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むくみを取り除くよりも何百倍も重要な事

あなたは、【むくみ】と聞いて何をイメージするでしょうか?

  • 病気?

  • 疲労?

  • けが?


多くの人は、むくみと聞くと【病的な問題】をすぐに考えてしまいます。しかし、病気以外のむくみの方がはるかに多いという話をしていきます。


むくみ本来の姿

病的なむくみは、心臓や腎臓などの臓器的な問題だったり、がんなどの病気によるむくみというのが有名ですが、それ以外に多いのが、

  • デスクワークで足がむくむ

  • 年齢と共に二の腕がむくむ

  • 飲み過ぎで顔がむくむ

  • 筋力低下で下着が食い込むようなむくみ

  • 水分の取り過ぎでむくむ

などなどたくさんのむくみを誰もが経験していたりします。そして、治療家である私はこのむくみを最重要視した治療を行っています。

なぜならば、むくみの下に根本原因が眠っていることが多いからです。むくみを治療した結果、治らないと思っていた問題が解決することが異常なほど多いのです。

むくみの現れる場所

ちなみに、むくみの下には、

  • 疲労した臓器や筋肉

  • 関節間が狭くなっている

  • 機能低下を起こしている

  • 炎症がある

  • 栄養失調になっている

など、いろんな状況によってむくみが出ていたりします。

基本的に治療院で行われている内容は表面的な処置に終始すると思います。

患者さんが痛いといえば痛みを、むくみが気になるといえばむくみを取り除くことを重視します。

それだけで患者さんは満足されるのでそれでいいのですが、実は不完全のまま帰宅すると、クレームの的になったり、違う治療院へと選択肢を変えてしまうことが多いのです。


患者さんの主訴を取り除く治療は逆効果

特に痛みやむくみは主張通りの部分だけを改善しても、思った通りに完治することはありません。

痛みであれば二番手、三番手の痛みが顔を出します。

むくみであれば守っていた深部本来の形が表面化するので、むくみがなくなり軽くなっているはずが、何を守っていたのかによって重い症状が出てしまうことが多いのです。

要するに患者さん本人は、むくみのつらさを主張しているのですが、そのむくみは、本当のつらさを感じないように守ってくれる目的で出てきているわけです。

なので、そのむくみを取り除くと本来のつらさを守ることができなくなるので表面化します。

結果、むくみはなくなり細く軽くなる半面、むくみが出なければいけなかった状態が顔を出すことになります。


むくみの守りがなくなったら?

むくみという守りがなくなったらいったいどのような問題が起こりやすくなるのでしょうか?

  • 疲労した臓器や筋肉

 普通に病気やケガの発症につながることになります。しかも、治りにくい状態での発症になるので、かなり厄介なものになります。

  • 関節間が狭くなっている

普通に変形性膝関節症や股関節症、ヘルニアなどが発症しやすくなります。もちろん、背骨を守るように背中にむくみがたくさん出ていて身体がだるいという場合に

背中のむくみを取るとあっという間に自律神経失調症になる確率が何倍も上がってしまいます。

  • 機能低下を起こしている

機能低下している組織も、むくみが集まることで、休むことなく作業をこなすことができていたのに、むくみを抜いてしまうと、作業する力を出せなくなります。

いわゆる【やる気が起きない】という状態に陥る危険性が上がります。

  • 炎症がある

変形性膝関節症や捻挫に多い現象ですが、腫れを取り除くと皮膚のツッパリがなくなり軽く動かせるようになります。

その結果、炎症が起きている関節を必要以上につかいことになり、炎症が激しくなり、痛みが強くなり、治りが悪くなります。

  • 栄養失調になっている

栄養失調の場所はむくみを抜いたとたんに機能が停止状態になります。その結果、重さの元であるむくみを取り除いたことで廃人のようにやる気が全く出ない状態になってしまいます。


むくみは身体の守り神

むくみを取り除くことばかり考えている人がいますが、実はむくみを取り除くことで問題を深めていくことになります。

あくまでも、むくみはあなた本人のつらさをできる限り軽くする目的で集まってくれているもの。

しかし、世の中の健康情報には、むくみの真実を話しているものはありません。

むしろ、むくみは悪で今すぐ取り除く方法ばかりが上がっています。そして、むくみを取り除いた後の悲惨さを何一つ語っているものはありません。

それだけ興味がないのだと思います。興味があるのは唯一食いつきの良い情報だけ。


真面目な人ほど健康バカ?

要するに、視聴者や消費者が馬鹿にされているわけです。そこまで深く考えないので食いつきが良い間に食いつぶすだけ。

でも、馬鹿にされるのも仕方ありません。健康ブームになってからすでに30年以上たっているにもかかわらず、いまだに手軽な情報に興味を持っているのですから。

そればかりか、ますます手軽な情報を追い求める人は増え、どんどん不健康な人が増えている状況です。

できる限り身体に目を向けて、現象を理解できるといいですね。


まとめ

むくみは老化でも運動不足でもありません。マラソン選手は走った後足がむくむのが普通です。

どれだけ身体を守るためにむくみが出ているのかを考え、むくみを取り除くよりもむくみが溜まらないといけない状況を早めになくしていく。

これが、最もむくみ対策に必要な要素になります。

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