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別冊 MUSIC LIFE 80's

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about 80's Music... ファントマ、ミュートマ、SONY MUSIC TV、ベストヒットUSAで形成された“昭和40年男”のお気に入りから厳選した記事などをひとま…
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#音楽

【名盤伝説】”Earth, Wind and Fire / Raise!”

MASTER PIECE USファンク・バンドアース・ウィンド・アンド・ファイヤーの11作目に当たるオリジナル・アルバム『ライズ (邦題: 天空の女神)』(1981)です。 前作『フェイセス』ではアースらしさを失ったと低評判だったことへの反省か??原点回帰のホーンをフューチャーしたダンスナンバーに曲調を振り切った作品のように感じます。メンバーの張り切りベーシストバーダイン・ホワイトがモーリス・ホワイトと共にクレジットされるなど、バンドの音楽性のバリエーションを増やそうとして

【名盤伝説】”Earth, Wind and Fire / Faces”

MASTER PIECE USファンク・バンドのアース・ウィンド & ファイヤーが1980年にリリースしたアルバム『フェイセス』です。 R&B界で不動の地位を獲得していたアースでしたが、単なるファンクやディスコといったテイストから、よりアダルト・コンテンポラリーな音楽性への拡がりを模索していたようです。前作『I Am(黙示録)』に収められた「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」などは、まさにAORの世界で、アースの新境地として評価されたと思います。 そんな評判に自信を持った

7インチ盤専門店雑記743「ホッター・ザン・ジュライ」

先般、「キー・オブ・ライフ」から「シークレット・ライフ」について書きましたが、何だか凄く中途半端になってしまったような印象が拭えず、その後もスティーヴィー・ワンダーを聴き続けております。…と言っても、その次、1980年9月リリースの「ホッター・ザン・ジュライ」です。これはリリースされたときのインパクトをまだ憶えておりまして、ソッコー買いに行った一枚です。 何はともあれ、「マスター・ブラスター」ですよ。第1弾シングルがレゲエだったもので、結構驚かされました。まだボブ・マーレー

【名盤伝説】”Maurice White / S.T.”

MASTER PIECE USファンク・バンドE. W. & F. のリーダーモーリス・ホワイトの唯一のソロ・アルバム『スタンド・バイ・ミー(放題)』(1985)です。 バンド休止期間にバンド・ツートップ・ボーカルのフィップ・ベイリーがソロアルバムをリリースしたことに刺激を受けたか受けないかw。自らがリーダーだったバンド活動中はソロ活動を禁止していた手前、自身のアルバム制作には躊躇していたに違いありません。とは言ってもバンド活動が無い中では、ソロで活動するしかありません。

【名盤伝説】”Philip Bailey / Chinese Wall”

MASTER PIECE USファンク・バンドE. W. & F.のツートップボーカルフィリップ・ベイリーが1984年にリリースしたメジャー発の2作目のソロ・アルバム『チャイニーズ・ウォール』です。 アースのリーダーモーリス・ホワイトと共にバンドを支えていたフィリップ。バンドが1983年にリリースした『エレクトリック・ユニヴァース』の不調をきっかけにバンドは活動を一時休止となり、それを受けて新たなソロ・アルバムの制作を始めました。 アレンジャーにはアースでお馴染みのトム・

【名盤伝説】”TOP GUN / Original Sound Track”

MASTER PIECE 1986年公開のUS映画『トップ・ガン』のサウンド・トラックです。 映画は当時24歳だったトム・クルーズ演じるUS海軍のF-14の天才パイロットの挫折と葛藤、成長の物語です。 見どころは何と言っても戦闘機による空中戦のシーン。海軍の協力のもとで現役の戦闘機を実際に飛行させたり、実物のコックピットを用いた撮影などで、そのリアリティは評判になりました。映画は同年の全米興行収入1位を記録し、主役のトムの出世作となります。 そんな作品を彩るサンウド・ト

【名盤伝説】”Footloose / Original Sound Track”

MASTER PIECE 1984年公開のUS映画『フットルース』(1984)のオリジナル・サウンド・トラックです。 映画はUSの田舎町に転校してきた主人公(ケヴィン・ベーコン)が都会とは違う保守的な気質に悩まされながらも、様々な町の人達に支えられながら禁止されていたダンス・パーティ開催にこぎつけるという青春物語。 劇中歌がロック界大物ミュージシャンによる全曲書き下ろしということで大変な話題になりました。音楽が単なるシーンを盛り上げる効果としてではなく、当時流行の兆しを見

【名盤伝説】”Flashdance / Original Sound Track”

MASTER PIECE 1983年公開のUS映画『フラッシュダンス』のオリジナ・サウンド・トラックです。 プロのダンサーを夢見て昼は工場で働き、夜はバーでダンサーとして暮らしている女性が養成所のオーディションを目指す物語。役者さんは・・・余り詳しくないので割愛します(汗)。 キャストが実際には歌っていませんが、全編にわたって音楽がフューチャーされて、まるでミュージカルのような設えでストーリーが展開されていきます。 映画そのものの評価もそれなり(苦笑)でしたが、サウンド

【名盤伝説】”TOTO / Turn Back”

お気に入りのミュージシャンとその作品を紹介しています。US腕利きスタジオ・ミュージシャンズのTOTOサードアルバム『ターン・バック』(1981)です。 1st、2ndと順調にアルバムをリリースしていたTOTOですが、基本のスタイルは変わらずもバンドの方向性については様々な試みをしています。前作でトータル感を重視した、ややプログレ・チックなアプローチでアルバムを制作しましたが、本来スタジオ・ミュージシャンとして活動していた彼らにしてみれば、アルバムを制作してツアーをするという

7インチ盤専門店雑記733「クルマのCMソング」

ヘッダー写真はCMソングというより、お車お買い上げになられた方にプレゼントだったレコードのようですが、まあCMソングでしょうよ。…全然憶えていませんけど。千葉ちゃんだね。 トヨタ・カリーナだとこのカタチの方が良ーく憶えているので、もの凄く懐かしかったりします。CMソングって、ヒット曲とは別物で、とにかく繰り返しTVから流れてくるので、否が応でも耳に残るというか、刷り込まれるんですよねぇ。まあ、井上陽水が「お元気ですか~」という不気味なCMなんか忘れようもありませんが、ああい

【名盤伝説】”Asia / S.T.”(詠時感 ~時へのロマン)

MASTER PIECE UKプログレの名手によるスーパーバンドエイジアのデビュー・アルバム『詠時感 ~時へのロマン(邦題)』(1982)です。 UKプログレ村の住人たちは、仲が良いのか悪いのかwメンバーの移籍・結成が盛んです。イエスの(一時的な)解散を機にスティーヴ・ハウはジョン・ウェットン(元キング・クリムゾン)と曲作りを始めたのでした。ある程度の目処がたった時点でドラムにカール・パーマー(元EL&P)、キーボードにジェフリー・ダウンズ(元イエス)の参加が決まり、レコー

【名盤伝説】”STING/ The Dream of the Blue Turtles”

MASTER PIECE UKパンクバンドのポリスの活動休止によりソロ活動に転じたスティングの初ソロ・アルバム『ブルー・タートルの夢』(1985)です。 ポリスだけでは収まりきれなかったステイングの音楽性が遺憾無く発揮された作品です。 元々学生時代には地元のジャズクラブでセッションに勤しんでいたステイング。ポリス結成以前にはジャズ・バンドに参加してアルバムもリリースしていたようです。そんな彼らの活動を見たスチュワート・コープランド(ポリスのドラマー)に見出されロックの世界

7インチ盤専門店雑記727「隙間の魅力」

ジョー・ジャクソンが好きでしたけど、リアルタイムではそのことを共有できる友人はあまりおりませんでした。ポリスやらプリテンダーズもそうなんですけど、リアルタイムでこの辺の音楽が好きという人間が身の周りにおりませんでした。パンクというほどでもないのですが、そこはかとなくパンキッシュなニューウェーブ、好きでしたね。やはり筆頭はジョー・ジャクソンでした。 なにはともあれ、ファースト・アルバム「Look Sharp」ですよ。それまでヘヴィな魅力に取り憑かれておりましたから、ここでシャ

7インチ盤専門店雑記722「親御さんへのお土産」

インバウンドに関してはウチも少しは有り難い思いをしております。ここのところ、お食事を済ませたあとに7インチ盤の売りボックスをかなりしっかり見て行かれる外国人のお客様が続いており、なかなかに面白いことになっております。 昨日、アラサーといった年恰好の白人さんのカップルがいらっしゃいまして、イチバン混んでいるときに入って驚異の目で周囲を見回しながらも、空いてきた頃を見計らってレコードを見始めました。100円ボックスの値段が客席から見えるので、そこに興味を示したようです。 そう