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【#cg_ootd 感想】「「「アイドルマスターシンデレラガールズ2022」」」

"THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS LIKE4LIVE #cg_ootd " のday1現地チケットが取れたので参加してきました。
「ファッション」というコンセプトは好きなので、ライブ概要が発表されてすぐに(現地確定してもいないのに)ちょっといい服を買うくらいには楽しみにしていましたが、期待していたものも、全く想像していなかったものも、たくさん与えてくれた最高のライブだったと思います。
ここでは、今回のライブがどうしてこんなに面白かったのか、「映え」「工夫」「未来志向」の3点に注目して書いてみることにします。

ちなみに名古屋での開催であり、観光協会とのコラボもたくさん開催されていましたが、自分はあまり参加できず(当日に在来線で移動して翌日在来線で帰る日程だった&食欲が地の底だったため)。そっち方面のエピソードはあまり無いです。すみません……。

「映え」たっぷりのステージ

ライブが始まって最初に目に入るステージセット。今回のコンセプト「おしゃれ」「写真」「SNS」を体現するように、1個の街がそこにあるかのような映えるセットがそこにありました。しかもハリボテではなく、家には入れるし、花は摘めるし、ポップコーンは食べられる……。たった2daysのライブでそこまでする!?という感じですが、この気前の良さがシンデレラのライブって感じですね。

「工夫」が凝らされた演出

そして、気合の入ったステージを余すところなく使った演出の数々が印象的でした。
『まほうのまくら』では曲がもつ世界観を表現するべくセットの2階を活用したパフォーマンスが見られましたし、『たくさん!』ではキャスト達が「いち、に、さん、し」(あえて日本語)のカウントに合わせて扉を開けてかわいく登場。「このライブでしか見られない演出」になるような工夫がこれでもかと散りばめられていて嬉しかったです。
一方で『ささのはに、うたかたに。』のような自然の情景が欲しい場面では照明を上手に使って街並みを目立たなくするなど、「演出で曲を邪魔しない」工夫のほうも抜かりがなく流石でした。

また、楽曲に合わせたラインナップ紹介やMCパートの映えコンテストも#cg_ootdならではでしたし、アンコールで「プロデューサーが作った公式カスタマイズTシャツ」をアレンジして着てくるとは想像していませんでした。この辺の工夫も「世界観に入り込めるライブ」の一端を担っていたように思えます。

「未来志向」のセットリスト

何より個人的に嬉しかったのはシンデレラガールズが「未来志向」を忘れないでいてくれたこと。
10thファイナルはまあ良いライブだったんですが、かなり振り返りの側面が強く100曲も聴いた割に消化不良感は否めませんでした。
10thライブを終え「次の10年」に走り出すライブを如何に仕上げるかというところで、オリメン無しソロはやるわ未公開新曲は3曲やるわ『Palette』『Brand new!』を全体曲にするわのやりたい放題。これからもシンデレラガールズはぶちかまし続ける、そんな気概を見せてくれたような気がしました。

以下、印象に残った楽曲の感想です。

『MOTTO!』

10周年では足りないよという意味での「もっと」と190人のアイドルそれぞれが持つ「モットー」をかけたイカした曲。可愛い曲なのに歌唱メンバーに晴とか巴とか(ライブ不参加だけどつかさとか)低音強めの子が入ってくるところがシンデレラっぽいですね。
振りコピ視点だとサビの「M・O・T・T・O」のステップは比較的やりやすい(?)。

『Radio Happy』

言わずとしれた名曲を7人でカバー。大橋彩香とか富田美憂とかに歌ってもらっちゃっていいんですか!?コールが無くても楽しみようはある派の自分でも「ナナナナナ聞かせてシンガロンナウ」を黙って聞くなんて……と思いましたが、良い曲は声を出さなくても良いんですわ。腕を振りましょう。

『リトルリドル』

オリメンはいるけれどあえて入れないパターンでの披露。飛鳥パートの巴も杏パートの凪もビッタビタにハマってて最高だったと思います。「バンキッシュ」がよく分からないあかりが可愛い。

『トキメキは赤くて甘い』

真っ赤なペンライトの海にいくつかの緑の光が差していたのが印象に残っている。梅澤めぐが結構感極まっていそうに見えたのでドキドキしながら見ていたが無事歌いきって良かったねえ。彼女の抜けきらない田舎っぽさが本当にマッチしていてキャスティングの妙を感じます。
間奏で恋ダンスみたいなのが始まったときのためにちょっとだけ身構えていたが特にそういうのは無かった(当たり前)。

『気持ちいいよね 一等賞!』

野球の曲をサッカーに置き換えても何とかなるんだという発明。サイドの応援隊(雪美こずえ)の声の驚くほどの圧の無さもめちゃくちゃ面白かった。

『たくさん!』

オシャレ曲といえば佐伯youthKなので張ってたら本当に来た大名曲。前述の通り4人のキュートカウントダウンから始まるなど100点満点。「今日はどこまで行ってみる?そんな余裕だってほらたくさん 不安や迷いはもうたくさん」なんだよなあ!

『Romantic Now』

歌詞のド頭から洋服選んでるしそりゃやるよな。ビタビタの韻が気持ちいいし、サビの振りコピが楽しいし、ROMANTICの体文字は一体感を感じられるし、声が出せない間はずっとやって欲しい。

『#HE4DSHOT』

個人的ヘビロテ曲なので10th愛知に続き現地で拾えて良かった。デカい箱でこれを聞くと理性が無くなるのであまり記憶がないが、前の人と人の隙間から見える富田美憂がめちゃくちゃカッコよかった気がする。振りが難しくてコピるにコピれなかったが「アゲてかなきゃ損」以降は多少踊れるようになった。

『14平米にスーベニア』

そんな刺し方してきます?理解度と実行力が恐ろしい人。
「14平米にスーベニア~」のところは振りコピできる人はやってねとのことです(10th福岡BD舞台裏映像より)。

『ギョーてん!しーわーるど!』

踊りましょう(頭の両手で魚を作るポーズとサビ終わりのサムズアップのところはやりやすい)。シンデレラの宮崎誠楽曲はどれもコールなりダンスなりが楽しくて好きです。

『UNIQU3 VOICES!!!』

10周年記念アニメで存在が確定したサプライズ曲。「私は私 自分は自分で ぼくはぼくだもん」はズルいんだよな。背景の映像も良かったけどアーカイブであまり確認できないのでBDでは入れて欲しい。

『認めてくれなくたっていいよ』

#cg_ootd 最大の爆弾。すごい。アイドルマスターシンデレラガールズ2022。
好き嫌いってやっぱりあるし、万人から好かれるって無理だよね、というのは「好く」ことの本質で、シンデレラガールズは桁違いの人数を抱えるが故にこの本質と背中合わせでやってきた。2022年、「開き直っていい」時代になって生まれたこの曲の歌詞には、そんな矛盾を孕んだコンテンツがどうして10年間もやってこれたのか、その理由が詰まっているような気がする。
(「これからの決意」という風に捉えている人もいるようだけれど、自分的には「これまで暗黙的にやってきたことの表出」だと思う、が人それぞれでいいでしょう)

メロディ面でも、「余白」が多い曲の入りには続きを聴きたくなる心地良い違和感があって、フルで聴いた後にはその違和感が解消される作りになっている。フェス等でコンテンツを知らない人にも安心して聞かせられる強さがある曲だと思った。

『Brand new!』

まさかこれをday1ラストに全体曲で持ってくるなんて……流石に読めん(10thファイナルday1がEVERLASTING締めだったので予兆はあったが)。
実際やってみるとあまりにもワチャワチャお祭りタイムとの親和性が高く、このコンテンツに埋まっている可能性がまだまだあることを思い知らされた。

『Brand new!』は新たな一歩を踏み出す全ての人のための曲だと思っている。そういう意味で、11年目の第1歩として、day2ではなくday1の締めにこれを置いたことは大正解だった。


もちろんday2も配信で見ましたが、day1とは少し違うベクトルの狂い方・エモさを感じて良かったです。『ストリート・ランウェイ』の前に『輝け!ビートシューター』を置くことに決めた誰かに挨拶したい。めちゃくちゃ良かった……。

これだけお腹いっぱいのライブを見たというのに3ヶ月後には生ストリングスのライブ@ベルーナドームがあるらしいです。シンデレラガールズのライブ企画班元気すぎんか?
また見たことのないシンデレラガールズに出会えますように。

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