見出し画像

遊ぶ。

▶︎遊ぶ。(雑学編)009

演劇を英語で言うとPLAYです。そして音楽もスポーツも「PLAYする」と言いますね。つまりすべて遊びなのです。

僕が教えている演技の専門学校では、授業初日にこの「演劇は英語でPLAY」の話をします。だから授業中は「メモ禁止」です。だって、これから鬼ごっこしようという時にルールをメモしたりはしませんよね。授業中は楽しんで演技して、面白かったことだけ覚えて、つまらなかったりピンとこなかったことは忘れていいのです。

賢い動物ベスト5というのをご存知ですか?まず5位がカラスです。カラスは「道具」を使います。ゴミ捨て場からハンガーを拾ってきて組み合わせて巣を作ったり、硬いクルミの実を車道に落として車に踏ませて割り、難なく中身を頂いたり、鳥の中で一番賢いと言われているのがカラスです。

そして4位がシャチです。彼らは狩をするときに「作戦」を立ます。氷の上で昼寝しているアザラシがいます。しかしそのままでは海の中のシャチからは届きません。そんなときシャチは仲間と協力して氷の周りでジャンプを繰り返すのです。ゆらゆらと揺れる氷。やがてアザラシは氷上を滑って海に落ちて来ます。

3位は象です。象は「情緒」を理解する動物です。彼らは仲間が死ぬとその死を悼み、遺骸の周りに集まってしばらく黙祷を捧げます。やがて名残惜しそうにぞろぞろとその場を去って行くのだそうです。

あるとき探検隊がテントを張って焚き火の周りに集いギターに合わせて歌っていました。誰かがふと気配を感じて後ろを見ると、なんといつの間にか象の群に囲まれていたのです。あわてて立ちあがろうとする仲間の肩を押さえて落ち着いて観察すると象が襲ってくる気配はありません。もしやと思ってギターをかき鳴らして歌ってみると、どうやら象は音楽に聞き入っている様子です。探検隊はそのまま演奏を続けました。すると象たちはゆっくりとその巨体を揺らし始めたのです。

2位は類人猿です。チンパンジーの中には手話を理解して人間とコミュニケーションを取れるものがいます。また子猫を拾って来てベットとして可愛がって育てているゴリラもいます。彼ら類人猿は「知能」の高い動物です。

さて1位はなんでしょうか。そう1位はイルカです。イルカが賢いというのは有名ですが、彼らはイワシの大群が浅瀬にいるのを見つけると数頭の仲間と協力して大きな円陣を作って大群の周りをぐるぐる泳ぎます。すると海中に砂ぼこりが立って壁のように立ち塞がりイワシたちは円から出られなくなってしまうのです。イルカたちのその様子は作戦というよりは、むしろ「遊んでいる」ように見えるそうです。この「遊ぶ」ということが出来るのが地球上ではイルカと人間だけなのだそうです。

さらにイルカの中には、口から出したアワで輪を作り、その輪っかに自分の頭を突っ込んで壊して遊ぶものがいるそうです。この「壊す」という行為は相当に高い知能を持っていて証拠で、人間の行為の中でも一流の芸術的発想と言えます。絵画も音楽も演劇も、先人が完成させたものをあえて破壊して新しいものを作って行く。そうやって進化して行くのだと思います。

座キューピーマジックHP : http://cupid-magic777.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?