見出し画像

【続いてる写経 1494日め】奈良”當麻寺”、二つの宗派のオトナの事情?

写経を始めてから、奈良の現地で写経できるお寺を調べました。

代表的なお寺は、
薬師寺:写経勧請を始め、一般に広めたお寺
海龍王寺:”隅寺心経”と呼ばれる写経群が発見されたお寺
當麻寺:中将姫が『称讃浄土経』の写経千巻を成満したのち、観音様に導かれ入山したお寺

詳しくは下↓

當麻寺の中将姫のエピソードに心を打たれ、
勝手に中将姫様を”写経の大センパイ”とリスペクトし、
真っ先に向かったお寺。ワタシにはとても思い出深いお寺なのです。

そんなわけで、ワタシの中の公式は、「當麻寺=写経」

ここに所蔵される『當麻曼荼羅』の存在よりも、

「中将姫様が写経を千巻書かれたことで観音様に導かれた」という事実のほうが、ワタシにはとっては大事。

なのですが、先日の『法然と極楽浄土』展で聴いた當麻寺副住職による『當麻曼荼羅』解説では、なぜ中将姫様が當麻寺にて仏門に入ることになったのかは、

写経の部分はスパッと割愛されていたのです!!

アレ?
これに驚いたのは、ワタシくらいかもしれませんけど…。

何で写経の部分は全く語られなかったのだろう…
写経愛好家としては、寂しく思いました。

また、トーハクの大講堂の出口に置かれていたチラシに、「當麻寺のクラウドファンディング」があったにも関わらず、クラファン実施についても言及されませんでした…。

なぜ紹介しないのかしら?

すると、チラシをよく見て気づいたのです。

写経も、クラファンやってるのも、「當麻寺中之坊」のほうでした。

當麻寺は、高野山真言宗と浄土宗の二宗派のお寺なのです。
高野山真言宗の方は、「當麻寺中之坊」
浄土宗の方は、「當麻寺奥院」

ホームページも違うし、ドメインに”本家争い”っぽい印象すらある。ww

今回お話しされたのは後者のお坊さんなので、前者の取組と関係するエピソードは、お話ししない方針だった模様です。

あれはヨソさんがやってるものなんで・・

ってところなんですかね。。知らんけど。

とは言っても、「奥院」は「中之坊」を通らないと基本的に入れないし、そもそも人に来てもらわうには、お互い協力するべきなのでは…。

ちょっとモヤっとしてしまいましたよ。

ま、そこまでお話展開する時間が無かったのでしょうね。
ということで片付けておこうかと思いますけど。

ちなみに、『當麻曼荼羅』がご本尊となっている”曼荼羅堂(本堂)”も、中之坊の施設にあるのですけどね〜。

でも當麻寺はホント、素敵なお寺なんですよ。
古代の三重塔が東西一対で残る全国唯一の寺で、
花咲き乱れる庭園があり、
白鴎美術の仏像群は立派だし、
写経・写仏体験は有名画家が奉納した150枚の絵天井の部屋で体験できます。

あ、、これ全部「中之坊」のほうにあるものなんだよなあ…。
でも「奥院」は小高い場所にあるので、登ると東西の塔が一同に眺められる!

双方行くのがオススメですよ〜。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?