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賃貸住宅に必須のアイテム

こんにちは。(株)キュービック不動産広報です。
「賃貸住宅が当然備えていなければならない設備」は時代とともに変化します。今回は最近の賃貸住宅にとって必須な3つのアイテムについて社長に聞いてみました。(北海道経済2023.11月号掲載)

 いま、アパートやマンションを探している人で、「トイレが共同でも構わない」という人はいないはずです。とはいえ、専用のトイレは生活するために絶対的に必要なものではありません。

大都会では30年ほど前、安価なトイレ共同の物件もありました。つまり、賃貸住宅に「付いていてあたりまえ」の設備や装置は、時代とともに変化していきます。

 いま入居者募集が行われている新築の賃貸住宅の多くに共通するアイテムがあります。それは、テレビ付きのドアホン、宅配ボックス、そして温水洗浄便座です。

新築物件を希望する人にとっては当然クリアーしていなければならない条件であり、間取りや家賃などほかに有利な条件がなければ、これらが揃っていない物件が入居者を探す上で不利になるのは避けられません。

 テレビ付きドアホンや宅配ボックスは、コロナ禍で外での買い物や外食が困難になった時期に普及しました。犯罪に巻き込まれないよう注意を払っている単身の女性だけでなく、男性にとっても安心かつ便利な設備となっています。

ネット通販のドライバーにとっては、顧客に指定された日時に訪問しても留守で再配達しなければならないことが負担になっており、宅配ボックスの増加を彼らも歓迎していることでしょう。

温水洗浄便座、商品名で言うなら「ウォシュレット」は、北海道では衛生というよりも、冬の温かさが人気の理由にあるような気がします。

 さて、こうしたアイテムは、新築時に最初から備え付けてあるだけでなく、入居率の維持やアップを目指す賃貸住宅のオーナーさまがリニューアル時に追加設置することがよくあります。

お金はかかりますが、1ヶ月空室が一つ生じれば数万円、1年なら数十万円の収入源になることを考えれば、十分に価値があります。

 少し前から必須の設備となっているのがエアコンです。夏については冷房なしの物件も多数残っていますが、この夏のように35度近い日が続くと、入居者さまから「エアコンをつけてもらえないか」「自分たちで費用を負担するので、今住んでいる部屋にエアコンをつけていいか」といった問い合わせが寄せられます。

どう対応するのかはオーナーさま次第ですが、ある物件では入居者さまから要望を受け、「どの部屋も暑いはずだから」とオーナーさまの費用負担で全ての部屋にエアコンを取り付けました。

 インターネット回線は、20年ほど前から定番の設備となっています。いまでは誰もがスマホを通じてネットに接続できますが、自宅では速度に余裕のある光ファイバーでネットフリックスなどの映画配信サービスを利用する方が多く、ネット回線の有無は以前にも増して重要な住まい選びのポイントとなっています。