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希求


神という存在がいるのなら


この肉体を誰かに捧げることは可能でしょうか?



与えられた命と与えられたこの体、

私は愛する人に捧げたい。

私を愛し、愛を注ぎ続けてくれていたあの人に
あの人なりの愛を渡し続けてくれたあの人に


どうか命を伸ばしてください。
どうか時間をください。

笑って過ごせる栄養を与えてください。

あの人に。

私はもう要らないから。

この心も体も何もかも「実感」したことがない
この想いを背負って生きてくのなら。

与えてくれたものを全てをお腹に返すから。
思い出も全部貴方の中で生き続けるだけだから




神様がいるのなら

あの人のお腹にもう一度
「私」を返してあげてください。

愛する人が
1
秒でも命が延びるのなら
笑える時間が増えるなら
泣いて喜んで戻りますから。

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