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東京を去ることについて

東京には10年以上暮らしていた。

都心に住んでいたので、東京駅や新宿まではすぐ行く事ができた。とても便利な場所だったと思う。

東京暮らしの利点は次の通り

・イベントや祭りにすぐに行くことが出来る

・スーパー、コンビニ、ドラッグストア、空港など生活に必要な施設が近い

・交通網が発達している、車がなくても全く問題ない

・人が多いので、色んな人に会いやすい

嫌な部分は次の通り

・人が多すぎて疲れる、満員電車

・家賃が高い

・自然が少ない

・スーパー等は多いが規模が小さいので、商品数が少ない

こんな感じである。人が多いため、その人数を満たすための施設が多い。交通網が発達しているため、車を持つ必要がない。人が多いので、その分家賃が高い。需要があるから。

東京を離れることになるけれど、それほど寂しさや感慨深さがないのはなぜだろう。一つはお気に入りの店が少なかったからだと気づいた。

近くに居心地の良いカフェなんかがあれば、行けないのを惜しくなるだろうけど、特にそういうのはなかったな。だいたいチェーン店に行っていた。

近隣には飲食店が多いけど、ほとんど居酒屋だから行く事はない。純粋に食事を楽しめるレストランや食堂が多ければ、もう少し行ったかも。

東京には美味しい店が沢山あると羨ましがられることがあるが、店が沢山あったとしても、美味しい店も美味しくない店もその分多い。外食の回数がもっと多ければ、お気に入りの飲食店をもっと見つけられたかな。

メリットデメリットはあるけど、東京は日本の中心で、とにかく便利で、何でもある。気候も晴れが多くて過ごしやすい。よそ者を気にしない懐の大きさがある。田舎じゃこうはいかない。

東京に来た目的

自分と同じような人に会いたくて、東京に来た。

地元では、世界が小さく感じて孤独だった。東京なら大勢人がいるから、自分と似た人もいるだろう。そう思って。

その目的は達成され、今では自分が一人じゃないと思えた。現在でも繋がっている人がいるし、自分はそれで大いに救われた。ありがとうございます。

でも、そろそろさよならしないと。これから先のことは分からないし、不安も大きいが。

東京を去って二度と来ないわけではなく、これからも用事があるのでちょこちょこ訪れる事になると思う。今生の別れではないのであまり寂しくないんだろう。

これからの行く道

世間体や常識というものが大嫌いだけど、周りに非難されることが怖くて、嫌々ながら従ってきた。

大勢が進む「大通り」からどうにか逸脱しないように。でも、いつの間にか「小径」に出てしまった。

本来、一人ひとり人間は違うものだし、大勢が進む「大通り」自体がおかしなものだ。これからはもっと自分に正直に「小径」を歩んでいきたい。




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