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【続いてる写経 898日め】〜思いがあれば呪文の効果はあるのかも

前回台風除けのおまじないとして、「カムイ パパイヤ アホーイヤ」という呪文がネットで流布している話を書き、調べた結果、
アイヌ語の「カムイ ポプニカ アーホイヨー」(明日天気になりますように)を意味する言葉が、間違って伝わっている可能性があることまでわかりました。

この投稿に対し、ご利益の専門家の藤本宏人先生からfacebookのほうに、有難いことにコメントをいただきまして、「アイヌは特に難しい」とのことでした。複雑な歴史と解釈がからみ、さらに文献が少ないことが理由だそうです。

ご利益研究家も悩ませるアイヌ語…なのですね。
なんたってアイヌ語は「文字をもたない」言語ですからね。当事者による文献が残らない以上、周囲の人たちや研究者が自分達の言葉に置き換えて記録していくしかなかったのです。そして文字を持たなかった故に、消滅危機にある言葉の一つとも言われています。

文字を持たないアイヌ語が、伝聞の過程で変わってしまう可能性は高いのは間違い無いですが、よくよく考えてみたら、お経も同じようなものでした。

今日本に伝わっている『般若心経』の場合、最後の一文の呪文(マントラ)は、サンスクリット語→漢文訳→日本語音声となっているわけです。
しかもサンスクリット語のマントラすべてが訳されているわけでもないのです。

だからといって、日本における『般若心経』のありがたさや、効能が衰えているわけではないです。そうでなければ1200年以上も残るはずがないのです。

また、親鸞聖人推奨の「南無阿弥陀仏」(ナムアミダブツ)も、人によっては「ナンマンダブ」、「ナンマイダー」、「ナムマンダー」とか、表記や発語の個人差結構あります。

けれども当人たちからすれば、すべて「南無阿弥陀仏」の思いを発声しているのです。音声の微差はあれど、唱える気持ちの差はないと思われます。

結局「効くと思っている思い」が最も大事なのであって、音声は多少違っていても、呪文を唱える効果に与える影響は少ないのかもしれないな、と思いました。

なので本気で唱えれば「カムイ パパイヤ アホーイヤ」でも、効くかもしれない。多くの人が、これを唱えればそうなる、と願ったら叶うのかもしれないな、と思いました。

本気で言ったら、呪文が「バルス!」でも効くかもしれない。
『天空の城ラピュタ』放映時は、毎回Twitterを揺るがすという、この呪文。
1万人くらいで実験してみたいなあ…。

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