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こどもたちの「だるまさんがころんだ」 パピコ 四角い窓枠の外は青く白い ピアノの音 これがずっとつづいたらいい。
ぐんぐん、漕ぐ漕ぐ。
暑い中、むすめが自転車の練習をしている。
お世辞にも、まったく乗れてるとは言えない、フラフラだ。
「補助輪なしでも乗れる」という自信が本人もまだ湧かないご様子で。
後ろから少し押す、「やっぱりだめ!」
また後ろから少し押す、「とめてとめてー!」
ご近所迷惑な音量でストップの指示をだしてくる。
乗れる立場から見ると、なんとももどかしい。
「ママついてるから!だいじょうぶ!」
「コツを
いますぐじゃなくてもいいんだけど大切だよね、っていうことを、ひとつずつひとつずつ。心がちょっとずつ前に進んでくかんじ。
ずっと書きたかった。生活の他の部分をいくら満たしても。むずかしいことはぬきにして、言葉を編むことの楽しさをまたじんわりあじわっていこう。よろこびだ、これが心がよろこぶということだ。
お腹の中にある言葉に色をつけずに、こねくりまわさずに、ポンと出すのだ。それを嫌う人もいて、それを好む人もいる。いや、ほんとのところ他人はどうでもいいんだ。自分と、自分の腹の中と、そこから出した言葉を信じるのだ。
雨粒にピント 外走る人にピント 雨粒の中にある小さな街並みにピント 瞬きでシャッター
その存在があまりにまぶしくて、口元がゆるくあがる。言葉なく、ゆっくりと二度頷く。まるごといいよ、そのままでいいよ。そんな気持ちを込めて、うなずく。
ねえ、そらがさ、もしおーきなこっぷのなかで。しゅわしゅわののみものをさ、うえのほうからゆっくりそそいで。そんな、かわいー きょうのそら。
間違えても、怒ってても、泣いてても、出来なくても、遅くても、カッコ悪くても。それでもあなたが、だいじだいじ。
いつものラテ、いつものお兄さん。「いつもありがとうございます」の声。イヤホンからは「居場所なんてない」と鬼束ちひろが伏し目がちに歌うけど。ごめんね、わたしは、ほあんとしたきもち。
コンタクトレンズを忘れたわたしの目に映るのは、信号の、車のライトの、ぼんやり丸い灯。重なり、クリスマスのよう。みえないことも、それなりにいいのだ。それはそれはうつくしい、のだ。
耳をすます。何よりも、何よりも、自分の声に。感情の小さな揺らぎの根っこはどこにある?
おわりのはじまり、はじまりのおわり。まさにそんな数ヶ月。ゆるがないと思っていたものや場所が、こんなにもあっさりと変わって見せたことに驚き、喜び、少し寂しがっている。
涙がほっぺを つーすとんとすべっていった。つー すとん つーすとん おばあちゃんになって、しわしわになったら涙は、でこぼこ道を走るように流れるのかな。それとも、深いしわに、すうっとすいこまれていくのかな。