つ』でも、念を祓う時に唱える言葉は、
「坎・艮・震・巽・離・坤・兌・乾」(かん・ごん・しん・そん・り・こん・だ・けん)でした。

この違いは、何なのかわからなかったのです。

それが『陰陽師』にズバッと解説されており、

「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」(けん・だ・り・しん・そん・かん・ごん・こん)

先天の図

(先天の図)
伏羲が河図より作ったと言われる、天の気が地に向かって下降し、
地の気が天に向かって上昇し、その両者が大気中にて交わり、その力によって萬物が育成するという天地自然の本質の図。

『陰陽師』第6巻巻末より

「坎・艮・震・巽・離・坤・兌・乾」(かん・ごん・しん・そん・り・こん・だ・けん)

後天の図

(後天の図)
周の文王が先天の図より作った天地自然の変化活動の図

『陰陽師』第6巻巻末より

なるほど、順番が違うのが気になっていたので、おお!と感激しました。

ということは、「三種大祓」は後天の図の順番ということね。

でも、なぜ三種大祓ではこの順番なんだろうか?
『八雲立つ』も、あえて後天の図なの?

なにか違う意味があるのかもしれない。。

ちょっと調べきれないな、、。
というわけで、現状そのナゾは解けぬまま。。なのでした。

こうやって疑問に思っていると、どっかからまた情報がふってくるでしょう。

引き寄せ、引き寄せ。。

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