ネップリ会誌の作り方(実例)

 こんにちは。山田です。
 前回書いた「ざっくり知ろう!ネップリ会誌の作り方」ですが、ざっくりしすぎててイメージがつかない部分もあったかと思います。
 なので今回は実例として、私がどのように会誌を作っているか紹介しようと思います。


形態:ネップリ本(モノクロ+カラーページ)、B5サイズ、ページ数は投稿数により可変
募集期間(告知から締切まで):2か月*¹
締切から発行まで:1週間*²
募集内容:イラスト*³⁴(モノクロ4種、カラー1種、/フリー、テーマ2種)、漫画、小説*⁵(2ページまで部門と1000文字まで部門)、文章
特殊条件:発表済み作品OK、複数枚投稿OK、事前連絡で締切延長可能
使用ソフトCLIP STUDIO PAINT(EX)Adobe Acrobat DC*⁶


※¹ 募集期間は当初1か月だったのですが、さすがに短いと指摘を受けて延ばしました。募集期間は長めで時々リマインドする方が参加しやすいようです。
※² 募集から発行まで1週間なのは、投稿したら早く本を見たいだろうし私も早く完成させたい、と思っているだけで編集側の利点はないです。
※³ 解像度はカラー300~350dpi、モノクロ600dpiで募集しています。コピー本なので、実はここまで高解像度でなくても本にできますが、今回作ってもらった作品を本やネップリはがきにしてもらいたいため、ほかの媒体でも使える解像度に設定しています。
※⁴ イラストはjpgのほかPDFでも受け付けており、カラー解像度を300~350dpiとしています。これはコンビニでスキャンした場合を想定しており(コンビニスキャンだと350dpiを選べず、jpgでなくPDFになったりする)、家にスキャナがないアナログ派の方も参加できるようにしています。
※⁵ 小説の長編だけ1~2PのPDF形式(レイアウト自由)にしています。これは、文字のコピペミスを減らすのと、ページにした時の文章の見栄えも作者さんに確認してもらうためです。
※⁶ AdobeAcrobatがなくても「iLovePDF」と言うサイトでPDF編集できるのですが、編集が楽なのと、10MBギリギリの圧縮率にするにはこのソフトでないと難しいのでAdobeAcrobatを使用しています。

《事前準備》
・発行日決め→一週間前に締切日→2か月前に募集開始
・テーマ投稿のテーマ決め
・HPの作成・更新(継続の場合は、それまでと変更があれば修正と、履歴に記載)
・twtter作成・更新

《製作物》*⁷※〇は告知前に作成するもの
〇紹介用の概要スライド画像(4枚以内/次号以降も使いまわす)
〇テンプレート(次号以降も使いまわす)
〇投稿フォーム(Googleフォーム)
〇ネットプリントの印刷・製本説明ページ(次号以降も使いまわす)
・背景、隙間埋めミニキャラなどの素材(次号以降もry)
・表紙、裏表紙

※⁷ その他必要に応じてTwitterアイコンやヘッダー、HPバナー、特別企画があればそれに必要なものなど作ります。

《募集開始~締切一週間前》
・締切まで2か月以上確保する
・素材と投稿者としての自分の作品の作成(自分の投稿分はページ調整にも使うので多めに製作する。このタイミング以降は予定が詰まるのでできるだけこの時点で描いておく)
・裏表紙の時事新聞のネタ出しと製作*⁸(このタイミング以降は予定がry)
・広告の引用ツイートは週一回未満。時間帯はランダム。
・問い合わせ対応(対応したものはHPに載せる→その分問い合わせが減る。TwitterでHP更新のツイート。)


※⁸ 裏表紙を界隈近況ログを新聞形式で紹介するページにしてしまったので、直前まで時事ネタチェックしています。レイアウトがギリギリまで決まらないのでお勧めしません。

《締切一週間前~締切日》
・広告用の引用ツイートを毎日行う。時間帯はランダム。
 「事前連絡があれば締め切りを延ばせる」「発表済み作品でもOK」「締切日は締切ツイートするまで締切日」などの内容を入れて今からでも参加できるかも?と思ってもらえるようなツイートを。
(発表済み作品OKは告知済み。締切ツイート…の件は告知していないが恒例行事)
・問い合わせ対応(締切直前は多め)

《締切当日》※締切ツイートをするまでは締切ではないルール*⁹にしている
↑その間に…
・連絡をもらっている未投稿作品も含め配置し、現在のページ数を出す。
・4の倍数ページなるまで調整する↓
 〇自分の作品を差し引きする
 〇足りない分は自分が描くか、しばらく待ってみる。どうにもならない場合は再募集も検討
 〇レイアウトでうまくまとめる
 〇モノクロページとカラーページはそれぞれ独立し4の倍数にする必要があるので注意

ページが収まった時点で締切ツイートを行い、締切る

※⁹ 23:59に締切らないでいるのは、結局チェックは朝起きてからだし(私は21時就寝奴です)、その時点でまず4の倍数ページになることはないので、作業進めつつ作品を待てるからです。ただ、ほとんどの場合、朝起きて以降投稿は来ません。

《本締切~発行前》
・配置データを投稿者全体に送り、掲載漏れ確認
・投稿者全体にメールを送ったことを告知し、投稿者漏れ確認
・配置した作品にコメントを入れる
・PN漏れ記入
・ノンブル位置などの調整
・表紙に文字(タイトル・参加者数・掲載数、あおりなど)入れ。裏表紙も完成させる
・完成したデータをPDFデータにする
・ネップリ登録用の分割PDFデータにする。
→1ファイル10MBでも画質が安定する程度のページ数にファイルを分割(8ページくらいずつになりがち)
・ネットプリント登録(セブン系とローソン系)
→用紙サイズ:B4(冊子としての仕上がりサイズではなく、使用する紙のサイズ!)
→ローソン系は冊子印刷:する→「右とじ/下とじ」を選択
→同じくローソン系はモノカラー設定を印刷者が行うので、ファイル名をわかりやすくしておく。
・テストプリント→修正、を完成まで
・早く完成したら投稿者さんに先に発行(チェックもかねて)

《発行日~印刷期間終了前》
・印刷コード発表(Twitter、HP)
・ツリーで印刷方法と製本方法へのリンク
→セブン系は「冊子印刷→右とじ/下とじ」する事を忘れがちなので注意喚起
→ローソン系はカラー設定が必要なのでどのファイルがモノかカラーか注意喚起
・宣伝引用RTは一日一回くらい
・当該会誌関連ツイートのいいねRT(エゴサ)
・投稿フォーム受付終了(いたずら防止)

《印刷期間終了後》
・アンケートへの誘導


たくさんあるようですが、一つ一つは簡単な作業です。
また、締切後でないとできない編集作業はレイアウトとコメント付けだけなので、表紙や裏表紙などすべての素材を作ったうえで募集開始するとかなり楽です。

準備がなにより大事です。
そして慣れてきたら新しいことを足していきましょう。
私も何回か回を重ねながら、テーマ投稿やカラーページを増やしたりしてきました。
アンケートを取ってみたり、特集記事を作ってみたり、自分好み、会員さん好みの会誌をぜひ作っていってくださいね。


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