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My Playlist Vol.01 ー今 限界の先へー

My Playlistシリーズ、(予定よりちょっと遅くなってしまったが)今回ご紹介するのはnoteの記事を書くときには必ず聴いている、富士葵ちゃんのオーバーラインだ。葵ちゃんはダイナミックな心情表現で聴く者の心を揺さぶる、エールソングの名手だ。メジャーデビュー曲『はじまりの音』『シンビジウム』のようなストレートなエールから、『MY ONLY GRADATION』のように華やかな部分だけではなく影の部分も歌っており、「キミの心の応援団長」の名はダテではないなといつも思わされる。ちなみに『MY ONLY GRADATION』のMVはVtuber界最高峰だと思っているので、まだ見たことのない人は是非見て欲しい。

『オーバーライン』
(デジタルリリース及び『有機的パレットシンドローム』収録)
作詞 Hidenori Tanaka
作曲 Daichi Yosioka

本曲『オーバーライン』は2019年8月12日にデジタルリリースされ、女子野球マンガ『花鈴のマウンド』のCMソングに起用されている。1stアルバム『有機的パレットシンドローム』にも収録されているので、CD派のあなたも安心!さて、この曲の印象的な部分について述べていこうと思う。

まず出だしのイントロが実に良い。独白のように凛とした歌声から始まり、静から動へ移っていくようにメロディが奔り出す。太陽煌めく青空へ駆けていくような爽やかさが印象的だ。

1番Aメロは先に風景を描き、次に心情を描いているが、心が動き出していくさまをギターで表現しているのがなんとも鮮やかだ。葵ちゃんの歌声も前を向くように凛とした力強さのなかに、歌詞にある奥底にある少しの不安を見事閉じ込めていて、踏み出す時の期待と不安を如実に表している。

1番Bメロはサビまで駆けていくイメージだ。「変わるには覚悟が必要だから」という歌詞はシンプルであるが決意を感じる。Aメロで感じた不安を胸に、それでも強く踏み出す姿は初めて聴いたときから私の心を後押ししてくれる。

そしてサビ。「好きだから止まれない感情に 理由なんてないよ」というフレーズは多くの人に刺さるのではないだろうか。挑戦したいけど上手くいくか分からない…。好きだけど踏み出せない…。誰しもそんな経験があるのではないだろうか。かくいう私もその1人。悩むときに励ましてくれたのがこの言葉だ。そしてラストは「まだ誰も挑んでない夢なら 願ったりじゃない?」と続く。挑戦して誰も見たことがないものを創り出す。これも創作の醍醐味だと最近気づいてきた。1番乗りで記事を上げると中々の達成感がある。 

2番は一貫して葛藤を描いている。今悩みや葛藤がある人はこのパートを聴いてみてほしい。葛藤を抱えながらもなお「好き」に向かっていく……、実はこの2番が私の1番好きな部分だ。理由を語れば自分語りが始まるので後に回そう。Bメロの「どんなストーリーだって 予定調和じゃつまらない」とサビラストの「誰でもない自分が信じてなきゃ 一途な未来」という歌詞が特に好き。

Cメロは決意を固めて不安や迷いを振り払う
様子が描かれている。結構好きなパートだ。力強く踏み出して、いよいよラスサビ!

最初は呟くように、そこから疾走感と共に駆け抜けるような歌唱は圧巻!「好きだから止まれない感情が 何かを変えるから」というフレーズは、踏み出した未来の彼女が過去の自分、あるいはこれから踏み出す人へのエールを送っているように感じる。1番の好きだから進む、2番の好きだからこそ遠ざけたくなる、と来てラストで好きな感情が何かを変えるというがなんか良い。夏空に団旗を振り上げるが如き決意を感じる歌詞とその歌詞を美しく彩る葵ちゃんの伸びやかな歌声が堪らない。聴き終わった後は爽快感と活気を貰える。これぞ青春、これぞエールソング!

『オーバーライン』はもう何百回と聴き古した想い出の曲であるが、今なお聴くたびに鮮やかな色彩を放つ。それほどまでに葵ちゃんが曲の魅力を存分に引き出しているというのもあるが、自分の想い出の曲というのも少しくらいはあるだろう。あ、ここから自分語りが始まるので適当に下までスクロールしてね。


この曲が出たときは私がちょうどnoteを始めるかどうするか迷っていたときだった。文なぞ書いたことのない自分が上手くいくだろうか。誰も読まないんじゃないか。そんな葛藤のなかでこの曲に出会い、一歩踏み出せた。「好きだから止まれない感情に 理由なんてないよ」という言葉が道しるべになった。

そしてその次の記事。ご存知の方もいるやもしれないが、自分の悩みを語った記事は今考えてもあまり楽しいものではなかった。この記事を書くことで誰かを傷つけてしまうのではないだろうか。「弱さ曝け出せるほど 強くないんだきっと」と思いながらも、書かなければ自分はきっと前に進めない。そう思った。そうして書いてみると「同じ痛みが勇気をくれた」。あの頃の曇りはまだ晴れたわけではないが、あの時書いて良かったと今では思える。

そして今なお、常に葛藤しながら文を書いている。記事を書いているときは楽しさのなかに、いつもネガティブな気持ちが付いて廻っている。こんな記事誰も読まないんじゃないか。書いて意味があるのか。猛者はもっと凄い記事を書いているのに、自分はこの程度か。……いや自分で書くと中々キッツいわこれ。こんな感じで大体劣等感と不安と戦っている。

そんなときはこの『オーバーライン』の出番だ。私自身が始めたのだから「手放せはしないんだ 逃げたくなっても」。それに、夢を描き切るその日まで『走り続けたいんだ 何度つまづいても』。その為には『自分が信じてなきゃ』、だろう?そう思って筆を進めている。書きたいものを書くのがnoteって、師匠も言ってたし。

始まりのときも、葛藤のときも、大スランプのときも、そして今も『オーバーライン』のおかげで記事が書けるのだ。


爽やかで素敵なエールソング『オーバーライン』。悩めるあなたも、元気になりたいあなたも、是非聴き味わってみてはいかがだろうか。きっと踏み出す力をくれるはずだ。



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