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The Guardian書評10月1週


9月27日「『犠牲を払うか否か』カナダ系シク指導者の殺害で歴史的な闘争が再燃した」

〇カナダ政府は6月の殺害事件にインド政府が関与した信頼できる証拠を掴んだ。ハリスタン分離主義の指導者に対する評価はヒンドゥー教徒とシク教徒の分断を示している。1940年代にパンジャブ地方で開始された運動は、1980年代に国内外で暴力の応酬を招来した。カナダには国外で最大のシク教コミュニティが存在する。


9月29日『オーストラリアの障碍者団体は隔離教育の初期段階での撤廃を主張した』

〇障碍者の生活問題を扱う4年半の調査に基づき、豪州では包括的教育に向けた制度変更が議論された。2052年までの完全な移行が提案されたが、検討委員会では意見が一致しなかった。


9月29日『カナダとナチスの暗い過去:政治スキャンダルが精算を引き起こす』

〇カナダ下院議長が招待したウクライナ軍の支援者フンカ氏は、過去にナチス親衛隊「ガリツィア師団」に所属していた。ユダヤ人とポーランド人を虐殺した隊員600人は戦後カナダに移住している。隊員の移住や記念碑に関してカナダは国内外から避難を浴びた。ウクライナ人の大部分はソ連側(450万人)であり、ナチス側(25万人)や両陣営に参戦した者は少ない。


9月30日「『土地の餓者』アルメニアは領土の更なる喪失を危惧する」

〇ナゴルノ・カラバフの政府関係者が拘束され、地域住民に対する虐殺が報告され、地域人口(12万人)の8割がアルメニア本国に避難している。しかし汎トルコ主義の侵略は隣接する「西アゼルバイジャン(アルメニア南部)」に拡大する可能性がある。


9月30日『モルディブ大統領選は中国とインド勢力圏の渦中に開始される』

〇現職2期目のソリフ氏(61)は親印派、最有力候補のムイズ氏(45)は親中派で、両者は7ポイント差である。ソリフ氏の前任であるヤミン元大統領は「一帯一路」で多額の負債を抱え、汚職で11年の懲役刑が科されている。


10月1日『ポーランド野党連合は大規模な行進が選挙に及ぼす影響を期待する』

〇議会選2週間前に首都ワルシャワの道路は野党連合の支持者50万人で埋め尽くされた。与党PiSと野党連合は拮抗しており、後者の得票が少なければ前者を他政党が支持する可能性がある。反対に得票が多い場合でも困難な連立交渉に臨む必要がある。

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