【歌詞解釈】宇多田ヒカル*君に夢中

やっぱりこの人は天才なんだと思う。

こんな絶妙なメロディーなのに真っ直ぐすぎる歌詞で、その逆説的な感じにすごく引き込まれるような作品でした。

今回の楽曲も『最愛』というドラマの主題歌らしいですが、ドラマどころかテレビ自体見なくなってしまっている今日この頃、、、なので今回の解釈もわたし目線の解釈となります。

”君に夢中
Oh 人生狂わすタイプ
Ah まるで終わらない deja vu
バカになるほど
君に夢中”

もうタイトル通り(笑)

この主人公は「君」に心酔なさってるようです。(笑)たった一度の自分の人生さえ棒に振っても構わない程に。

主人公の君への想い、愛しさ?愛情?を初めて知ったあの日のあの感覚が、デジャヴのように何度も何度も繰り返されているかのようにその思いはまるで馬鹿の一つ覚えとでも言わんばかりに枯れるところを知らないことストレートに表現されています。


”完璧に見えるあの人も疲れて帰るよ
才能には副作用
栄光には影が付き纏う
オートロックのドアが閉まる
靴と鎧を脱ぎ捨てる
ここから先はプライベート”

君はきっと誰からもあこがれられるようなすごい人、完璧な人。

そんな君にも人知れず悩み、葛藤し、孤独を感じる事だってあるでしょう。しかし、完璧に思われている人だからこそ、まわりはそのことになかなか気づけません。(本人が言えないって場合も、、)

まあだからこそ完璧に見えてしまうのかもしれませんが、、これがきっと「才能の副作用」だったり「栄光に付き纏う影」ということでしょうね。

そんな彼も疲れて帰って「完璧な君」という逓送を脱いでか解放されたまっさらな自分自身に戻ります。


”心の損得を考える余裕のある
自分が嫌になります
今どこにいる?
すぐそこにいくよ
​Oh, Baby, Baby”

心の損得とはきっと、見返りのようなものなんだろうと思います。

例えば、「いつもわたしばかり、会いに言ってる」とか、「いつもわたしからしか連絡していない、、」とか、想い合っている2人のはずなのにきっかけはいつもわたしからで、なんだか損をしている気持ちになるような、、、(女の人が良く陥りがちな思考?な気が)

でも、そんな損得をついつい考えてしまう自分の心の余裕がこの主人公にはゆるせません。

自分が会いたいと思っているのなら、連絡しよう!会いに行こう!という心掛け、、できそうでなかなかできない事だと思います。さっきの歌詞通りそれだけ君に夢中ってことですね(笑)

いつもこれが出来たら、きっと恋人とくだらない喧嘩が減るのになあとついつい自分の行いを反省させられます。(回想)


”you, you, you, 
Oh, 人生狂わすタイプ
Ah, 許されぬ恋ってやつ?
分かっちゃいるけど 君に夢中”

例え人々から許される恋ではなくても、そのせいで自分の人生が台無しになっても構いません。

でも頭では分かっていても止められないんです。


”序盤は完全ノーマーク
火が付くと止められなくなる
普段から大人しくて
嘘が下手そうなやつあるある”

これはきっと主人公の性格なんでしょうね。

出会った頃は君のことは特に眼中にありませんでしたが、ひとたび気になってしまえばその思いは加速し制御が効かなくなるのでしょう。

そんな過激な人に限って普段は静かで真面目でとてもその様には視えなかったりします。


”嘘じゃないことなど
一つでも有ればそれで充分
どの私が本当のオリジナル?
思い出させてよ
Oh, Baby, Baby" 

君に振り向いてもらうために、きっと主人公は嘘を重ねているのでしょう。

嘘で塗られた私でもほんの少しの本当があれば、それは本物の私でしょ??そう思う主人公ですが、もともとは嘘がつけないタイプですから、本来の自分を見失っていきます。

そんな主人公はここでも君に助けを求めます。君がきっと振り向いてくれるのならきっと本来の私が分かるからと。

どこまでも君、君な主人公です。


"you, you, you
Oh, 人生狂わすタイプ
Ah, 来世でもきっと出会う
科学的にいつか証明される”

ここでも相変わらず主人公の君に夢中っぷりが表現されています。

そのつながりは来世まで願う程に。その願いを証明しようとするほどに。


”Everything I do makes me obvious 
That I'm into you and it's only cause
好き過ぎてどうにかなる
知れば知るほど遠のく
真実を追いかける最中に
私が私を欺く”

英語の部分を和訳すると、

『私がする全てのことが君に夢中で、ただそれだけだということを証明している』

となります。わたしの一挙手一投足が全て君を想うが故であることを自分でも自覚せざるを得ない程君を想っていることが歌われています。

そんな主人公の心の中の葛藤が表現されています。

君のことが好きで、知りたくて、だけど知ろうとすればするほど私が追い求める答えには辿り着けないのでしょう。

だってそれは許されぬ恋だから。わたし達の未来はないから。

でも主人公はそれもきっとわかってるんです。でも自分で自分をだまして分からないふりをし続けているんだと思います。だって君が好きだから。

結局、君が好き過ぎてもうどうする事も出来ないという所に着地するわけです。


”Oh, Baby, Baby
you, you, you,
Oh, 人生狂わすタイプ
Ah, ここが地獄でも天国
バカになるほど 君に夢中”

だから、周りの人から見れば地獄のような環境下の主人公でも、君がいるのであれば、主人公にとってそこは天国であって、そう思うくらい君に夢中だよという盲目的な歌詞で締めくくられています、、、



初めて聞いた時から独特のメロディーですぐ聞き入ってしまったんですが、改めて歌詞をしっかり読んで自分なりに落しこんでみると結構怖いなと記事を書き終えてみて感じてます(゜゜)(もしかして私がそういう思考なのか、、、?)

それを差し置いても魅力的なことには違いないなあと同時に思います!

是非ご視聴ください(^^)/~~~

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