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物作りをしている方が講師になるための誰でも出来る手順書(完全解説・初歩の初歩)

手芸・クラフト・フラワー・お料理・お菓子作りなど
作品を販売されている方、
作る事がとにかく好きな方、
ほめられた事がある方、
そのデザイン、技術を教えられる手順書をお伝えします。

手順書にそって準備、
5センチのハードルからスタートすれば講師になれます。

手順書①レシピを書いてみる

1.作品の作り方と材料・使用量を出来るだけ詳しく書いていきます。
例:リバティー柄コットン100%の生地(薄手)幅110センチを、縦に50センチx50センチを2つチャコペンでなぞる。なぞった通りにカットする。

2.材料と使用量だけを抜き出し書きます。

3.作り方を作業グループに分けます。
講座では作業グループごとに区切り説明と作業を繰り返すことにより、理解されやすい進行になります。
例:生地をカット、待ち針で留める、縫い合わせる・・・

4.作り方以外を注釈として書き加えます。
この部分は講座で直接話す部分となり深みをもたせます。
●自分のなりのコツ、自己流の作り方、素材へのこだわり等々
●この部分はあなたの強みとなり、講座で提供できる価値になる


手順書②プロセス作品を作る

5.作業グループごとの出来上がり作品(プロセス作品)を作ります。
<講座で>
●自分(講師自身)にとって説明のガイドになる
●生徒さんにとって理解度が抜群に上がる
●生徒さん間で制作速度がまちまちになった時に進行を助ける


手順書③リハーサルをする

6.親しい友人、ご家族でリハーサルをします。
<チェックポイント>
●作業時間(出来ればレベルによっての違いもチェック)
●間違いやすい点、つまずく点、分かりにくい点
●良かった点
●改善したほうが良い点
●気付いた点


手順書④概要を決める

7.講座の概要を決めます。
●講座名・サブタイトル
●内容
●生徒さんは何が作れて、何が習得できるのか
●所要時間(通常は作家さんの2倍掛かる)
●受講料
●材料費(どこまで講師が用意するか、生徒さんのお持ち物にもよっても変わる)

*集客方法については開催会場等条件によるため省きます。


手順書⑤付帯する物を決める

8.講座の特徴にもなりえる付帯する物を決めます。
●レシピを付けるか否か(講師の方の考え方次第)
●材料はどこまで事前準備するか(準備量により材料費に加算)
●材料一式(キット)のパッケージをどうするか(演出するのが望ましく、その場合には材料費に加算)


手順書⑥講座の準備

9.材料、配布物、シナリオを準備します。
●材料を一人前ずつに分ける、パッケージする(材料も講師のイメージにつながる。美しく整っている材料一式が好まれる。)
●配布物を作る(プロフィール、レシピ他、集客方法など状況による)
●シナリオはレシピ+注釈

●講座時間の調整対応
早く終わった場合:復習になるような短い作業と材料を準備しておく
遅く終わった場合:自宅で仕上げていただくための説明書(完成した方にも含めプリント類は全員にお渡しする)


手順書⑦講座当日

10.会場まで
●会場には早めに到着を
●出来れば会場の下見をする(試験会場を下見するのと同じですね)


手順書⑧講座進行

<自己紹介>
●自己アピール「〇〇〇(=自分の作品の特徴)を学んでいただけると嬉しいです。」などさり気なくアピール
●生徒さん方の自己紹介(所要時間にもよる、あると和む)

<進行>
●生徒さんが今日出来ること、作れる物(ゴール)を伝える
●スケジュールをホワイトボード等に書く、またはプリントにして渡す(あくまでも講師初、超入門者の場合)

<ルール>
●質問のタイミング、作業のタイミングを、最初、途中でも伝える
これがないと各自不明なところで質問し始めるため、進行が妨げられ、待たされる生徒さんからの不満は必至
例として、
「質問はところどころで受けます。」
「まずは作り方説明しますので、その後に作業をして下さい。」(とはいえ、説明中から手を動かし始める方は多く、それ前提で)

<声掛け>
●生徒さんは自分にだけ言ってほしいもの。全員に対して説明しても、聞いていないかのように、再度説明を求められる(応じましょう)
●全員に同じように見て回る
●ほめる時は、完成品で出来栄えではなく工程をほめる(他者との比較は厳禁)


最後に

サービス業であることを忘れずに!!!
生徒さん(=お客様)は、
理解してほしい、聞いてほしい、ほめてほしい、という欲求をもっています。それは頭の片隅に置いておきましょ。

緊張・・・
真剣ゆえに体からパワーがみなぎっている証拠。
一緒にがんばりましょう~

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