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新しい手帳が、2023年の強力な相棒になりますように

「仕事をする上で欠かせない、相棒のような存在は?」

そう聞かれたら、10年前の私はきっと「手帳!」と即答していただろう。

ラボで毎日実験をしていた研究者時代。居室のデスクの上には、常に手帳があって、日々のToDoやちょっとした実験のアイデア、研究に関するメモを残していた。

研究部門の企画戦略部門に異動後は、手帳との関係がさらに密になる。マンスリーにはメインの会議予定が、ウィークリーには日々のタスクや会議のメモがびっしり書かれるようになっていた。
1日に何回も会議があって、それこそ当時はオフィスに出社していろんな会議室に出向いてミーティングをするような日々だったから、左手にPCと手帳を抱え、右手にマイカップを握って自席と会議室を行き来するような日々。
真っ黒で味気ないPCの上に、お気に入りの手帳のカラフルな色を載せることで、ちょっとだけ自分らしさを主張していたりもした。

そんな当時の私が愛用していた手帳が、ほぼ日手帳の週間手帳「Weeks」だ。

縦長でスリムなウォレットサイズ。
デザインはビジネス向けで、登場したばかりのころは、ホワイトラインのブラックしかなかったはず。
その後、どんどんバリエーションが増え、選ぶ楽しさが年々増えていったものだ。

そして何より、ジャケットのポケットに入るくらいスリムなのに、書きたいことは全部書き留めておけるノート部分の多さ!
Weeksを愛用していた理由の一つが、見開き左が1週間、右がフリーメモというスタイルとノートページの多さだった。 予定もToDo管理もちょっとしたミーティングメモも全てこの手帳でOK!
だから、仕事中はどこへ行く時も大体一緒。まさしく「仕事の相棒」と言える存在だったのだ。


でも、ここ数年、仕事の相棒は完全にiPhoneにとって変わられつつある。
スケジュール管理とToDo管理はGoogleカレンダー。
仕事のメモもGoogleかSlack。
ちょっとしたメモはiPhoneのメモ帳。
どれもこれも、Macbookでも作業できるので、仕事中に発生したものは基本PCから入力し、出先での確認やちょっとした入力だけスマホで、という習慣がすっかり馴染んでしまった。

それでも毎年Weeksを購入し、カバンに入れていた。
なぜだかはわからない。毎年この時期に、翌年のラインナップを見ながら、ワクワク選ぶ瞬間が好きだったからかもしれない。本棚に規則正しく、でもカラフルに並ぶWeeksの背中が途切れてしまうのが切なかったからかもしれない。40代も半ばに差し掛かり、仕事以外の何かを充実させるための相棒として、Weeksに期待しているからかもしれない。

多分、これらの理由は全部少しずつ真実で、だからこそ多少荷物が重くなっても毎日Weeksを持ち歩いていた。そこにあるだけで、いつでもどこででもメモができるという安心感もあったかもしれない。
実際に、日常のメモとか好きな言葉とか書く試みもしてみた。

それでも、やっぱり空白が目立つようになったWeeksを見て、ようやく決めた。来年は違う手帳にしてみよう!と。

手帳でやっていたことは概ね電子化できているのだけれども、やっぱり家族の予定含め俯瞰したい時がある。
だから、紙の手帳を止めるのではなく、小型化してみようと考えた次第。
 カラーチャートは、コンパクトなのに内容充実してる、巻末の情報が好み、カバーつけたら見た目も◎ が決め手だった。

完全に電子化はできないし。
これは嘘ではない。でも、我ながらちょっと言い訳がましくも聞こえてしまうのは、やっぱり長年の相棒だった手帳をとお別れするのは寂しいという気持ちの方が強いのかもしれない。
仕事の仕方が変わり、ライフステージが変われば、相棒も変わる。昇進や部署移動のような感覚で手帳を変えるというのもありなのかもしれない。

だから、来年を共にするこの手帳が、新しい私の生活で、頼もしい相棒になってくれたらなと思うのだ。

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