園長研修でまずやってもらう事
保育園向けに園長研修を毎週やっているんだけれど、毎度難しいと思うのはビジョンに対する意識だと思う。
何のために・・・その事業をやるのか?その店をやるのか?その会社が存在しているのか?
レストラン経営をしていた方もいるので、自分がやっていたお店で思っていた事は?と聞くと「美味しい料理を食べてもらって笑顔になってもらう」と。
もちろん、それが正しいとか間違いだという事じゃないから、食事って味はもちろんだけれど、お店の雰囲気とか、街との関係だとか、いろいろと絡み合っている。
予約をしたりする最初のやり取りや、店に来るまでの過ごし方、入り口に立ち、席に案内されてメニューを決めて・・・とお店出るまで、もしかしたら家に帰って、誰かに伝えたくなるような事だとか、食べる体験はそれだけじゃない。
研修の目的は腹に落とす事
どうしてそうなの?と質問するんだけれど、「えっ?」となってしどろもどろ。
園長であれば、親御さん、職員に自分の教育観もきちんと伝えていく立場。不易流行という言葉があるけれど、柔軟かつ臨機応変に情報や知識を自分のものにしていきつつ、ゴールに向かい続けなくちゃならない。
園のビジョンは何かをテーマに今週で3週目になる。
先週は、「つまり◯◯って事を言えばいいんですか?」と、これまた安易と苛立ちを持った質問がきたけれど、まだ考え抜かれていない事は話を聞いていればわかる。
それでも考えてネと突き放す
本を読んで勉強をして、分かったような気になるけれど、暫くすると分からなくなってしまう一番の理由はアウトプットがないからだと思う。
受け身研修をやるのは簡単だけれど、やはり考えさせなきゃ聞き手の腹には落ちて行かない事がほとんどだ。
おそらく、彼ら園長と僕が言うビジョンに大きな違いはないだろう、もしかして、もっと良い言葉が聴けるかもしれない。
けれども僕の研修の目的は、研修後も考え・学び続け、常にベストな保育を目指す姿勢だし、それを実行し続ける意志を作る事。
10年後の未来に通じるって言うがその未来って何?子供達の人間力を育むというけれど、人間力って何をもって言うの?
前にも書いたけれど、ミシュランをとる店よりも街中にひっそりとある店の方が良い店だと思う事もある。
ソムリエだから良いサービスする訳じゃないし、保育士だからすごい保育をする訳じゃない。
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