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【続いてる写経 1480日め】ダムの景観はすごいけど。。

世の中、ダムに対して熱い想いを抱く人がいることを知り、気持ちはわかるものの、複雑な心境です。
確かに何十メートルもある吹き出し口から、わーっと水が吐き出される姿に圧倒されますし、ダム湖ってきれいですしね。

ワタシには、ダムってちょっと怖い存在なのですよ。

人生で初めてダムを見学したのは、立山黒部アルペンルートを家族旅行した時に目にした、黒部ダム
日本で最も巨大なダムでございます。

ダムの様相に圧倒されたのと同時に、ダム工事で亡くなられた人々のお名前が刻まれたプレートや慰霊碑に怯えた記憶があります。

こんなに亡くなっているのかと…。

そして、ダムを作るときは、必ず”沈んだ村”がある
自分たちが住んでいた土地、村や田畑が沈んでしまう。

その光景を想像するのも、ちょっと怖いんです。

大規模な、巨大建造物を作るといのは、多くの犠牲を伴うことを知りました。

また、必ずしも必要なダムが作られているわけでもなく、利権がらみだったり、環境問題を引き起こしているものも多々あるようです。

ダムが作られた経緯、環境への影響が当然問題なのですが、喫緊の事情としては、ダムの老朽化が浮上しているようです。

日本にある3,130基の大規模ダムの平均築年数が100年以上

https://jp.unu.edu/media-relations/releases/ageing-dams-pose-growing-threat.html

同上のレポートによると、各国も同様の状況で、「貯水インフラ」としてのダムは老朽化しているのだそう。

維持費よりも老朽化した施設の撤去のほうが1桁少ないそうで、今後は公共の安全の確保、維持管理費の高騰、貯水池の堆砂化、自然の河川生態系の回復など総合的に検討して、老朽化ダムをどうするか検討することが必要だとか。

日本には、すでにダム撤去の事例がありました。
熊本県の荒瀬ダムです。

6年かけて撤去されたそうです。
撤去までの道のりは、撤去の決定が凍結されるなど紆余曲折あった模様。
動画の記録映像は、環境に配慮した上で撤去工事が行われた様子がわかります。

その結果、元の環境や生態系が戻ってきているようです。

撤去工事が進むにつれ、ダム建設前にあった瀬や淵は見た目にはほぼ回復し、泥干潟と化していた河口干潟には砂が増えてアマモ場が拡大し、ウナギなどの魚介類の増加が見られています。

http://damnationfilm.net/dam/dam_06/

高度経済成長期のイケイケどんどん計画が、重しになってきた現在。
原発だって無理やり動かしてるし。

ダムだけでなく、老朽化したインフラをどうするか。どうすべきか。
これからは、”新たに作る”よりも、”今あるもの”をどうするかから考えなくてはいけないのでしょうね。

ああ、こんなにダムについて書いてきましたけど、ホント言いたかったのは、

自動車や重機が発明される以前から、山の中に神社をつくったってすごい

それだけです。。

老朽化ダムは撤去検討しても、神社は撤去しないでほしいです…。

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