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映画「ナイトクローラー」・・・最高におぞましいジェイク・ギレンホール

報道スクープ専門の映像パパラッチ(ナイトクローラー)となった男の物語。

主演は「ブロークバック・マウンテン」でアカデミー助演男優賞にノミネートされ、どんな役柄もこなすカメレオン俳優として有名なジェイク・ギレンホール。

監督・脚本:ダン・ギルロイ
出演者:ジェイク・ジレンホール / レネ・ルッソ
製作会社:ボールド・フィルムズ
配給:オープン・ロード・フィルムズ / ギャガ
公開:2014年9月5日(カナダ)/ 2014年10月31日(アメリカ) / 2015年8月22日(日本)


「ナイトクローラー」あらすじ

ある夜、資材置き場で盗みを働いていたルイス・ブルームは警備員に見つかってしまう。
だが尋問されている際に彼は隙をついて警備員を襲って怪我をさせ、ついでに高級そうな腕時計を拝借する。

ルイスは盗んだ金網や銅線などを金に換えようとする。値段交渉の際に仕事を求めるが、現場監督は泥棒を雇う気はないと冷たく告げる。

ある日、交通事故を起こして燃え盛る車の中から運転手を助け出そうとしている警察と、その様子を撮るパパラッチの姿を見る。
パパラッチの会話から、事件や事故の映像が金になると知ったルイス。

ルイスはロードバイクを盗んだ金でビデオカメラと無線機を入手、そして警察無線を傍受して現場に行き、ケンカや飲酒運転、銃撃事件の被害者などを撮影する。
その映像をテレビ局に売り込みに行き、そこのディレクターのニーナはルイスの撮る過激な映像を気に入り、もっと使ってほしければ、裕福な住宅街での暴行事件の映像を撮ってきてほしいと要求する。

ルイスは玄関先を発砲された家に不法侵入したり、交通事故の遺体を動かしてカメラ映りを良くしたりなどの違法行為をし、さらに競争相手のナイトクローラーの車に細工して事故を起こさせ、その現場を一番乗りで撮影したりと、過激な行動をとりはじめる。

ニーナはそれらの映像を喜んだが、いい気になっていたルイスからセックスの相手をしないと映像を売らないと脅される。契約期間が迫り視聴率を上げなければならなかったニーナはしぶしぶ了承する。

そしてある日、ルイスは大スクープのチャンスに巡り合うことになる・・・・


「ナイトクローラー」感想

予告ではアカデミー賞・脚本賞ノミネートとなっていますが、ストーリー的にはあまり特出すべき要素は無いように思います。

しかし主演のジェイク・ギレンホールの何とも言えない憎たらしくて、それがどんどんサイコパスな感じになっていく過程が最高におぞましくて素晴らしかったです。

もう眼がイッちゃってるというか・・・良識的なことを言いながらもそれがその場しのぎと本音の二面性があるように思わせる演技。
人に責められようと、たとえ目の前で人が死んでも皮膚や口は変化するけど、決して眼だけはまるでガラス玉が入っているかのように変わらない冷酷なところなど、もう主演男優賞あげてもいいんじゃないかと思えるほど圧巻でした。


モヤッとするラストがバッドエンドなのかハッピーエンドかは見た人次第・・・

でもこういうラスト、大好物です。


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