見出し画像

初午のいなり寿司

根っからの食いしん坊なので、風習というものも食べ物をきっかけに知ることが多い。

昨日はじめて知った「初午いなり」もそうだ。
買い物の帰り道、偶然通りかかった豆狸さんで見つけた。

立春の後最初の午の日(今年は2月12日)に、農耕をつかさどる神様が山城国伊奈利山(現在の伏見稲荷大社)に降りたったことからことから、毎年初午祭が催されています。

いなりすし専門店 豆狸(まめだ)@mameda_inari より

へぇぇ!と思い、伏見稲荷のHPを検索してみたところ、ちゃんと由来の解説もある。気になったことがすぐ調べられる今の時代は本当に良い。

ここに和銅4年という年代が出てくるのですが、この年にご鎮座になった由縁として、この頃全国的に季候不順で五穀の稔りの悪い年が続いたので、勅使を名山大川に遣わされて祈請させられたときに神のご教示があり、山背国の稲荷山に大神を祀られたところ、五穀大いに稔り国は富み栄えた、この祭祀された日こそが和銅4年の2月初午であった、との伝承があります。

伏見稲荷大社 「初午(はつうま)」より


元々、五穀豊穣を願い、神様に祈りを捧げたことに由来しているそう。
そして、神様の使いである狐の好物であるお稲荷さんをお供えしたという。
なるほど、なるほど!

初午は立春のあと、最初の午の日であり、2024年は今日、2月12日(月)が初午となる。
また、2月11日が「初午いなりの日」として日本記念日協会に登録されているが、これは全日本いなり寿司協会が初午いなりの普及を願って登録申請したものだそう。


もともとお稲荷さんは大好きで、豆狸さんの前を通りかかると必ず「今月のお稲荷さんは何かな?」と覗く習慣があったおかげで、新しい風習を学ぶことができた。ありがとう、お稲荷さん!食いしん坊、万歳!

そうして買った豆狸さんの「初午いなり」がこちら。


豆狸の初午いなり

小豆、黒豆、黒胡麻、大麦、うるちあわの五穀と野沢菜が入った、食感楽しいお稲荷さん。

来年も忘れず食べたいなぁ、と気の早いことを考えつつお腹を満たした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?