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デザフェスでライブペイントをした話(4回目)

2023年5月20・21日に開催されたデザインフェスタ57でライブペイントをした話です。四度目のライブペイント。

前回はこのようでした。
前回は売り子さんがアサインできず、ソロで回すということを目標に掲げて作業量を減らす作戦に出ました。無事ライぺは完遂したものの、絵のクオリティが犠牲になっちゃったね、という反省。

やっぱりライぺは色の塗ってある面積が広いほど見栄えがする。前々回のライぺみたいに、がっつり全面を塗るような作品を仕上げたい!
それはそれとして、ライぺと原画販売の相性はすごくいいので、原画も展示したい。

今回のライぺではこの2点を叶えるべく、道具の追加と作業手順の見直しを行いました。

作業手順の見直し

ライぺ用のパネルはしっかり広範囲に色を塗って、充実感ある雰囲気にしたい。
一方で、原画を展示するスペースもしっかり確保したい。
ということで、今回はまず真っ先にパネルに色を塗り、絵の具が乾いたら原画とキャプションを配置するという手順に変更しました。

パネルの下絵はこのよう。

アドリブが効かない民なので毎回こういう下絵を作って持っていっています


メインのイラストを右に寄せ、左は背景色をベタ塗りして原画を展示するスペースを確保。
グッズ類を展示する折り畳み机もブースの右側に寄せることでブースの左側のスペースを空け、原画を近くで見てもらえるような配置にしました。

左右のパネルも含めて原画の配置を決めておく 黒い線は下書きの目安にするグリッドの位置です

使用する画材は例によってアクリルガッシュです。

道具の追加

デジタル作業ならどんな面積であろうと塗りつぶしツールで一発なんですが、アナログ作業は物理的に絵の具を塗っていく必要があります。
今回はとにかく大きな面積を単色で早く塗りつぶす必要があったので、今まで持っていた刷毛よりさらに2倍ぐらいでかい刷毛を買いました。

当日 開場までの作業

開場までになるべく進捗を出しておきたいので、今回も早起きして搬入開始と同時に開場入りし、開場までの時間をフルで作業に充てることにしました。

搬入開始から6分で自分のブースに到着。
やはり搬入は早く来れば来るほどスムーズなのでこれからも続けようと思った。4時起きですが…。

グリッド引く

で、いつもはグッズ類の設営を行うところを、今回は全てを放置していきなりグリッドを引きます。

黒い線みたいに見えるのは糸です。このグリッドはいわゆる「グリッド模写」という手法で下絵の構図を正確に引き移すための目印として使います。サッと張れてサッと撤去できるぶんエンピツで描くよりも糸を張るほうがずっと効率が良い、というのをお知り合いの画家さんに教えてもらって以来、マネしてる手法。

前回までは日和って20センチ四方のグリッドだったんですが、今回は30センチ四方に拡大。グリッドを引く数を物理的に減らすことで効率化を狙います。
結果から言うと、30センチ四方でも全く問題なく下絵を引き写せました。次は40センチ四方でも良いかも。

左側のスペースを塗る

ざっくりのアタリが取れたら糸を外して、まずは左半分のベタ塗りゾーンを一気に塗っていきます。

10分ぐらい謎の腹痛でトイレにこもってたんですが正味30分ぐらいで原画を展示するスペースの塗りが終わりました。
この時点で9時。開場まであと2時間です。

乾くのを待ちつつグッズ設営

で、壁に塗った絵の具が完全に乾くまで原画の配置ができないので、この時間を使ってグッズの設営を行なっていきます。

幅90センチの折り畳みテーブルをレンタルして、それをブースの右端手前に配置してグッズ置き場とします。
もっと幅の広いテーブルも借りられるんですが、コミティアの設営を転用できるのがラクすぎて90センチテーブルを使っています。

イラスト集8点、ステッカーが19点、アクキー3点にポストカード。
なんやかんやで1時間ぐらいかかるので壁は完全に乾きます。

ブース名を貼る

ブース左上のブース番号と出展名はあらかじめ紙に印刷&切り抜きをして現地で貼るだけという方式を採用しました。
が、なぜか_(アンダースコア)を紛失。

マステでごまかしました。
この方法、毎回なんらかの文字を紛失するのでなんとかしたいです。

原画を配置

で、あとはひたすら壁にガビョウ刺して絵をかけてキャプション貼りました。

11時開場のところを10時59分でギリギリ壁の設営も完了。

開場時点ではこの状態です。白い。4時間かけてこれかよ。
ちなみに写真の時点でわかるとおり、左のスペースはけっこう塗りムラがあります。明るい蛍光イエローだからあんまり気にならないけど、これをもっと濃いめの色でやったりすると二度塗りの手間とかが発生して時間がかかりそう。

1日目 開場後

下書き

で、今の時点ではまだおおまかなアタリしか取れていないので、下書きの線をしっかり引いて整理していく作業に移ります。

下書きが完了したのは1日目の正午過ぎ。
ここから、まずはイラストの主線を塗っていきます。

線を塗る

画風のコアになる部分から塗っていった方が目立つかな〜と思って今回はいきなり目周りから塗りはじめ。
いきなり細かい部分から?って思うかもしれないけどそもそも絵がクソでかいので筆ならしにちょうどいいです。(まぶたの表現の線でも太さが2センチぐらいある)

接客したりお昼ごはん食べたりしながらの作業だったので、線を引き終えたのが1日目の6時ちょっと前。とはいえこの時点で「絵柄を伝える」という役割は十分に果たすようになっており、足を止めてくれる人や写真を撮ってくれる人も増えてきました。

色を塗る

で、こっからは色を塗っていきます。

濃いピンクと薄いピンクを塗ったところで閉場時間になりました。
絵の具片付けて、グッズ類と原画を搬入に使ったスーツケースにしまって鍵かけて帰宅。

2日目

9時ぐらいに入場してグッズ類と原画を配置しなおし、色塗り再開。

あいかわらず接客しつつの作業だったので色塗りが終わったのは午後1時近く。

そこから線を整え直して2時に完成!

そこからは売り子さんにお会計をまかせてブースを回ったりご飯を食べたりしました。
楽しかった!

時間の使い方

設営が1日目の開場ギリッギリだったところがハイライトかも。
あと、接客に力を入れたというのもあるけど、6時間ぐらいずっと線を塗る作業ををしていたのが地味にだるかった。
ずっと同じ色を塗っていると人間は飽きる。

けっきょく作業時間のトータルは前と変わっていない というかむしろ朝早く来てる分増えてるまである

今回わかったこと

①とりあえず色がたくさん塗ってあると充実感がある

これは本当にやってよかった。目立つ。これからもやると思います。

②絵柄が伝わると原画やグッズも見てもらいやすい

これも本当に嬉しかったです。ライぺは自分の絵柄をどーんと出せる看板的な役割を果たしてくれる気がする。

③グリッド模写はやればやるだけ慣れてくる

半年に1回しかやってないんですけど確実に慣れてきてる。たぶん次はもっと早くアタリが取れるようになると思います。

④やっぱりライぺは楽しい

クソデカ壁にクソデカ筆で絵の具を塗りたくるの、シンプルに楽しいです。またやりたい!

次の11月のデザフェスもライぺで申し込もうって思ってます。
お読みいただきありがとうございました!


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