モツベーション
いやはや,前回の更新から2ヶ月以上も経ってしまった。ありがたいことに最近は週末にたくさん仕事が入りめっきりnoteを開くことができなかった。開くことができなかったのは本当のことなのだけれども,余裕がなかったのか?と言われればそれほど余裕がなかった訳ではない。ちょっと小一時間ばかりゆとりがあっても記事を書くというところまでモチベーションを上げることができなかったというのが正直なところだ。要するにぼくにはそれほどのキャパシティしかないということだ。ポジティブに考えると対して書くこともなかったので丁度よいといえば丁度よかったのかもしれない。
これまでSNSがどうだ,政治がどうだーということをよく書いていたのだけれども,ここ2ヶ月くらいで大きく心境は変わった。アメリカの大統領がトランプになろうがバイデンになろうがどっちでも良いではないか?といった具合にだ。どうしてこのように心境が変わったのかというと,ひょんなことから歴史や文化人類学といったものに興味を持ち始めたのだ。いや,待てよ。ひょんなことというと偶然なことのような感じがする,ひょんなことというのは詳しくは間違っているかもしれない。今年に入ってSNSや政治の呪縛,依存から解放されたいという思いは沸々と湧き上がっていた。それはnoteの記事にも現れていると思う。それらの呪縛から逃れるために無意識的な部分で助け舟的な何かを求めていたのだろうというのが正解ではないだろうか?
まぁそんな細かい理由はよいとして何が理由で歴史や文化人類学に興味を持ったのかというとPodcastだ。ある日SpotifyでPodcastが聴けることに気づいた。仕事中に聴くことが多いのでいろいろとPodcastの番組を探して聴いているのだけれども,とてもおもしろい番組を見つけた。COTEN RADIOとコクヨ野外学習センターという番組だ。COTEN RADIOというのは歴史を面白く学ぶということをテーマにしている番組でコクヨ野外学習センターというのは文化人類学者をゲストに招き対談形式の番組だ。ぼくが詳しく紹介するよりも番組を聴いた方が早いと思うのでぜひ興味を持った方がいれば聴いてみて欲しい。どちらも1話30分オーバーと長めなのでだらっとラジオ感覚で聞き流すのも良いと思う。ぼくがPodcastを聴いて良いなと思ったところは,どちらの番組も物事をしっかりと俯瞰して考察していて現在起こっているニュースや話題,流行に自らがどれだけ振り回されているかということに気付かされハッとさせられてしまった。特にコクヨ野外学習センターはこんな内容が無料で聞けてしまうのか?というくらいなかなかのディープな内容だ。
こういった情報をインプットすることで何が変わったかというと,ぼくは最近までとてもアングラな考え方をもっていた。いつニュースやSNSを見ても理不尽さや不満を覚える情報ばかりに溢れていて,そしてそのことに希望が持てずいつも無力感を感じていた。ここ数年の間,この世の中は一回絶望を味わうことでしか明るい未来はありえないのではないか?という加速主義的※1な考えしかもつことができなかった。崖から落ちていく様子をだた見届けているといった気持ちでこの世界を見ていた。もちろんその中でもやれることはないだろうか?と前向きに考えることもあったのだけれども。※1加速主義とはー政治社会理論において,根本的な社会的変革を生み出すために現行の資本主義システムを拡大すべきであるという考え(ウィキペディアより)
しかしこのことがきっかけで最近はいろいろなものを俯瞰してみることができるようになり,何かに希望が持てるようになった。何かよいことがあるかわからないけど未来は明るいはずだ。そう思えるようになってきた。こう意図も簡単に変われるぼくはとても単純なのだ。潜在的な意識が変わることを求めていれば,このようなちょっとしたきっかけであっても認識というものはノーからイエスにもしくはイエスからノーに逆転することができる。自らの認識というものはそんなものではないかとふわっと思うのであった。
追記ーこの文章は冷蔵庫にあまった野菜ともつを煮込みながら書いた。
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