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カーボン治療/2007.04.04

カーボンと呼ばれる素材(CFRP)は実は1970年代から
商品化されていました。
自転車では1980年代からですがその前から
釣りざお、テニスラケット、ゴルフシャフトなんかが
有名ですね。

今では飛行機の機体の一部にも。
それだけ信用性が向上した証です。
でもほとんどの方は使う側。
実際に制作された現場は知らない。
更にはカーボンは金属素材と違って
曲がるがないのでいきなり折れます。
(破断と言います)
テニスラケットも含めて前述した道具は
真っ直ぐですし基本は自転車と違い折れることは
かなりレアケース。
でも自転車は人間が乗る道具ですし、
転倒したら当然ですが自転車にそのエネルギーが
集中します。

これまで仕事柄、何度もそのシーンを
目の前で見てきました。

こんなにボキッと折れるんだ

まさに「破断」です。
レースの世界で長い間、木っ端みじんな素材を
見てきました。
アルミや鉄(スチール)はまず曲がります。
まさに「グニャ」っと。
でもカーボンは折れるので結構衝撃です。
人間の骨を想像してもらうといいのかな。
私も指を骨折していますがあの痛みは
恐らく一生忘れません。

それでもこの折れた素材を治す凄い仕事が
あります。
人間の骨と違い自然治癒はありません。
それでも商品としてまた使えることもあることに
いつも驚くしかありません。

もちろん、時間と技術の結晶。
いやはや凄いとしかいえませんが


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