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Lillies and Remains

2022年12月から2023年12月の1年間で
地元のバンドでもないのにLillies and Remainsのライブを8回観たことになる。
6月のライブの最後にアルバムリリースと9月にそれに伴う全国ツアー、
仙台、福岡、大阪、名古屋、東京の5都市が発表されて
地元福岡、サポートのLuby Sparksが観たかったので大阪は決定、
ワンマンの東京をどうするか悩んでいたくらいだったのに、終わってみれば全公演追いかけていた。
特に仙台と名古屋は全然眼中になかったのに、仙台はサポートのSugar House観たさ、
名古屋は大阪の翌日というスケジュールの良さで行ってしまい
この9、10月はあちこちで「こんな予定ではなかった」と色んな人に言い訳をしていた気がする。
でも9年もの長い時間をかけてようやくリリースされたニューアルバム「Superior」が
期待していた以上によくて好きだったので
全曲聴けるライブに5本も行けたことは「こんな予定ではなかった」けど
「そんな運命だったんだろうな」と思っている。
「Superior」はこれまでのアルバムの中でも特に好きではあるけれど
何となく聴いていて不安になるところがあった。
歌詞が全てだなんて思ってはいないけれど、音楽の合間合間で頭に入ってくる言葉が
どうしてこんなに不安になるのかと、聴いているだけの私が思い悩むほどだったこともある。
ライブを観たらそんな不安は吹き飛んでしまったので、やはり同じ空間で
実際の姿を見るというのは大事なことなのだ。
特に地元福岡は会場が一番小さかったこともあるかもしれないけれど
他の会場より雰囲気が和気藹々としていた、贔屓目かもしれない。
どの会場もアンコールがないのは分かっているけど、「New Life」で終わって
そのまま帰るのが名残惜しくてアンコールの拍手を送っていたら、ツアーの間にいつの間にか
曲はしないけど2人がステージに現れるのが恒例になってしまっていた。
ライブ後物販に行ってKENTくんとKAZUYAくんと何度か話したり
サインもらったり握手してもらえたのも嬉しかった。
本当に2か月楽しかった。

そんな楽しい2か月が終わり、11月は大本命中の大本命Suedeのライブで東京。
これで2023年の遠征も終わりかと生きる目的を見失っていた時に
中国のLur:というバンドの来日ツアーの東京公演に、リリーズ出演が2週間前に決定したものだから
「こんな年末年始で民族大移動みたいな時期に突然決まって行けるわけねーだろ!!」とキレながら
何だかんだでチケットも宿も移動手段も手配できて行けてしまったので
あちこちで2023年最後の「こんな予定ではなかった」という言い訳をした。
恐らくそんな言い訳をしながらも楽しそうにしていたんだろう。
会場が私の第2のホーム、新宿歌舞伎町だったのはとても大きい。
渋谷や代官山だったら諦めていたと思う。
Lur:がゴリゴリのポストパンクバンドだからと、リリーズのセットリストも
ゴリゴリのポストパンクだと聞いて
ツアーとはちょっと違う雰囲気なんだろうなと期待していたら
古い曲が多くて、私が最初に好きになったリリーズが観られた。
ただその中に「Superior」の曲も当然数曲あって、それがちゃんと
Lillies and Remainsの定番曲になっているのが、観ていてとても嬉しかった。
臭くて汚くていつもに増して人の多い年末の歌舞伎町を「Neon Lights」を聴いた後に鼻歌を歌いながら
友達の待つゴールデン街に行くのは本当に心地よかった。

2024年になってからまだ1週間で
リリーズを追いかけてあっという間に過ぎた4か月がもう何年も前のことみたいになってしまった感じがするけど
また今年もLillies and Remainsのライブに行ける年になればいいなと思っている。


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