世界の餃子らしき料理探究〜マンドゥ〜
お久しぶりです。「世界の餃子らしき料理探究」1ヶ月ぶりの更新となりました。
まだまだあります、餃子らしき料理。どんどん深淵な餃子の世界を探っていきましょう。
第3回のテーマは韓国の餃子と言われる「マンドゥ」です!
マンドゥとは?
漢字で書くと「饅頭」となり韓国語で発音すると「만두(マンドゥ)」と発音します。もちろん甘味の「まんじゅう」という意味ではなく、韓国料理における「餃子」といわれています。
マンドゥは主に蒸し餃子をさすことが多いです。
小麦粉の皮にひき肉、キャベツ、ニラなどの他に、玉ねぎやにんにく、キムチ、韓国春雨、豆腐など、いろんな具材を入れて包み、蒸し焼きにして食べられます。
包み方は日本の餃子ような半月型や、小籠包のような包み方をするものもありますが、下の写真のような帽子型で包まれることが多いようです。
焼きマンドゥを군만두(クンマンドゥ)、水マンドゥを、물만두(ムルマンドゥ)、揚げマンドゥを만두튀김(マンドゥティギム)または군만두(クンマンドゥ)と呼びます。様々な食べ方がある点は日本の餃子を同じですね。
価格は3000ウォン〜5000ウォン(300円〜500円)ほどで、軽食店で食べられるほか、冷麺(ネンミョン)店のサイドメニューとして注文されることが多いそうです。マンドゥは、ラーメンや炒飯ではなく、冷麺の相棒なんですね。
マンドゥを実食!
今回は新大久保駅の「春川鶏カルビ」さんという韓国料理屋さんに伺いました。
こちらのお店では、王道の蒸しと揚げを食べることができます。
大きさは、日本の一般的な餃子と比較すると大きめの部類で餡がパンパンに詰まっていることが見た目から伝わります。
蒸しマンドゥは、盛り合わせで3種類、「肉野菜ギョーザ」「キムチギョーザ」「エビギョーザ」、揚げマンドゥは「エゴマギョーザ」です。(日本の韓国料理屋さんなのでギョーザという名称なのでしょう。)
蒸しマンドゥの皮は、水分をしっかりと含んだトゥルトゥルとした口当たりで、分厚すぎない皮は柔らかめですがもちもちとした食感です。
見た目通り餡がパンパンに詰まって、箸で持つとかなりの重量感。
肉野菜ギョーザの具材は、豚肉、ニラ、長ネギ、キャベツの他に、人参や豆腐が入っており具沢山な印象です。こちらが基本の餡となり、キムチ餃子にはキムチが入り、真っ赤な色をしているところから、一味唐辛子も加えられていると思われます。かなり辛いので、たまらず飲み物をおかわりしてしまいました。
エビギョーザは大きなエビが丸っと入ってプリプリとした食感が楽しかったです。
基本の餡の味付けは、かなり胡椒の効いた濃いめの味付けでスパイシーさを感じました。
こちらはエゴマギョーザです。三角形の珍しい形をしていますね。
揚げたてザクザクの皮は、日本の揚げ餃子の皮の食感とは異なり、衣のような雰囲気で軽い食感でした。
餡は基本的には蒸しと同じですが、エゴマの香りがしっかりとして爽やかな味わいです。エゴマは韓国料理でよく使われる香味野菜ですが、日本ではあまり出会うことがないですよね!
日本では、餡のジューシーさが特徴となる餃子が多いですが、マンドゥの餡はしっとり系でお肉の脂感も少なくヘルシーな印象です。また、餡の味付けのスパイシーな辛さから、韓国らしさを感じました!
餃子らしき料理も3カ国目になりました。3種類食べてきて、明確な違いを感じるポイントは、皮ではなく、餡であると気づきました。
皮の材料は基本的に小麦と水のみでシンプルなため、国によって変化はあまりなく、餡の味付けや餡の具材などに国ごとの色が出るのではないでしょうか。
皮に特殊な特徴を持つ餃子らしき料理を探してみようかな。
ももこの餃子らしき料理の探究は続く。。
(文/ももこ)
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